トナラーに出会ったら、心理背景を考えて対処するのが一番。そもそもトナラーという言葉を聞いたことがない人もいるはずですが、トナラーはどのような場所でも会う可能性がある、隣に来る人のこと。
「となり」という言葉から「トナラー」という名前がついています。たとえばガラガラに空いている電車で、わざと隣に座ってくる人がいますよね。
これが今話題になっているトナラーなのです。座るところがたくさん空いているのになぜここに?と、不思議に思ってしまうトナラー。
どうすればよいかわからない時は相手の深層心理を考えて、上手く行動を起こしましょう。
隣に座るトナラーの心理について
不快に思う、意味がわからないなど、悪いイメージを持ってしまいやすいトナラー。心理背景について、考えられる内容をご説明していきましょう。
自信がない
誰もいないところに自分一人。どこに行けばよいのかわからない場合があります。ガラガラに空いた電車の中は、広い会議室などと同じで、どこに行ってもよいところでは逆にどうすればよいか自信がなくなります。
そんな時にポツンと誰かがいると、失敗を避けて近くに行くのがトナラーの心理。自信がないため、わからない時は他人の真似をしているのです。
このタイプは適度に混雑している場所のほうが、自分の居場所は見つけやすいかもしれません。
警戒心が薄い
トナラーが来ると、大抵の人は不思議に思いますよね。他の席に座ればいいのに、なぜここなのかと疑問を持つでしょう。トナラーは基本的に警戒心が薄く、好奇心旺盛です。
そのため誰でも信用しやすく、他人でも簡単に気持ちを許してしまうのが特徴。パーソナルスペースと呼ばれる距離感がありますが、相手に対しての自分の思いなどはスペースで表される場合がよくあります。
離れて座る人ほど相手との関係が薄いという意味で、すぐ隣に座り肩が触れる距離は仲がよいという証拠です。全く知らないトナラーは、パーソナルスペースが常に狭いことも関係しています。
フレンドリー
トナラーは相手に不信感を抱かせる存在ですが、悪い意味でやっている人ばかりではありません。たとえば話し好きなお年寄りのように、人を見ると近づいて世間話がしたくなります。
初対面の人でも抵抗がなく、長い知り合いのように話しかけてくるフレンドリーな人。そんなタイプも、トナラーの心理になります。たとえばバスの中で、空いている席がたくさんあるのにわざわざ二人掛けの席にやってくる人。
「どちらまで行かれるんですか」と、他愛のない話をして時間つぶししたいのかもしれません。
一人になるのが怖い
トナラーは孤独が嫌いで、人肌が恋しいのが心理背景にあります。誰もいない場所や空いている場所に行くと不安になるので、誰でもよいので隣にいてほしいのです。
しかし逆の立場になると、トナラーがどのような目的でやってくるのか、全く見当がつかず怖いですよね。一人のほうが安心する場合もありますし、考えごとをしたい時などは誰かに邪魔されたくありません。
しかしトナラーは自分が大切なので、相手の気持ちまで考える余裕がないのでしょう。
興味のある人だから
空いている電車の中に、とても目立つ綺麗な女性が一人で座っている場合。興味があるので、わざと隣に座る場合があります。チャンスがあれば話しかけたいなど、相手からは嫌がられてしまうタイプです。
逆に女性のトナラーなら、男性は嬉しいかもしれませんが、逆のパターンは誤解されやすいので注意が必要です。とくに夜などの時間帯は、トナラーでない人もできるだけ距離を置きましょう。
駐車場に出没するトナラーの心理
トナラーの心理は理解できない部分もありますが、性格的な部分も影響しているようです。普段の生活の中でトナラーに出くわすのは、室内や電車内だけでなく駐車場も対象のひとつ。すぐ隣に車をとめる、トナラーの心理についてご説明しましょう。
順番に駐車したい
律儀な性格の人は、なんでも順番に物ごとを進める傾向があり、トナラーにも同様の心理が働きます。広い駐車場で、空いているスペースがたくさんあるにもかかわらず、ポツンと一台とまっている横をあえて選ぶ人。
これは順序よく駐車したい性格の表れなのです。バラバラにとめてしまうと、次の人が隙間に入るのは大変ですよね。一歩先のことまで考えてやっているつもりなのですが、そこまで考えられない人から見ると、駐車場のトナラーは不思議な存在です。
お店の出入り口に近づきたい
たまたま店内の入り口に、近いところにとめたかったから。同じ目的で近い場所に車がとまっていると、必然的に隣に駐車することになります。
この場合は相手の気持ちが、なんとなく理解できるのでOK。便利な場所は、どんどんいっぱいになるでしょう。週末のモールの大型駐車場などは、エレベーターの出入り口近くは誰もが狙っています。自分の隣に誰かやってきても納得できるでしょう。
目印になるから
一台ポツンとどこかにとめるのは寂しいトナラー。心理的に孤独が嫌いな傾向があるため、駐車場でも同じ行動をとってしまいます。
最近は施設によって駐車場が広く、どこにとめたかわからなくなる場合がよくありますよね。アルファベットや数字、動物の柄などで自分の居場所がわかるように目印がついていますが、忘れて店内に入ってしまうケースも。
そんな場合でも、誰かの隣に駐車すれば目印になるので安心。孤独感もなく、誰かとの一体感があると思うのでしょう。
いたずら予防のため
車のサイドに擦った後や、ミラーが折られていたなど、駐車場内でのアクシデントは稀にありますよね。ガラガラに空いている駐車場だといたずらが心配。
トナラーの心理は用心深い面もあり、駐車場の場合は誰かの隣のほうが安心なのです。よく見かけるのは、高級車が離れたところに駐車されている風景。
これは隣の車に擦られたくないためです。トナラーはそんな高級車オーナーの気持ちを考え、自分も隣にいれば安心だろうと考えています。
どの車の隣でもよいわけでなく、いたずら予防ならわざと高級車の隣を選ぶトナラーも多いのです。
ビギナーのドライバー
駐車場にピタッと車をとめるのは、ビギナーにはかなり難しい技ですよね。狭い駐車場だと他の車が心配で、わざと広い場所に行きたくなります。
逆にスペースがありすぎるほど空いている駐車場だと、距離感が掴めずこれも難しい瞬間。そんな時にポツンととまっている車があると、隣で同じように向きを合わせてお手本にしています。白い枠内にとめるのは、隣に車があったほうがやりやすい場合もあるのでしょう。
オススメのトナラー対策
トナラーに悪気はなくても、真意がわからないので迷惑な存在かもしれません。そんな時は次の方法で対処しましょう。
別のところに移動する
電車内やレストラン、待合室などでトナラーに遭遇したら、別の場所に移動しましょう。隣に来ないでください、というメッセージを送る意味もありますので、嫌な場合ははっきりと態度に示してください。
相手の顔をじっと見る
言葉をかけるのは抵抗がありますが、相手と視線を合わせて「なぜ?」と不思議な顔でお返ししてください。トナラーは習慣的にやっている場合もありますので、あまりにも鈍感な人ならわかりやすく態度に出したり「近すぎませんか」と言ったりするのもよいかもしれません。
まとめ
トナラーの心理は、誰にでもあることかもしれません。一人で寂しい時、人肌が恋しくなると誰かのそばに行きたいなど。この気持ちをはっきりとアピールしてしまうのがトナラーなのでしょう。
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