我慢出来ない人は心理的特徴を知り、根本にある原因を改善していくのが大切です。些細なことでカッとなる人や、すぐに物ごとを放り出してしまうタイプは、何かと損する場面があるでしょう。
我慢出来ないのは、よく考えればその人らしさかもしれませんが、社会生活では自分を抑えて周囲に合わせなければならない時もありますよね。
我慢が苦手な人は多いもの。しかし場面によっては、自分自身をコントロールすることが求められます。そこで今回は、我慢出来ない人の心理的特徴と改善のステップについてご説明しましょう。
我慢出来ない人に共通する心理的特徴
ダイエット中なので、食べてはいけないお菓子。我慢出来ず食べてしまい、後悔する場合があります。我慢出来ない人の中には、それが習慣になっている場合もありますので、心理的特徴で考えられる共通点についてまずはご紹介しましょう。
断れない
我慢出来ない人の心理は誘惑に弱い特徴がありますので、嫌でも友人に誘われると一緒についていってしまいます。その根本にある原因は、断れないため。
せっかく誘ってくれたから…と、相手の思いを過剰に受け入れてしまうため、結果的に流されてしまうのです。一見我慢強い人に見られる場合もありますが、自分が不利な場面で状況を改善するための努力をしないので、結果的に損してしまうでしょう。
我慢する意味が理解できない
走ってはいけない場所で走る子供。ダメだとわかっていても、衝動的にやりたくなる場合があります。大人でもよくありますが、マナー違反だと知っていても我慢出来ない性格なのでやってしまうことがあるでしょう。
それはなぜ我慢しなければならないか、理由を理解していないため。他の人もやっている行為だと、つい自分もやってしまうのです。
たとえば道端にゴミを捨ててはいけない理由は、街を汚してしまう、動物が間違って食べてしまうリスクがあるなど、あらゆる理由が考えられます。
我慢出来ない人は「ダメ」と言われると、その一歩先まで考えられないため、我慢する必要性がわからないままやり続けてしまいます。
自己中心的
我慢しなければならない場面は自分のためだけでなく、周囲との調和ととるために必要な時があります。我慢出来ない人の心理は、自己中心的な性格が共通点。
他人の立場になって考えられないので、自分が行動を起こすよりも相手に何か施してもらいたいと自分勝手な発想をします。こんなことをしたら相手が迷惑に感じるだろう、と考えるのが普通の人。
我慢出来ない人は、誰かに責められても言い訳しながら、思いやりのない態度を続けています。
協調性がない
我慢出来ない人の心理的特徴で多いのは、協調性がないことです。周囲に合わせて何かをやらなければならない場面でも、自分の関心が向くものや興味を抱くものへ走ってのめり込んでしまいます。
協調性がない人は、集団生活でいつも孤立してしまい、次第と人間関係も薄くなる可能性があるでしょう。付き合いが悪い人、協調性がない人と敬遠されても、自分の弱点を自覚できません。
忍耐力がない
我慢出来ない人は、辛いことを連続して続けるのが苦手。忍耐力がないので、目標を決めてもすぐに挫折します。禁煙しようと思い立っても、実際には二日か三日程度。
失敗しては繰り返しの連続で、結果的に何も築き上げることができません。忍耐力とは身体的なものでなく、精神的な強さ。我慢出来ない人は気分的に夢中になれることがあると、人並み以上に能力を発揮できる場合もあるので、自分の得意分野をよく理解しておくと社会で成功する可能性もあります。
我慢出来ない性格を改善する方法
我慢出来ずに失敗することは、誰しも経験があるでしょう。甘い誘惑に負けてしまい、本当はやってはいけないことだとわかっていても、ついやってしまいますよね。
そんな弱い気持ちになる場面は、誰でもあるもの。しかし我慢強い人間になると、しっかりと自分をコントロールできるので、仕事も人間関係も冷静に状況判断できるようになります。では我慢出来ない人の心理的特徴を改善するコツについて、詳しくご紹介しましょう。
時間に余裕を持つ
我慢出来ない人は、生活の流れが他の人よりも忙しい傾向があります。いつも時間に追われて生活しているとプレッシャーを感じ、本来我慢出来る内容でもできないのです。
時間に余裕を持つのは、心の余裕を持つのと一緒。後悔しないためにはやるべきことなどを紙に書き出して、一日の流れを把握しておきましょう。
慌てて何かをやろうとすると、イライラして失敗しますよね。我慢が苦手な人は冷静に物ごとを分析するためにも、時間に余裕を持たせる習慣が必要です。
ストレス発散を習慣にする
我慢出来ない人の心理はストレス発散のつもりで、周囲が迷惑になる行動や態度をとってしまう場合があります。ストレスは意志を弱める要因なので、余裕がある時ならきっと我慢出来る内容もたくさんあるでしょう。
ダイエット中に反動で、思い切りカロリーの高いものを食べてしまうケースがあります。これは我慢によるストレスで、発散させたいために体が自然と求めてしまうのです。
たとえば仕事のストレスを抱きやすい人は、休日にたっぷりと休息をとるなど、こまめなリフレッシュ習慣を意識してください。
衝動的な欲を我慢する
我慢出来ない人は先のことを考えず、衝動的に判断するケースがよくあります。人間の欲とは突然湧いてくる場面もあり、お腹が空いている時に目の前に美味しそうなステーキを出されたら、ダイエット中でも食べてしまうでしょう。
このような衝動的な行為はわずか数秒間、もしくは数分間我慢するだけで解消できる可能性があります。禁煙中の人がタバコを吸いたくなったらそのまま流されず、まずは3分間我慢してみましょう。我慢出来る自分を発見すると、苦手な場面も乗り越えやすくなります。
我慢して得られるものを考える
我慢出来ない人の心理で共通するのは、我慢する意味を理解できない性格です。我慢出来ずに失敗経験が多い人は、これから我慢するメリットをまずは考えてみませんか。
過去にされたといわれる「マシュマロテスト」という実験では、5歳の子供にマシュマロを今ひとつ食べるか、15分待ってから2つ食べるかという選択肢を与えます。
我慢するとご褒美があるとわかると、ほとんどの子供は2個マシュマロを食べるために待つ選択をしたという説も。このように我慢はメリットを考える癖を作ると、負担にならず我慢した後のご褒美が楽しみになるはずです。
我慢出来ずに困っている人は、我慢すれば健康な生活が待っていると考えると、辛い瞬間も耐えやすくなるのでしょう。
結果を待つ
我慢出来ない理由は、今我慢して一体何が起こるのか？と疑問を持ってしまうためです。たとえば筋トレ。辛いウェイトトレーニングの結果は、翌日にわかるものではありません。
我慢出来ない人は、すぐに結果がわかる状態でないと耐える精神力がないのです。その弱点を改善すると、我慢した結果がいつか出ると期待感が湧いてくるでしょう。
たとえばダイエット。毎日同じことの繰り返しで、なかなか体重が減らない時期は必ずあります。しかし日記をつけて、成果を記録しておくとわずかでも変化があるので、大きな結果よりも小さな成果を大切にすると我慢もしやすくなります。
まとめ
我慢出来ない人は、心理的に自分を強くする思考パターンや行動習慣が必要です。挫けてしまう場面は必ずあるでしょう。そんな時に、あらゆる角度から自分に厳しく接する精神力を身につけておきたいですね。
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