八つ当たりする心理とよい感情表現のコツ

八つ当たりする心理とよい感情表現のコツ

八つ当たりとはマイナス感情を抱いた時に、関係のないものに対して怒りをぶつけてしまう感情の置き換えです。怒っている本人はそれで気分がすっきりとするかもしれませんが、迷惑なのは八つ当たりされた人ですよね。

人の感情を受け入れるのは、マイナスになるほどとても大変。八つ当たりは心理背景を考えておくと、相手の困った態度にも接しやすくなります。

では人に迷惑をかけずに感情表現する方法と、八つ当たりの心理について詳しくご解説していきましょう。


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八つ当たりする人の心理について

八つ当たりする心理とよい感情表現のコツ

八つ当たりは多くの人が経験しているはずですが、後で自分が嫌になりもっと冷静になるべきだったと反省してしまいますよね。では八つ当たりする人の深層心理についてご説明しましょう。

 

固定観念が強い

八つ当たりする心理が働く人は、習慣的に誰かに怒りをぶつけています。それは固定観念やこだわりが強いためで、自分のルールに沿って物ごとが進まないと許せないのです。

ルールは一人でなく、周囲と一緒に守るべきこと。でも自分が作り出すルールは、全く意味がない場合もあるでしょう。このタイプは人の価値観を受け入れられないので、結果的にこだわりを優先してしまいます。

たとえばカフェで、いつも自分が座る窓際の席。たまたま違う人が座っていると、イラッとする瞬間があります。ここは自分の席だと決めているのは、自分の固定観念があるためなのです。

 

わがまま

子供時代からわがままで、好きなようにしていいと育てられた人は、大人になって八つ当たりしやすい人になる可能性があります。

大声を出せばなんとかなる、泣けば欲しいものが手に入るなど。そんな子供っぽい態度が大人になっても抜けない人は、平気で人に八つ当たりしてしまいます。

それは自分のわがままが通じると思っているため。本来の怒りに対して感情表現できないため、さらにイライラして全く関係ないところに怒りをぶつけます。

それでも相手は自分を優しく受け入れてくれるだろうと、世の中を甘く考えているのです。

 

衝動的になる

日常生活の中で、トラブルはつきものです。困った瞬間に正しい行動をとるには冷静な判断力が必要ですが、八つ当たりする心理の時は衝動的な態度に出てしまうのです。

例えば友人と、些細なことで言い争いになる場面。その時に瞬時に対処するべきなのですが、原因を分析したり正しい行動を考えたりする余裕がありません。

そのため関係のないお店のスタッフに向かって怒りを露わにするなど、解決策を見つけ出せないのが原因なのです。そもそも八つ当たりする時に、自分の怒りを客観的に考えながら感情表現はしないですよね。冷静でいられない場面があるのは、誰にでも共通する点かもしれません。

 

寂しい

八つ当たりの心理は、子供が店内で大きな声を出して泣くようなもの。本来頭にきていることに対して怒りがぶつけられないので、別の態度で自分の感情に気づいてほしいのです。

根底には、誰かに注目してほしいという寂しさが隠れている場合も。たとえば仕事で失敗して上司に叱られた後、イライラして物を乱雑に扱うなど。

誰かがそっと優しく声をかけてくれたら、八つ当たりは回避できたかもしれません。

 

感情のコントロールができない

八つ当たりする心理は、マイナス感情を上手く消化できず、場違いなところで発散するためです。八つ当たりは「置き換え」と心理学用語でいわれるように、感情を持て余した時に起こる衝動。

怒りや悲しみなどのマイナス感情から、自分を守るための行為なのでしょう。上手く感情を抑制できず冷静になれない人は、八つ当たりしてマイナス感情から解放されようとします。

相手の立場になれないので、一方的な感情表現になっているでしょう。自分の欲求を満たしたい、という感情が強くなると行動までコントロールできなくなります。

 

こんなタイプは八つ当たりされやすい?

八つ当たりする心理とよい感情表現のコツ

八つ当たりする心理は、自覚していない人が多いもの。そんな人と付き合っていると損するのは、逆の立場の人なのです。では八つ当たりされやすい人のタイプについてご説明しましょう。

 

普段から冷静な人

八つ当たりする人は感情的になっていますが、行動を起こす際は八つ当たりする相手を少しだけ冷静に考える余裕があります。八つ当たりして、逆に自分がやり込められる相手では困りますよね。

そのため選ぶのは、いつも冷静な人。包容力があるので、他人の怒りなどネガティブな感情を優しく受け止めてくれます。いきなり意味もなく自分に怒りをぶつけてくる人には、今日は悪い出来事があったのかもしれないと、相手の立場を理解してくれるでしょう。

 

大人しい性格

大人しい人は、相手に何を言われても言い返さないため、八つ当たりするタイプからは都合のよい相手だと思われてしまいます。

多少嫌なことを言われても、笑顔でやり過ごしてしまう人。そんなタイプは、周囲に必ず一人はいるでしょう。でも大人しい人も、怒りやストレスが蓄積されたら、いつか爆発することがあるかもしれません。

いつも標的にされていると自分の本当の強さを見せて、八つ当たりする人を逆にやり返すケースもあるでしょう。

 

立場が下だと思われているから?

自分が八つ当たりする立場になっていることをイメージしてみましょう。仕事でミスをして、せっかくの努力が無駄になった時に、怒りをどこにぶつけるか。

物を丁寧に扱わないなど、対象になるものは自分を攻めてこないものです。対象が人間になった時も同じで、八つ当たりされやすい人は、下に見られている可能性があるでしょう。

サッカーの試合で、プレイをミスした先輩が後輩に八つ当たりするようなもの。不当な怒りをぶつけやすい相手を選んでいます。

 

マイナス感情を表現する方法

八つ当たりする心理とよい感情表現のコツ

八つ当たりは人間関係を悪くする態度なので、自覚して上手く感情表現しなければなりません。もし八つ当たりしそうになったら、次の方法で対処しましょう。

 

考える

八つ当たりは後悔するケースがよくありますよね。怒りを抑えるためには冷静に考えるのが大切なので、なぜ人に当たろうと思うのか、原因からひとつひとつリサーチしてみましょう。考えている間に、徐々に怒りも静まって八つ当たりが回避できます。

 

その場を離れて一人になる

物に八つ当たりしたくなるような衝動的な怒りを感じたら、まずは深呼吸してその場を離れてください。自分の気持ちをリセットするために、トイレに行ったり外を散歩してみたり、一人の時間が必要です。

怒りの対象がそばにあると、どうしても我慢できない場合もあるでしょう。自分一人で向き合うと、そのうち怒りが収まってくるはずです。

 

上手に怒る

八つ当たりは、理由が必ずあります。本来関係のない人に怒る以前、何がマイナス感情を引き起こしたのか考えてみましょう。人間は誰でも、怒ったり泣いたりするのは当然のこと。

我慢してはいけない怒りなら、正しく感情をアピールしましょう。たとえば車で、いきなり割り込み運転してきた人。もう少しでぶつかりそうになるマナーの悪い人に、とてもイラッとしますよね。

そこで我慢せずにクラクションを鳴らすなど、全く関係のない人に迷惑をかけず、本来ぶつけるところに怒りをアピールしてください。

 

まとめ

八つ当たりする人に対しては、逆にイライラさせられて余計なマイナス感情をもらってしまいます。上手に対処するためには、相手の心理状況を考えること。

また逆に自分が迷惑な立場にならないよう、普段から感情をコントロールできるように冷静さを大切にしてくださいね。

 

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