手が落ち着かない心理になるのは、自分が置かれた環境のせいかもしれません。または精神的に抱く不安やストレスも、無意識な体の動きとして表れる場合があります。
手が落ち着かない様子は周囲にも悪い印象を与えるので、重要な会議中などはできればじっとしていたい瞬間です。
テーブルに置いた手が小刻みに震えたり、トントンと何かを叩き続けたりするような場面。ほとんどの場合、自分では気づいていないことが多いですよね。
そこで手が落ち着かない心理の原因と、動きを抑えるコツについてご紹介しましょう。困っている人は、ぜひ参考にしてくださいね。
手が落ち着かない心理はなぜ?動きでわかる心の中
手はとても目立つ体の部分で、心理状況が表れやすいのも特徴です。しきりに手を触る人など、周囲にはやたらと手の動きが気になる人がいますよね。では心理的にどのような意味があるのか、詳しくご説明しましょう。
不安になっている
手が落ち着かない心理は、不安に感じる原因があるためです。たとえば自分が置かれた環境に緊張したり、ストレスを感じたりするような場所。
ミーティングや病院の待合室、初めてのデートなど、生活の中にはあらゆる不安がありますよね。
そんな時に自分自身を穏やかにするために、あちこちを触るなどのような無意識な行動になっています。逆に瞑想をしたりして全身がじっと動かない状態は、心の中が安定しているサインなのです。
頬を手で触る
話し相手がしきりに頬を手で触る動きは、緊張している可能性があります。手が落ち着かない心理は、逆に落ち着けない原因があるため。
向き合って誰かと話をする時など、ストレスを感じる場面では頬を思わず触ってしまうことがあるでしょう。
この動きは無意識に頬をさすって、顔が強ばっているのを改善しようとするためともいわれています。
顔色がよくなると表情も優しくなり、相手に与える印象が変わります。頬をさすりながら、自分の印象を改善している意味があるでしょう。
ポケットに手を入れる
手が落ち着かない心理でよく見られるのが、ポケットに手を入れる仕草です。カッコつけてわざとやる人も多いのですが、無意識にやってしまうのは自分の気持ちを悟られないように隠す意味も。
たとえば嫌いな人と出くわした時、相手に自分の心の中を読まれないように、手をポケットに隠してしまいます。
また好きな女性の前で緊張しているので、ポケットに手を入れてごまかしていることもありますよね。「手の内を明かす」という言葉があるように、手の中は隠しごとが多い場所なのです。
頭に手が行く場合
手が落ち着かない心理は、どこに手を持っていくかによって心理状況が変わります。落ち着きなく頭に手をやる人は、パターンによっていくつかの心理状態が考えられるでしょう。
まず頭の後ろで手を組む場合ですが、この動作は目の前にいる人に対して優越感を持っている意味があります。
よく上司がイスにのけぞりながら、頭の後ろで手を組むことがありますよね。一人だけの場合はリラックスして、心が安定していることが考えられます。ひと仕事を終えて、休憩しようと思う時にやるポーズです。
腕組みする人
手の置き場に困って腕組みをする人がいますが、相手によって意味が異なります。たとえば嫌いな人が目の前にいる場合、相手から攻撃されないように防御のために腕を組んでいます。
また相手が自分よりも格下の場合は、地位の高さをアピールするために偉そうに腕組みすることもありますよね。
またもうひとつの意味は一人で孤独を感じ、誰かに癒してほしい心理の場合も腕を組んでいます。それは自分自身で、体をギュッと包み込むようにして慰めている意味も。
顎を触る
無意識に触ってしまう顎。ひげを触るように、アゴをさする人がいます。この動きは相手から身を守るための防護で、攻撃されないように先手を打っている状態です。
または慎重に発言しなければならない場面でも、自分の顎を触ってよく考えることもあるでしょう。
手が落ち着かない心理で、顔に手を持っていくことがよくあります。顎以外にも話す時に手で口を隠す場合は、相手に本心を知られないようにしている意味があるのです。
鼻を触る
手が落ち着かない心理になると、思わず鼻を触ることがありませんか。もし誰かと会話中に鼻を触ったら、相手の話を疑問に思っているサイン。
その話題はどこから入手したの?と、質問したくなる場面でやっているでしょう。また話ながら鼻を触るのは、嘘をついている可能性があります。
嘘をつくと体にも色々な動きが表れ、手が落ち着かない心理になることも。彼女にバレたら困る合コンの話なども、鼻を触りながら「友人と飲んでいた」とごまかすような場面です。
手が落ち着かない時にできる対処策
なんとかして動きを止めたいと思った時や、不安やストレスで落ち着きがない時に、自分をリラックスさせるコツをご紹介しましょう。
深呼吸する
緊張する場面で手が落ち着かないと、周囲までその不安が伝わってしまいます。どうしようと思った時は深呼吸を繰り返して、リラックスできる状態にしてください。
最も簡単ですぐにできる対処方法なので、人前で発言しなければならない瞬間など、早めに深呼吸で心を落ち着かせましょう。
オススメは腹式呼吸。ゆっくりと鼻から息を吸い込み、口から息を吐き出します。吐き出す時に、お腹がふくれるようにするのがコツ。息を吸い込む時は、たくさん空気が入ることをイメージしてください。
屋外に出て歩く
手が落ち着かないのは直面する問題や不安があるので、気分転換をして癒されましょう。オフィスにいる場合は屋外に出て、早めのペースでウォーキングをすること。
森林や川が周辺になくても、新鮮な空気を吸うのは緊張を和らげる効果が期待できます。たった10分~15分程度でもよいので、ウォーキングや買い物で屋外に出てください。
歩いた後は気分のリフレッシュになるため、手が落ち着かない時にもメリットがあるかもしれません。
コーヒーを飲む
コーヒーに含まれているカフェインは覚醒作用が期待できますので、一時的に脳を刺激する働きがある可能性も。
コーヒー好きにとってはリラックスもできるので、緊張した時にホッとさせてくれるでしょう。カフェインの摂取量が気になる場合は、抹茶や緑茶などにするのもオススメ。
大量のカフェインはアドレナリンを刺激し、闘争心を強める可能性があります。適度なリラックス効果を得るためには、コーヒーなら一杯を目安にすると安心かもしれません。
体をマッサージする
手が落ち着かないのは、血液の循環が悪い可能性がありますので、手が落ち着かない心理になったら手のひらを軽くマッサージしてみましょう。
手の平にはリラックスするツボや、血行の循環にメリットが期待できるツボもあります。普段から落ち着きなく手が動いてしまう人は、マッサージ方法を身に着けることもオススメです。
また足も血液の流れが悪くなりやすいので、足裏の刺激やふくらはぎのマッサージをするのもよいでしょう。ふくらはぎはリンパの流れに合わせて、下から上に向かって刺激してください。
まとめ
手が落ち着かない心理は根本的な原因を突き止めて、心を穏やかにすることが大切です。緊張しやすい場面では、いつもとは違う体の反応があるはず。
そんな場面ですぐに対処できるように、自分に合ったリラックス方法を見つけておきましょう。手がいつも忙しなく動く人は、落ち着きがない人に見られて損する場面が多くなってしまいます。
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