仕事に集中できない心理は、ひとつだけではなくあらゆる理由が考えられますので、気分を入れ替えて集中するためには原因を明確にした対処が必要です。
忙しい時に限って気が散ってしまうことがあるように、集中力は仕事の量だけでなく質を高めるためにも重要なのです。そこで今回は、集中力を高める方法や仕事に集中できない心理ごとの対策についてご紹介しましょう。
仕事に集中できない心理と対処策
仕事に集中できない心理について考えられることをご説明します。仕事が捗らないなと思った時は、無理やり続けるよりもいったん深呼吸して、集中できない理由を見つけて適切な対処をしてみましょう。
疲労が溜まっている
仕事に集中できない心理で誰にでもあり得るのは、疲労が溜まっていること。寝不足や深夜まで飲み会で二日酔い、また残業続きで頭がすっきりしない時もなかなか集中できないでしょう。
身体的な疲労は精神的にも悪影響がありますし、頭の働きにも顕著に表れてしまいます。体が疲れていると、仕事だけでなく対人関係や生活習慣にも影響がありますので、できるだけ睡眠時間をとること。仕事中は同じ姿勢にならないよう、定期的に立ち上がるなども意識しておきましょう。
プレッシャーがあるため
仕事に集中できないのは、過剰なプレッシャーがかかっているのも原因です。絶対に失敗が許されない作業や、締め切りギリギリになっている仕事、とても細かい上司に依頼された仕事などで気を遣いすぎるために疲れて、意識が他のところに行ってしまう場合もあります。
多少のプレッシャーは緊張感につながるのでメリットになりますが、負担になるほどでは仕事がスムーズにできない原因。失敗しないよう意識を集中させようと自分に言い聞かせることは、プレッシャーをさらに印象づけていることなのです。
そのような原因で仕事に集中できない場合は、誰かにアドバイスしてもらうか、手伝ってもらうことも方法。長期的に緊張感が続く職場は、転職を視野に入れることも必要ですね。
今やっている作業がとても嫌
自分のスキル以上の難しい仕事を依頼された時は、とても時間がかかり効率が悪く、やる気をなくしてしまいます。すると仕事への集中力が欠けてしまうので、いつまでもだらだらと作業を続けることに。
嫌々仕事をする環境は精神的にもよくありませんので、その場合は仕事内容を変えてもらうことをオススメします。また引き受けた後に自分では無理だと思ったら、なるべく早く断ること。無理して失敗するよりも、正直に対処することが大切です。
一度に色々とやりすぎている
仕事ができる人だと皆から思われたい人や、仕事量をたくさんこなしたい人は、マルチタスクになる傾向があります。同時進行には限度がありますので、一度に抱え込んでしまうとひとつひとつに集中できない原因です。
仕事は勉強と同じで、集中しないと頭にインプットできないことがたくさんありますよね。マルチタスクは仕事の成果を下げるだけでなく質も悪くなる要因で、ミスが増えて結局やり直すことにもなりかねません。
仕事に集中できない時は、現在やっている仕事の種類が多すぎないかどうか、客観的に判断してみましょう。優先順位をつけるとスピーディに仕事が捗ります。
気が散りやすいタイプ
仕事に集中しやすい人は、もともと周りのことが気になりすぎる傾向があるため、大切なことが後回しになってしまいます。急ぎの仕事があってもメールが気になって手を止めてしまう場合や、人の雑談内容が気になって仕事に集中できないこともあります。
気が散りやすい人は、ゴールを決めて作業をするとモチベーションになるかもしれません。長時間の作業だとどうしても気が散りやすいので、集中力がなくなる前に気分転換してください。
段取りを同時に考えているため
段取りをしてから作業をしないと、その都度次にやることを考えるためとても不効率に。最初に段取りをして仕事の順番が決まっていれば、集中的に作業をこなすことが可能になります。
しかしやりながら次のことを考えていると、どうしてもあちこち思考がぶれてしまうので、今やっていたことに集中するまでさらに時間がかかってしまうでしょう。
そうならないためには、次にやることを前日に決めておくこと。または朝にその日にやることの順番などをリスト化しておくと、うっかりやり忘れしてしまうのも防げますね。
集中力を高めたい時にあると便利なもの
仕事に集中できない時は、原因に合った対処策で気分を入れ替えることが大切です。集中力が必要な時は、さらに次のアイテムがあると無理なく仕事に向き合えるでしょう。
甘い食べ物や飲み物
糖質が減ると頭の働きが低下するといわれるように、仕事中は適度な甘さの食べ物やドリンクが集中力アップに効果的です。キャンディーや砂糖入りのコーヒーなどは気分転換にもなりますので、疲れた時はぜひ糖質を摂取してみましょう。
注意したいのはランチ。糖質をたくさんとると、血糖値が上昇して眠くなる可能性もあるので、食事は食べすぎないよう注意が必要です。
自分の姿勢に合うデスクとイス
気が散ってしまう意外な理由は、デスクとイスの高さのバランスが合わないこと。パソコン作業でやりにくさを感じながら仕事をしているとミスも増えてしまいます。
あまり意識せずにやっているかもしれませんが、デスクとイスのバランスは集中力にも関係するほど大切なポイント。とくに同じ姿勢が続く場合は、自分の姿勢に負担なく背筋がまっすぐになるサポートつきのイスにすることもオススメです。
オフィスチェアーが合わないと思ったら、とりあえず高さを調整してみてください。パソコンの画面と視線の高さが合うだけでも作業に集中しやすくなります。
タイマー
仕事に集中できない時は、だらだらとタスクをこなしてしまうため、いつもより時間がかかってしまいます。こんな時はタイマーを使って、タスクをひとつひとつ集中してこなしていきましょう。
やるべきことをリストにしたらタイマーをセット。たとえば30分間集中して仕事をしたら5分休憩すること。メリハリのある流れを作ると、休憩の楽しみや作業をこなす達成感を同時に味わえますので、どんどん仕事をしたくなるかもしれません。
モチベーションを高める方法
仕事に集中できない時は、環境や仕事のやり方などに原因があるだけでなく、気分的なことも影響しています。モチベーションを高くして意識を集中させるためには、次のポイントをぜひ意識してみてくださいね。
仕事の目的を考える
仕事がつまらないと思うと、なかなかやる気が湧いてきませんよね。世の中の多くの人は、働く楽しみよりも必要性を感じているはず。そんな時は自分のやっている仕事がどのように活かされているか、社会にどのようなメリットをもたらしているか別の視点で考えてみましょう。
誰かのためになっていると思うと、自然とモチベーションがアップするかもしれません。
プライベートを充実させる
モチベーションを高めることは楽ではありませんが、プライベートをもっと楽しむことなら誰もが積極的にできるでしょう。週末も仕事のことを考えてしまう生活は、精神面にも健康的ではありません。
仕事以外の楽しみがあれば、オンとオフの切り替えができるため、休日に向かって頑張ろうとモチベーションになるはずです。
まとめ
仕事に集中できない心理が働く時は、何かしら原因があると考えられます。根本的に自分と合わない仕事ならキャリアを見直すか、働き方を考えてみることもよい改善策になるでしょう。
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