知り合いを避ける人の心理背景には、複雑な理由が隠されているかもしれません。駅で学生時代の友人を見かけた時に、声をかけずに違う方向に向きを変える場面。
決して逃げる理由があるわけではないのですが、知り合いを避けるのは心理的なことが関係しているのです。そこで今回は、なんでも内緒にしたがる人や、知り合いを避ける時の心理背景についてご解説しましょう。
知り合いを避ける時の心理について
恋人とデート中、知り合いが遠くから歩いてきた場合。次はどのような行動に出ますか。そのまま声をかけて会話をするか、それとも避けてしまうか。
決して珍しいことではなく、心理的に次のような理由があると、知り合いを避ける場面は誰にでもあります。
面倒くさい状況にいるため
知り合いを避ける人は、心理的にとてもバツが悪い、自分が不利になる状況が関係しているので、余計なことに巻き込まれないよう自分を防御しています。
たとえば具合が悪いと仕事を休んでデートをしている時に、上司とばったり会う瞬間。怒られるかもしれないので、リスクを最小限に抑えるために知り合いを避ける心理が働くのです。
あらゆる展開が想定される相手とは、頭を使うのがとても面倒なので、それなら最初ならなかったことにしようと思うでしょう。
一緒にいる人を紹介したくない
知り合いを避ける人は、心理的に自分の人間関係や生活パターンを他人に知られたくない願望が強いことが特徴です。たとえば恋人と一緒にいるところに、学生時代の友人が声をかけてくる場面。
正直に「自分の恋人」だと紹介したくない場合は、その場面を回避したくなりますよね。一緒にいることが自慢できない相手、たとえば浮気相手やあまり上品でない彼女など。
このタイプの人は、他人の視線をとても気にするので、自分にとってタイミングが悪い時は知り合いを避けて通り抜けます。
内向的な性格のため
知り合いを避ける人は、心理的に内側に目を向けていますので、自分から何かを発信することは少ないでしょう。そのため知り合いが近くにいても、発見したことを自分からアピールせず、話しかけたくても相手が気づくのを待つタイプです。
恋愛の場面でもそんな性格が表れているので、好きな人からのアプローチを待ち続けて結果的にライバルにとられることに。内向的な性格が悪いのではなく、状況に合わせて勇気を出すのが苦手なのかもしれません。
避ける理由があるため
知り合いを避ける時は、心理的に自分が不利になると察知していますので、余計なトラブルを増やさないように瞬時に対処。「まずい」と思ってクルッと背中を向け、逆方向に歩いていく人のように、相手と顔を合わすと嫌な状況になるのが明確なのです。
たとえば借金している知り合い。なかなか返済しないので、相手が怒っている状態。ばったり会ったらまず「お金を返して」と言われるのが想定できますね。そんな状況を切り抜ける自信がない時は、そのまま無視したほうが無難なのでしょう。
話すことがないから
知り合いを避ける心理は、実際に顔を合わせる場面だけでなくSNSでも同じ。自分から友人にメッセージを送らず、他人の投稿だけを読むタイプは、基本的にコミュニケーションが苦手なのかもしれません。
ばったり会った友人に何を話せばよいのかわからない、あまり親しくないけど顔見知り程度の人と話すことがないなど。お互いにぎくしゃくするのが嫌なので、それなら気づかないふりでその場を回避すればいいと考えます。このタイプは積極性に欠けるため、自分から友達作りすることは少ないかもしれません。
秘密主義者の行動パターンについて
知り合いを避けるのは、場合によっては仕方ないこともありますが、偶然ばったり顔を合わせた時にうろたえてしまうのも困りますよね。世の中にはなんでも内緒にしたがる秘密主義の人がいますが、共通する行動パターンがあるのでぜひチェックしてみてください。
プライベートな話は一切しない
知り合いを避ける人の心理にも共通するのは、プライバシーを過剰に意識すること。他人に自分のスペースに踏み込まれたくないので隙を見せません。
恋人の話、仕事の話など、質問されて困ることではないのですが、誰かに絶対聞いてほしいと感じることもなく、しつこく質問してくる人を苦手に思うでしょう。
誰とでも一定の距離があり、よほど信頼している人にしかプライベートはシェアしません。
自分から約束しない
秘密主義な人は、自分から遊びに行く約束はせず、誘われるのを待つタイプ。とても慎重に付き合う人を選ぶため、特定の人に深入りするまではよほど時間がかかるでしょう。
知り合いに会ってどのような話題になるか、先を考えすぎるため、会う前から疲れてしまうのです。約束しても直前になると面倒でキャンセルする人かもしれません。
特定のことにこだわりある
内緒にしたがる人は全てを隠したいわけではなく、自分の中に秘密の順位があります。仕事の話は一切しないけど恋人の話は誰にでもするなど、特定のことは他人にも理解してほしい余裕があることが特徴。
オープンにする内容とは、自慢できることや自分の長所がアピールできることだけでしょう。こだわりが強く、初対面ではとても付き合いやすいタイプに見えますが、話してみると変わり者だったりします。
単独行動が好き
知り合いを避ける人の心理にも共通するのは、他人と適度な距離を置かないと不安に感じる性格。内緒にしたがる秘密主義の人は、基本的に単独行動が好きで、グループの中にいると存在感が薄くなりがちです。
そのため自分をよく理解してくれる人や、興味を持って接してくれる人には自分からアプローチするのですが、その場合も二人で会うなど、限られた空間にいることが好きなのです。
干渉されるのが嫌
過去の恋愛、給料の話など、なんでも内緒にしたがるのは、他人に干渉されてあれこれ言われるのが嫌なため。自分の価値観が間違っていると言われないよう、できるだけ他人との接触を避けてしまいます。
偶然知り合いに会っても避けてしまうのは、「ここで何しているの?」「最近仕事はどう?」などと質問攻めにあうのが嫌だから。干渉されたくない人は、自然と周囲から孤立してしまうかもしれません。
秘密主義の人と付き合い方のコツについて
内緒にしたがる人は、一瞬興味を持って接することができても、次第に距離を感じて付き合いが上手くいかなくなる場合があります。そんな時は次のポイントを意識して接してみましょう。
警戒心があるので注意する
秘密主義、プライベートを重視する人などは、他人の評価や考え方をとても意識しているため警戒心が強くなっているので注意。ずけずけと足を踏み入れるように相手の心をかき乱すと、二度とコミュニケーションがとれない可能性もあります。
自分のペースを理解してくれる人でないと、一歩踏み込んだ会話にはならないでしょう。
無難な話題しか提供しない
プライベートなことを話題にしたがる人は世の中に多いですよね。会話のネタとして気軽に話せる人ならいいのですが、知人を避けて暮らすタイプにとってはかなりハードルの高いこと。
そんな相手とは、できるだけ無難な話題を意識して、ニュースや食べ物の話から徐々に心を開いてもらいましょう。
まとめ
知り合いを避ける人は、心理的に不安に感じることがあるからだと思われますが、常に他人の視線を気にしながら暮らす人は、心理的な視点からも考えてみる必要があるかもしれません。
その時の気分により、人と交流を持ちたくないことは誰にでも経験があるでしょう。どうしてそう感じたのかを後で考えると、今後の付き合い方の参考になるはずです。
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