動物を飼いたい時の心理状態は、トレンドや趣味とは違ったことが関係していますので、動物を飼っただけでは解消できないこともあるかもしれません。
そこで今回は、無性に動物が飼いたい心理や原因、そして気持ちの整理方法についてご説明しますので、気分がモヤモヤしている時はぜひ参考にしてくださいね。
動物を飼いたい時の心理背景にあること
動物を飼っている人が羨ましく見えたり、自分の生活環境に動物がいる様子をイメージしたりすることはたまにありますよね。そんな気持ちがとても強くなるのは、次のような心理状況が関係しているからかもしれません。
孤独で不安
動物を飼いたいのは、心理的に孤独感に襲われて辛いため。一人で過ごす時間が快適に感じることはよくありますが、それは精神的だけでなく物理的なことも関係しているからです。
一人で自由に暮らせる環境は、ストレスがなく快適に見えますよね。しかしそんな一人に慣れてくると、少しずつ他人とのつながりが切れたようで不安に。
友人を誘う手間や他人の価値観に合わせる負担を考えると、いつも黙って自分のそばにいてくれる動物やペットの存在が必要になるのです。たとえば一人暮らしでも、夜中に愛犬の足音が聞こえるだけで孤独感が軽減するようなことも。一人が嫌いな人は、とくに動物に依存してしまうでしょう。
癒されたい
動物を飼いたいのは、心理的に不安や悩みがあり、心を癒されたいためです。目立った悩みがなくても、人間はふと理由もなく怖くなることがありますよね。
将来を考えていたら急に不安になるように、漠然としたものに心を乱されてしまうのです。そんな時に求めるものは刺激ではなく「癒し」。
心が疲れた時にそばにいる犬や猫の存在は、とてもピュアな愛情を感じますよね。ふわっとしたペットを抱っこすると、それだけでも心が安定します。
分け与えたい
ペットブームであちこちに可愛い犬や猫を見かける今の時代。動物を飼いたいのはそんなトレンドだけが理由ではなく、人間がもともと群れで行動する生き物であることも関係しています。
動物の群れにはそれぞれの役割があり、仲間意識が強く出来上がり、協力体制があることが特徴。獲物を獲得して皆で分けて食べるように、人間も喜びを誰かを分け合いたい願望があるのです。
ペットにご飯をあげて喜んでくれる姿。そんな分け合いの関係で心が満たされることは、動物を飼いたい人の心理的な願望といえますね。
世話好きだから
動物を飼いたいのは、心理的に他人のお世話が好きなため。頼まれなくても相手が必要なことを察して、どんどんやってしまう習性があるタイプです。
少しお節介なところがありますが、人のために何かをやってあげることの使命を感じているのでしょう。重たいものを一緒に運んであげる、寒がっている人に自分のジャケットを貸してあげるなど。手を貸した人が喜ぶ姿が自分の幸福度につながっています。
ボランティア精神が強い
ペットショップで可愛い動物たちを見てしまうと、そのまま帰るのは申し訳ないように感じませんか。ボランティア精神は、動物を飼いたい心理の背景にあることで、人助けしたい気持ちが強いタイプなのです。
狭いケージで販売されている犬や猫、里親を探している動物たちを見ると、自分がなんとしてあげたいと責任感を覚えてしまいます。自分の意志でできることを積極的にできる人なので、とても精神力が強いともいえますね。
犬猫が可愛いと思う気持ちと、もっと幸せにしてあげたいという意思表示なのです。
プライドがある
動物を飼いたいのは、心理的にプライドをアピールするため。ペットを飼うには色々な費用や手間がかかりますので、あらゆる意味で余裕がないとできません。
何十万円もする犬をブリーダーから購入するなど、プライドが高い人はブランドの靴を買うかのように動物を手に入れています。自分の生活や立場を示すためにペットを活用しているともいえますね。
ペットに執着しているサイン
動物を飼いたいのは、心理的に考えられる理由がありますが、ペットへの思いが過剰になると自分の生活にまで影響してくる可能性があります。ではペットに依存するほど執着している場合のサインを見ていきましょう。
ペット中心で生活している
「ペットを飼っているからどこにも行かない」という生活は、自分以上にペットを大切にしている可能性があります。動物を飼っていると、ご飯や健康面の管理など手間はかかりますが、大切な家族なのでそれは当然の責任です。
しかしそのために自分のやりたいことを制限してしまうのは、ペットの気持ちを考えすぎているともいえるでしょう。たとえばしつけ。多少厳しい態度で接しなければならない時も、ペットが可哀想で注意できない人は、ペットに自分の生活が振り回されている可能性があります。
いつも一緒でないと不安
精神的に不安を抱える時期は、いつもよりも動物への執着心が多くなることは想定できます。しかし常に動物と一緒でないと不安なのは依存しているため。
出かけていても早く家に帰りたいと思ったり、動物園に頻繁に出かけたり、動物と一緒にいる時間を何よりも優先しています。結果的に人と関わることが負担になり、次第に外の世界とのつながりがなくなってしまうのです。
お金をかける
ペットに依存してしまうと、自分の生活が窮屈になるほどペットのためにお金を使うことがあります。洋服、おもちゃ、ペット保険など、自分のこと以上にペットが可愛くて仕方ないので、いくらでもお金をつぎ込んでいる状態。
しかし動物たちが本当にそこまで望んでいるか、それよりも自分の全てもつぎ込みたい気持ちのほうが強くなっています。恋人にお金を使う人のように、精神面のつながりがあるかどうか不安に感じると、自分からは物質的な面でアピールしたくなるのかもしれません。
可哀想に感じる
動物を飼いたい心理には、命を大切に考える気持ちや見捨てられない気持ちも関係していますが、その延長には相手を哀れむ気持ちが強くなる場合もあります。
その根底にあることは自分への慰め。他者を可哀想に思う自分に満足しているのです。動物への哀れみが強くなると家族以上に大切になり、一緒に寝る時やお風呂に入る時も一緒に行動したり、まるで人間に接するように会話したりすることもあるでしょう。
動物への思いが強い時の対処法
動物を飼いたいのは、心理的に心が癒しを求めている可能性が高いので、無理に我慢せず自分と向き合うことが大切。その時は次のことを意識して気持ちの整理をしてみましょう。
現実的なことをイメージしよう
動物を飼うには責任感が必要。最後まできちんとお世話できるかどうか、現実的な面を考えてみてください。一時的に気持ちが弱くなっていると、無性にペットが欲しくなることはあります。しかしそんな気分転換目的で動物を飼うことはできません。
犬なら散歩、猫ならトイレの片づけなど、やるべきこともたくさんありますので、リスクを負ってでも自分に動物は必要か、しばらく気持ちが収まるのを待ってみるとよいでしょう。
選択肢を広げてみよう
癒しや気分転換が欲しい時、何かに愛情を注ぎたい場合の選択肢は色々とあります。たとえば観葉植物やぬいぐるみを飾るなど、今すぐにできることを考えてみましょう。
命と一緒に生活する方法としては、亀や小鳥などの小動物も検討するとよいですね。
まとめ
動物を飼いたい心理は、弱いものを守りたいという優しい気持ちがあるためでしょう。愛情を感じながら暮らす人生はとても素敵です。自分と動物の幸福を考えながら、無性に動物が飼いたくなったら慎重に次の行動を判断してくださいね。
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