プライドが高い人の心理的特徴について理解できると、付き合い方がとても楽に感じるようになるでしょう。誰でも多少のプライドはありますが、他人とはっきり差をつけたがるほどのプライドの持ち主もいますよね。
自分のためになるプライドならよいのですが、バランスが崩れてしまうと逆に心を強く持てなくなってしまうことも。そこで今回は、プライドが高い人の心理背景について、詳しくお伝えしていきましょう。
プライドの高さをチェックしてみよう
自分はプライドが高いと自覚していても、どのレベルなのかまではよく把握できないかもしれません。まずはプライドの高さをセルフチェックしてみましょう。
イメージしてほしいのは、誰かに難しいと思うことを頼まれた場面。そこでどのような対処をするかで、プライドの高さがわかるといわれています。
言い訳をして断る
できない、難しいと感じることを他人にお願いされた時、プライドがとても高い人は言い訳や理由をつけて断ります。正直に「難しいから」と答えられないのはプライドのため。
「忙しいからできません」など、自分のクオリティとは全く関係のない理由でその場を回避します。
引き受けてできない時は相談する
これは頼みごとを断れない「いい人」タイプで、とりあえずやってみるけれどできない時は誰かに相談する、平均的なプライドの持ち主です。
とても優しい性格なので、相手に迷惑をかけないよう誠実な対応ができるタイプともいえますね。プライドが全くないわけではなく、バランスをとり社会生活で上手く活かせる人です。
すんなり引き受ける
やったことがないことをお願いされても、何も言わずにすんなり引き受ける人は、とてもプライドが高い人。誰からも認められたい願望がありますので、できないことでもできるふりをしてしまうでしょう。
見栄っ張りなところがあり、無理をしやすいので、実はストレスが溜まっていることも。仕事で苦労していてもプライドが高いので、弱音を吐くこともしたくありません。一人で苦労しながら後悔する場面がよくあります。
できない理由をきちんと説明する
できないことを頼まれた時、理由をきちんと相手に説明して断る人は、プライドがそれほど高くなく自分に正直なタイプです。他人からどう思われても気にせず、自分が快適に暮らせることを優先しています。
プライドがありすぎると窮屈になることをわかっているので、適度なマイペースさが周囲にも魅力として伝わっているでしょう。
プライド高い人に共通する心理背景
はっきり周囲にも伝わるほどプライドが高い人や、水面下でプライドがある人など、タイプはさまざま。プライドが高い人には、次のような心理背景が共通しています。
負けたくない
プライド高い人は心理的に勝ち負けに敏感で、何がなんでも負けたくない性格です。負けがなぜか嫌なのかというと、自分の弱点を他人に知られてしまうため。
たとえば仕事でミスをした時に言い訳をして謝罪しないように、間違いや弱点を指摘されるのがとても嫌いなのです。勝つためにはあらゆる理由をつけて、自分が有利になるように戦うことも、プライド高い人の共通点。同じ力がある人と競争する場合は、ずる賢くなる可能性もあるでしょう。
デリケートな性格
プライドが高い人は心理的に傷つきやすいため、他人からいじられないよう、わざと虚勢を張って生きているのです。単なるジョークでも真剣に受け止めてしまい、相手の気持ちを深く読もうとするタイプ。
対人関係でぶつかることも多く、デリケートな性格がさらに考えすぎを招いています。プライドを傷つける人を嫌い、時には攻撃することも。自分の立場を守りすぎて、プライドが高い人は孤立することもあります。
傷つくのが怖い
過去に信頼していた人から裏切られた経験がある人は、傷つくのが怖くてプライドで自分を守っています。人を遠ざけているため、周りの人も近づきにくい存在に感じているでしょう。
一度傷ついてしまうとそこから立ち直るのが大変で、合わないと感じた人とは徹底的に交流を避けてしまいます。心を閉ざす相手とオープンになる相手がはっきり区別されているので、好き嫌いが激しい人にも見られています。
他人から称賛されたい
プライド高い人は心理的に他人から認められたい、賞賛されたい願望が強い共通点があります。人一倍承認欲求が強いので、自分の価値観よりも他人に好まれるよう物ごとを進める傾向も。
称賛されるためなら努力を惜しまず続けますが、結果が追いついてこないとスランプに陥ることもあるでしょう。理想的な自分像があるので、現実と理想のギャップで苦しむこともあるかもしれません。
他人からどう見られているかが気になる性格なので、好きな色の服よりもカッコよく見える色を選ぶタイプともいえるでしょう。
特別感が強い
今まで大きな失敗や挫折を体験していない人は、自分が特別だと思い込み、その延長で高いプライドが生まれてしまいます。親がなんでもやってくれて、過保護に育った人などによくあるパターン。
自分は特別な扱いをされるべき人間だと思っているため、自然とそんな気持ちが態度に出てしまい、他人を下に見てしまうこともあるのです。
失敗経験が少ないため自分のミスを直視できず、プライドを維持することばかり意識しています。
高すぎるプライドのデメリットについて
プライドとは、自分の経験や学習したことから生まれるもの。他人に見せつけるプライドではなく、自己を高めるためのプライドを持つことが大切です。では高すぎるプライドになると、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
落ち込みやすくなる
プライド高い人は失敗や挫折に弱く、とことんどん底まで落ちてしまうと這い上がることができません。さらに落ち込みやすいデリケートな性格なので、毎日ネガティブな場面に出くわすことも。
「自分はできる」というプライドがいつもあるので、些細な失敗でも自信喪失に陥りやすい状態。プライドを回復させようと必死になるため、負担が大きくなってしまうのです。
自分の短所に気づかない
高すぎるプライドは、自分の弱さに蓋をしてしまうため、自分に向き合うことを避け、肝心な場面でショックを受ける場合もあります。
豊かな人間として成長するためには、自分の強みをアピールするだけでなく、その根底になる弱さや苦手部分を改善することが大事。
しかしプライドが高いと、自分には短所がないと思い込んでいるため、他人に指摘された時にどう対処すればよいかわからず困惑してしまうのです。
経験値が低くなる
なんでもできる、なんでも知っている、他人よりも優れているというプライドは、多くの場合根拠がなく、自分の価値観で判断されているものです。
すると新たなことにチャレンジする気持ちがなくなり、次第に経験値が低くなるデメリットがあります。違う世界に飛び込んだ時、自分の知らないことばかりが周りにあふれていて、急に不安になってしまう可能性もあるでしょう。
長所を活かす
プライドが高い人は、心理的にも自己肯定する傾向にあるので、モチベーションが高いことは長所になるでしょう。またプライドがあるので向上心が高く、諦めずに物ごとに取り組むことも魅力。
デメリットだけでなく長所をもっと引き延ばして、周囲とのバランスを考えることが、社会的にもメリットになるプライドに変化するはずです。
まとめ
プライドが高い人は、心理的に自分を大切にしたい気持ちが特徴ですね。決して悪いことではありませんので、プライドに振り回されないよう、自分の長所や短所を理解したうえで、自分はこうあるべきだと判断してみませんか。
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