- 2019-5-17
- 人間心理
- 後ろに立たれるのが嫌, 心理
後ろに立たれるのが嫌な心理とは、どのような理由があると思いますか。なんとなく背後に人の気配がある時、振り返ったら誰もいなかったという怖い瞬間をイメージするかもしれません。
後ろに立たれるのが嫌な心理は、多くの人が納得できる部分があり、逆に反対派の人は少ないはずです。
なぜ人は背後に不安を抱くのか、気になる心理について詳しくご説明していきましょう。中には過剰に、後ろに立たれるのが嫌な心理になる人もいます。
後ろに立たれるのが嫌な心理について
気がつかない間に誰かが自分の後ろに立っていると、とても不快な気持ちになりませんか。その理由は、次のような深層心理が関係しています。
警戒心が強い
前方や左右は目ですぐに確認できますが、自分の後ろは振り返らなければ見えない位置です。
そのため見えない恐怖があるので、体が自然と警戒心を持ってしまうのでしょう。警戒心があると、前方で起こっていることに集中できなくなりますので、何かと不利になる場面も。
たとえば学校の授業。後ろの席に誰かが座っていると自分が見られているのか、どのような表情をしているのか気になりますよね。
警戒心が働き、勉強に集中できなくなる可能性があります。教室の一番後ろの席になったら、ホッとするというケースもあるでしょう。
弱点を握られている
敵が前から襲ってきたら上手くかわすことが可能ですが、いきなり背後から迫ってこられたら簡単に負けてしまいます。
それは弱点を握られる恐れがあるためで、後ろに立たれるのが嫌な心理になるのです。たとえばお店の長い行列など、危険な出来事があるとは思えない場面でも、なんとなく後ろの人に自分の弱みを握られた気分になってしまいます。
心配になってたまに後ろを振り返り、どのような人が立っているのか確認してしまう人がいますよね。背後は自在にコントロールできないため、攻撃されやすい部分なのです。
恐怖心がある
友人や家族などの信頼できる人が後ろに立っている場合は、さほど怖いと感じることはないですよね。
背後に恐怖を抱くのは、相手が全く知らない人の場合。人は自然と他人に対して恐怖心を抱き、相手から攻撃されないように身構えています。
背後に知らない人が立っていると、怖くて仕方がなくなる人もいるでしょう。信頼できない人が自分に何をしてくるか全く読めないのが、後ろに立たれるのが嫌な心理になるのです。
トラウマがある
過去に背後から攻撃された経験がある人や、ふざけて後ろから驚かされた経験がある人など。
嫌な思い出がトラウマとなり、自分の背後に必要以上に意識を集中させてしまいます。子供時代に流行った「膝カックン」という遊びを覚えていますか。
油断した瞬間に膝をいきなり曲げられ、ドキッとするあの遊び。一度やられるとしばらくの間は、また誰かが仕掛けてくるのではないかと、妙に背後が気になりましたよね。
これと同様に何かしらのトラウマが残っている人は、二度と同じ体験をしたくないために、後ろに立たれるのが嫌な心理になるのです。
監視されているようで不快
仕事中に後ろに立っている人がいると、何をやっているのか監視されている気持ちになります。
パソコンでゲームをしていないか、仕事を真面目にやっているか。そんな対象にされると、自分の背後を通りすぎる人がいるだけでも、とても敏感になってしまいます。
自分の後ろは意識が集まりにくいため、つい油断してしまいます。そのため背後からはその人がやっていることがすぐに見え、監視するにはベストな角度になるでしょう。
学校の試験中に先生が教室をゆっくりと巡回するようなシチュエーションは、確かにとても不快ですよね。
後ろに立たれるのが嫌な人にオススメの対策方法
不安な時は、次の方法でストレスを解消できますので、ぜひ参考にしてください。
移動中はバックパックを使う
背後は全く見えないので何が起こっているのか、また起こりそうなのかが察知できません。後ろに誰かいそうで不安な時は、バックパックを使って自分の背中を守りましょう。
ワンクッションあるだけで、危険を回避できる安心感が増えますので、ドキドキすることは減るかもしれません。
背中から荷物をとられそうな心配がある人にはオススメではありませんが、中身が空のバックパックを背負っておくのも方法です。
後ろの人を観察しておく
見えないものやわからないものに対して、人は恐怖を感じやすい傾向にあります。後ろに立たれるのが嫌な心理も同じで、誰がいるのかわからない雰囲気が、さらに恐怖心を掻き立てているのです。
もし行列に並ぶことがあったら、自分の後ろにいる人をしっかりと観察しておきましょう。もし自分に危害を加えそうな雰囲気がある人や、不安になる人なら場所を移動するのも方法です。
チラチラと何度も振り返っていると、周囲が不審に思ってしまうので、適度に監視して背後の人を頭にインプットしてください。
前に余裕を持つ
後ろに立っている人が異常に接近している場合は、何をしようとしているのか、相手の目的が不明瞭で心配になります。
このような場面では、前にスペースがあれば移動できるので安心。わずか30cm程でも、自分が自由に調整できるスペースがあることは、心理的に安堵感を与えるメリットがあります。
背後に人がいる場合や、レジで長い行列になった時などは、一歩下がってスペースをあらかじめ残しておくとよいですね。
これができるようになれば、後ろに対して気にすることがなく、心の余裕ができるようになるでしょう。今後の役に立つことも多いはずです。
忠告する
カフェや電車の中、職場など。他も空いているのに、自分の背後をマークするように立つ人がいる場合もあります。
こんな時はとても不快になりますので、はっきりと相手に忠告するのも必要です。「何か?」と一言伝えるだけで、相手に自分の気持ちを知らせることができます。
背後は完全に、相手が有利になるポジション。攻撃される前にこちらから相手に忠告しておけば、最悪の状況を回避できる可能性があります。
壁際を見つける
後ろに立たれるのが嫌な心理がある時は、自分の挙動不審さが逆に目立ってしまうケースもあります。
誰もいないのに後ろを何度も振り返っていると、とても不思議に見えますよね。こんな状況になったら、背中をカバーできる壁際を探しましょう。
後ろに人が立たない位置を確保して、不安を取り除いてください。広い場所で壁際に行けない場所は、スマホを使って背後をチェックするのも可能です。
背後が怖いのは普通のこと
後ろに立たれるのが嫌な心理は、特別なものではありません。人は誰でも、見えない背後には恐怖や不安を抱くものです。
しかしその不安が、日常生活に影響を与えるほどになると困りますよね。まずは自分でできる改善策で、上手く背後の恐怖心を取り除いてください。
後ろの人に不安を抱くのは普通の感覚ですが、中には全く平気な人もいます。敏感さが人によって違うだけのことですから、ストレスにならないように自分なりの解決策を持っておくと安心ですね。
まとめ
後ろに立たれるのが嫌な心理については、どの程度不安に感じるのか冷静に判断してください。
誰でも嫌だなと思う瞬間はありますので、心配な時は誰かと一緒に行動することも改善策のひとつ。
また怖い時は必ず後ろを振り返り、できるだけ背後の情報収集をしておきましょう。
☆こちらの記事もチェックしてみてくださいね。