ミスを繰り返す心理については、注意しているつもりでも続いてしまうことがあります。とくに仕事では、ミスは自分の評価につながりますので、できれば最小限に留めておきたいところ。
でも世の中にはミスを繰り返す心理があり、どうすればよいか困っている人も少なくありません。性格や価値観は人によって違いますので、注意力がある人と大雑把なタイプでは、ミスの可能性も違うでしょう。
では自分は、一体どちらのタイプなのか。そんな疑問の答えを追究するためにも、ミスを繰り返す心理や特徴についてご紹介しましょう。
ミスを繰り返す6つの心理とは?
ミスを繰り返す人を、心理的な面からご解説していきますね。「そんなつもりじゃないのに…」と言い訳できない場面も、世の中にはたくさんあります。
人間関係のストレスがある
ミスを繰り返す心理があるのは、その作業に問題があるのではなく、人間関係のストレスや不安が集中力を欠く要因になっています。
たとえば職場ですが、簡単な作業をしていても隣の人と上手く付き合えないと、相手の行動や言動が気になってミスをしてしまう場合があります。
人間関係は一日で改善できるものではありませんので、物理的な問題だけでなくそのような心理的負荷が、ミスを連発する原因になるのです。再び失敗して怒られたらどうしようなど、余計なストレスが生まれてしまいます。
体調管理をしていない
体調管理をしっかりとしない人は、ミスを繰り返す心理になります。一度のミスのはずが何度も同じことで失敗するのは、単なる不注意とはいえませんよね。
そのままスルーしてしまうと、さらに大きな失敗が待ち構えています。ミスを繰り返す心理は疲労により、集中力が低下するのも原因です。
健康管理に価値を置かない人は、睡眠不足や疲労が溜まっていてもさほど気にしないでしょう。
目が疲れているだけでも、パソコン画面や書類の読み間違いが起こる可能性も。ミスをすると今度は心理的にも疲労が溜まり、結果的に悪循環になるのです。
他人の評価を気にしすぎる
ミスを繰り返す人は、他人の視線や評価を気にする傾向があります。そのため本来集中しなければならないことが、思わず頭の中から消えてしまうのでしょう。
他人から高評価されたい人は物ごとの本質を理解せず、結果だけにこだわってしまいます。何かをしていても目的や意味を考えないため、結果的にミスを繰り返す心理に。
自分が今していることは何か、そして何のためにやっているのかなど、もっと広い視野で考えるとよいかもしれません。
改善策が考えられない
ミスを繰り返す心理は謝り上手で、失敗を指摘された時や怒られた時はきちんと反省しますが、それで終わりになってしまいます。
ミスを二度と繰り返さないためには、間違いの原因を解明して改善しなければなりません。しかしいつまでもミスを繰り返す心理の人は、反省だけして改善まで頭が回らないのです。
次第に人への謝罪に慣れてしまい、その場だけを取り繕うようになってしまうでしょう。改善は、ミスを予防する第一歩。一連の流れを把握しないと、結果的に同じミスを繰り返してしまいます。
責任転嫁する
ミスを繰り返す心理は、自分の間違いに気づいていないため。失敗したのは、自分でなく他の人のせいだと責任転嫁しています。
そんな癖があるといつまで経っても成長できず、ミスの原因すら気づくことはありません。このタイプは基本的に責任を負うのが嫌いなので、なんでも言い訳して逃げていくでしょう。
たとえば仕事のミスを、上司に見つけられてしまった場合。他の人に急かされ時間がなくて失敗したなど、必ず責任転嫁する言い訳が口から出てくるはずです。
段取りができない
仕事だけでなく、なんでも物ごとを失敗せずに達成するためには、段取りが必要です。たとえば、友人と旅行に行くとしましょう。
予定を立てずに出発すると、どこかで必ず時間やお金の無駄が出てきます。段取りができる人なら、限られた時間内で充分に楽しむように計画できるので、旅行も楽しくよい思い出が残るはず。
しかしミスを繰り返す心理がある人は段取りが苦手なので、その場になってなんでもスタートする習慣があります。
そもそも段取りとは、やることの全体像を把握する意味もありますので、わかっていない状態で始めれば必ずミスが起こります。
ミスをしやすい人が注意するべきポイント
ミスは特定の人に起こるものではなく、誰にでもリスクがあります。大切な場面ほどミスしやすくなるものなので、とくに失敗しやすい人は次の注意ポイントを意識し、これからは生活してみましょう。
過剰にミスを意識しない
人間は気になるものには、つい意識を集中させてしまいますよね。綺麗な女性が歩いている姿を見ると、無意識に視線が行ってしまうものです。
これと同様に「ミス」も、一度気になると過剰に反応するようになります。失敗しないようにと自分に注意喚起するのはよいのですが、その意識が高まりすぎると逆に集中するべき内容から意識が離れてしまいます。
本来なら失敗しない場面でも、失敗を恐れるためにミスを誘発するリスクも。このような時は肩の力を抜き、深呼吸してくださいね。
メモをとる
人に何かを頼まれた時に、頭の中だけで整理すると後で間違えてしまう場面があります。自分の記憶に頼りすぎると、ミスが必ず起こってしまうのです。
とくに失敗が許されない仕事の場合、メモをとるのは失敗しないための予防策です。全て頭に入れたつもりでも、必ず何かが抜けているもの。
ミスを繰り返す心理がある場合は、簡単なことでも必ずメモをとりましょう。またメモの取り方が上手でない人もいますので、重要なポイントをまとめられるよう、普段からメモをとる練習をするとよいですね。
マイナス思考にならない
完璧主義な人は、一度の失敗をいつまでも引きずってしまいます。ミス自体を反省するのではなく自分の弱さが気になり、どんどん暗く物ごとを考えるようになるでしょう。
マイナス思考は、全ての回転を悪くするもの。失敗から何を学ぶかを考え、プラス思考にならないと次のステップは踏めません。
失敗を反省するのはとても重要ですが、いつまでも引きずりながら生活するのは、次のミスを招く原因なのです。
同じことを繰り返さないように意識すると、他のところで注意散漫になります。プラス思考で、失敗をバネにする勇気が大切です。
整理整頓の習慣を作る
ミスを繰り返す心理があるのは、全てにおいて整理整頓ができないため。デスクの上が散らかっていると大切な書類を紛失したり、仕事の段取りが見えなくなったりすることもあるでしょう。
物理的な内容以外でも、頭の中の整理整頓も忘れてはいけません。次にやることや時間、場所など。ひとつひとつを丁寧に、順序よくするためには思考の整理整頓が必要です。
まずは生活環境を見直し、周辺の整理整頓を始めてみませんか。すっきりとすると頭も回転しやすくなり、気持ちが引き締まってミスが減るかもしれません。
まとめ
ミスを繰り返す時、全てを一人で背負ってしまうと、さらに失敗が重なる可能性があります。どのような場面でもコミュニケーションが重要で、確認作業をしっかりとするためにも、自己判断しないようにしてください。
仕事では周囲との連携を大切にし、大丈夫だと安心できる内容も必ず確認すること。そしてわからないことは、誰かに質問してミスを避けましょう。
居心地のよい場所はコミュニケーションがとりやすく、なんでもリラックスして臨めるはずなのです。
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