大人になりたくない心理は、一種の甘えのように見られる場合がありますが、世の中には成長していない大人は意外と多く存在します。
親にいつまでも頼って自立できない人は、いざという時に困る場面が色々とあるはず。大人になるというのは、ある一定の年齢ではっきりと区別できることではありませんよね。
成人式を迎えたからといって、大人の社会で上手く生きていけるものではないでしょう。しかし周囲から「いつまで経っても子供のまま」「もう大人なんだから」と、厳しいことを言われてしまう人もいるでしょう。
そんな人が成長するためには、まず大人になりたくない心理について知っておくのも大切です。
大人の世界に入れないのはなぜか、そして成長に向けたステップについてご紹介していきますね。
大人になるというのはどういうことか?
「大人」と簡単に言葉で言われても、実際にどのような行為をすべきなのか、意味合いをよくわかっていない人が多く存在します。
そこで大人になりたくない心理を考える前に、大人とはどのようなものかを詳しく見ていきましょう。
年を重ねても大人にはなれない
大人と子供の違いは、年齢ではありません。20代や30代でも、まだ自立できない人はたくさんいますし、親や周囲の人を頼って生活する人もいるでしょう。
そもそも大人とは、年を重ねていけば自然となるものではありません。社会経験や人間関係など、さまざまな困難を乗り越えて知識を深めていくことで、大人の社会の一員になるのです。
見た目が大人でも、中身がついてこない人がいますよね。学歴や年齢、職業などの表面的な部分では判断できない「大人」。
内面的なところで成熟している人が、大人として周囲から認められる存在になるのでしょう。
時間の使い方を知っている
仕事に行ったり家族を守ったり、大人になるとあらゆる責任が出てきます。子供は学校で勉強するのが生活の主流で、時間に追われることはないでしょう。
大人は時間の使い方が上手で、毎日の過ごし方が安定しています。大人はあらゆる責任を負うため、時間的にも調整しながら生活しなければなりません。
だらだらと起きて好きなことをするのは、まだ子供のサイン。大人になると計画性がありますので、時間を無駄にせず有意義に一日を過ごせるようになります。
自分に厳しくできる
嫌いなものは食べない、やりたくないことは後回し。こういった生活は自分を甘くさせ、周囲に頼ってしまう原因です。
大人になると、嫌でもやらなければならない行為が色々とありますよね。仕事をするのもそのひとつ。
朝に起きてから疲れていても、身支度をして出勤しなければならないのは、自分に厳しくできるためです。
面倒だからとなんでも避けている人は、社会的な地位を確立することはできません。自分に厳しい人ほど周囲から評価され、頼られる存在になっていくのです。
人としての優しさがある
人に対しての優しさは、長年の経験や自分の体験を元に、自然と滲み出るものです。困っている人を助けてあげるのは、相手の立場を考える心の余裕があるため。
大人になれない人はいつも自分が中心にいるので、助けるよりも誰かに助けられたい立場にいます。
人の本質的な優しさは、過去の人間関係で傷ついた経験や別れ、挫折感や裏切りなどのネガティブな体験が土台になり、努力して得るものです。
また優しい人に囲まれて生活するのも、自然と心を穏やかにする秘訣になるでしょう。
自分自身をよく知っている
自分自身がどのようなタイプの人間なのか正しく判断できない人は、間違った種類の人たちと行動する傾向があります。
表面的な憧れが強く、本来の自分を押し殺して生活しますので、ストレスが溜まりやすくなるでしょう。
大人になると冷静に自分自身を見ることができるので、どのようなライフスタイルが自分に合っているか、将来何をしたいかを考えるスキルを持っています。
客観的に物ごとを考えられる大人は、自分の力で色々と判断し、結果を冷静に受け止められます。
大人になりたくない心理はなぜか?
大人になれない人となりたくない人。この違いは、努力をしているかどうかです。最近増えている大人になりたくない人は、心理的にどのようなところが関係しているのか、詳しく見ていきましょう。
現実逃避している
大人になると人間関係や金銭問題、健康や将来のことなど、現実として受け止めなければならない不安が色々とあります。
場合によってはとても辛い出来事もあり、大人になりたくない心理は現実逃避が影響する場合もあるでしょう。
子供の頃は絵本やテレビアニメの世界で、いつもハッピーエンドに。しかし現実は、通り抜けなければならないさまざまな困難が待ち受けているので、大人の世界が怖いと感じてしまうのです。
いつまでも現実逃避をして生活していても、直面する問題は必ずやってくるものなのです。
我慢できない性格
大人は、毎日が我慢の繰り返しです。嫌々に朝起きて仕事に行くところから始まり、好きなものを買えずに耐える生活。
大人になりたくない心理は我慢するのが嫌いなためで、つい現実から目を背けてしまうのです。
光熱費を滞納したり仕事を休んだりする態度は、大人としての責任感を放棄していることを同じかもしれません。
誰かがなんとかしてくれるからと思う人は、我慢せずに毎日を暮らしてしまうでしょう。大人になりたくない心理は、周囲に甘やかしてくれる人がいるのも問題かもしれないのです。
周囲に頼っている
大人になりたくない心理は、周囲に頼れる人がいるため。両親や恋人など、代わりになんでもやってくれる人がいると、つい頼ってしまいますよね。
とくに男性は、母親の愛情をたっぷりと受けたいため、代わりになる恋人には甘えてしまうタイプが多く存在します。
子供にとって甘えられる場所は快適で、いつもそこから離れられない状態になるでしょう。すると行動範囲が狭くなり、学ぶことも減ってしまいます。周囲に頼る性格は自立するために、周りの配慮も必要になります。
大人になるためのステップ
大人になりたくない心理は、いつか自分から切り離していかなければ、将来もっと困難が襲ってきます。
そこで今日から考えたい、大人になるためのステップについて見てきましょう。
大人の世界の楽しみを見つけよう
大人は辛い、つまらないといった、ネガティブなイメージを捨ててください。大人になりたくない心理は、大人の世界に魅力を感じないため。
子供なら好き勝手なことができますが、大人は我慢しなければならないものです。しかしその反面、大人は自分の意思でなんでもできることや、将来を自在にコントトールできるのも魅力になります。
感謝の気持ちを持つ
なんでも周囲の人がやってくれるからという、当たり前の気持ちをなくしてください。たとえば両親にいつまでも甘えている人は、感謝の気持ちを持つのが必要です。
実際に自分がやると大変な、身の回りのことなど。親や恋人が一生懸命にやってくれる姿には、いつかお礼をしなければなりません。
些細なことでも感謝できるようになると、自立精神も湧いてくるため大人に一歩近づいていきます。
自分の軸を持つ
大人になりきれない人は、大切なことを決断する場合にも周囲に任せきりです。それは自分が責任を負いたくないため。
大人になるというのはあらゆる責任を負い、楽をせずに生きていくことなのです。そのためには考え方の軸をしっかりと持ち、自分はこのような人間だと明確にするのも大切ですね。
まとめ
大人になりたくない心理は、きっと誰にでもあるでしょう。精神的に成長するには、あらゆる経験や色々な人との出会いが大切なので、自分の意思で始めることを増やすのも成長のステップになります。
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