暇な時間が多い心理は、いつも忙しくしているよりはよいのでしょうか。簡単な仕事でしかも量が少ない職場。いつも手持ち無沙汰になっていると、仕事のやりがいは感じにくくなるかもしれません。
仕事は同じことの繰り返しで退屈することもありますので、上手く時間を使いながら働くための改善策や考え方についてご解説していきましょう。
暇な時間が多いことによるメリット
早く時間が過ぎないかな…と時計とにらめっこする仕事は、忙しく慌てるよりも楽でいいと思う人と、退屈すぎるという人に分かれます。では最初に暇な場合のメリットから見ていきましょう。
丁寧に仕事ができる
暇な時間が多い仕事とは、仕事量が少ないことや簡単にできる仕事などが考えられます。暇になるというのは逆に考えると時間に余裕があるということなので、仕事をひとつひとつ丁寧に進めることが可能に。
急いで作業をするよりもミスをせず見直しもできるので、精度が高くなるといえますね。重要な仕事だけに集中したい時は、時間をたっぷりとりたいのと同じ。時間に追いかけられるよりもゆとりが欲しい人にはぴったりかもしれません。
精神的に楽
暇な時間が多い仕事は、ストレスが比較的少ないことがメリットになるでしょう。現代社会において辛い思いをしている人は、職場のストレスが原因のことがよくあります。
とくに働き盛りは、心身の負担に気づかないほど夢中に働いている人もいるため注意が必要。暇な時間が多い心理が働いている状態なら、肉体的にも精神的にも余裕がありますので、健康状態を維持しながら社会生活が送れることもあるのです。
とくに精神的にデリケートな人なら、適度に暇な仕事のほうが対処しやすいかもしれません。
仕事量のわりには給与が高い
仕事量と給与が必ず比例するとは限らず、いつも新聞を読んでいるだけの上司のほうが何倍も給料をもらっていることがよくありますよね。暇な時間が多い仕事は、給与で換算するとコスパがよいことがメリット。
ただし場合によっては、高いスキルや経験が求められる職種もあるので、単に暇で給料がいいという仕事は少ないかもしれません。ただし同じ給与の人と比較すると、いつも暇な人は得した気分になるのは納得です。
プライベートが充実する
暇な時間が多いとプライベートとの両立がしやすいため、仕事へのモチベーションも高く維持できるでしょう。忙しい仕事だと休日返上して仕事や、毎日残業で睡眠時間も充分にとれないということも。
暇な仕事は時間つぶしが大変ですが、その代わりにプライベートは自分の好きなようにコントロールできることは有利ですね。
段取りを考えやすい
暇な時間が多い心理は、自分で管理しやすく段取りもきちんとできるほど余裕がある状態。帰る前に明日の仕事を全て準備して、朝すぐに取り掛かれるようにできるので、さらに効率的な仕事が可能でしょう。
よいサイクルが生まれ、新たな仕事を依頼されることもあるかもしれません。どのような仕事もいきなり手をつけるより、段取りを考えて優先順位を理解したほうがスムーズです。暇な時間に次にやることを考えられる人は、忙しい人よりも得ですね。
暇な時間が多いことによるデメリット
暇な仕事よりも忙しいほうがいいと思う人は、次のようなデメリットを感じるためです。
モチベーションが低下する
たくさんやることがあると、自然とやる気が湧いて勢いに乗りどんどん仕事がこなせることがあります。暇な時間が多い仕事は逆にのんびりしてしまうため、気持ちも切り替えができず、いつもだらだらしてしまうことがデメリット。
今日も暇だなと思いながら通勤する生活は、プライベートまで興味を失うことになりそうです。暇よりも忙しいほうがいいタイプは、スピード感のある生活が好きなのでしょう。次から次へとやることがある生活のほうが充実感を得られるのです。
自分の居場所がない
暇な時間が多い仕事とは、自分が任される存在ではないからなのか?と疑問が湧いてきませんか。仕事ができる人は新しいプロジェクトでも声がかかり、あらゆるところで活躍できるチャンスがあります。
しかし暇な時間が多い心理が働く人は、キャパシティやできる範囲が狭いため。そんな解釈をする人は、忙しく仕事をしているほうが自分に自信がつくのです。
また暇すぎると、仕事上他者との交流が少なく孤独感を抱くこともデメリットに。いつの間にか自分の居場所がなくなっていて、転職を考える人もいるでしょう。
一日が長く感じる
忙しい月末時期が終わり、一時的に暇な時があると気分的にものんびり過ごせます。退屈な時間とは適度に楽しめる程度が一番。しかし毎日暇になると、退屈であることが苦痛になってしまうのです。
一日がなかなか終わらないという辛さは、忙しい人にはわからない悩み。時間つぶしをするために簡単な仕事に時間をかけたり、何度もトイレに行く、休憩時間をたっぷりとったりするなど、余計なストレスを抱える場合もあるでしょう。
満たされない感覚がある
暇な仕事のデメリットは、気分的に自分の存在感が実感できず、仕事で満たされない感覚がいつも残ってしまいます。今以上の仕事を与えてくれないという状況は、自分の評価が低いのと同じかもしれません。
時間があるためいつも考えごとをしてしまい、次第にネガティブ思考になることもデメリットです。忙しい仕事ならプライベートの悩みがあっても忘れてしまうほど集中できますが、時間に余裕があることは逆に自分に負担をかける要因も隠されているのです。
自分に合うのはどっち?
暇な仕事と忙しい仕事は、どちらも魅力や注意点がありますが、必ずしもどちらがいいとは断言できないことです。これから転職を考える人や、今の職場に不満がある人は、次の基準を参考にして自分に合うほうを冷静に判断してみましょう。
価値観に合った働き方を選ぶ
働く目的は何か、自分の目的がはっきりしていると、忙しいか楽な仕事かどちらも納得しやすくなります。たとえば給料だけが目的なら、簡単な仕事で楽なほうがお得。
逆にキャリアを積みたい人なら、少し忙しい仕事でどんどん経験を増やしたほうがよいでしょう。そのためにも仕事に何を求めているのか、はっきりと自覚しておくと将来の自分が見えやすくなります。
退屈しないコツを掴む
仕事が暇になり退屈することは誰にでもありますので、退屈な時をどう過ごすかコツを身につけておくと負担が少なくなります。たとえば他の人の手伝いをしたり、身の回りの片づけをしたりすることは時間を有効に使うアイデアのひとつ。
黙って何もしない状態では、周囲からの評価も悪くなる可能性がありますので、積極的にやることを皆に聞いてみましょう。とくに忙しい人のお手伝いはとても感謝されるはずです。
どちらも多少の我慢がある
暇な仕事と忙しい仕事はどちらも我慢することがありますので、100%満足できる環境を手に入れようと思っても難しいもの。それよりも自分らしく働ける環境を見つけることのほうが重要なので、ゆとりを優先するか、それともモチベーションを維持して意欲的に働くか、リスクを考えたうえで快適な働き方をイメージしてみてくださいね。
とても居心地のよい会社なら、部署を変えてもらい仕事量を調整することも可能かもしれませんので、困った時は上司や同僚に相談することもオススメです。
まとめ
暇な時間が多い心理は、考えようによっては快適なことですが、気分的に負担があるのも事実。忙しい仕事も心が休まらないデメリットがありますので、忙しさで仕事を選ぶよりも、本当にやりたいことや価値観にぴったり合う環境を探すことがオススメです。
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