教えたくないのは、どのような心理が関係しているのでしょうか。自分のことを相手に知ってもらいたい願望は、誰でも持っているかもしれませんが、それは全ての人が対象になるわけではありません。
友人や恋人など、親密な関係の人はお互いのことを理解し合い、なんでも知っている自信が持てますよね。逆に何も相手に教えたくない人には、どのような思いが隠されているのでしょうか。
そこで今回は教えたくない心理にある内容と、自分をオープンにするためのステップについてご解説していきましょう。
教えたくないのは深層心理が関係しているため?
「どこに住んでいるの?」「好きな食べ物は何?」と自分のことについて質問されて、返答に戸惑う場面がありませんか。答えははっきりとわかっているはずなのに何も言えないのは、教えたくない心理が働いているためです。そのような場面で考えられる理由についてご説明しましょう。
信頼していない
教えたくない心理になるのは、相手を信頼していないため。最近は個人情報を悪用する人も世の中に増えているので、自分のことをやたらと他人に教えるのは抵抗があります。
心配性の人なら尚更。色々と教えてしまい、後でトラブルになったら困ると自分を防御したくなるでしょう。信頼できない人、相手をよく知らない場合などは教えたくない心理が働きますので、とくにプライベートの話になると会話が続かないかもしれません。
嫌いな人だから
嫌いな人とは、自分の情報を共有するのは嫌ですよね。たとえば飲み会で隣の席の女性から好みのタイプなどを質問されても、自分をオープンにできない場合があります。
それは相手に対して、あまりよい印象を抱いていないため。逆に好きな人ならもっと自分をアピールするので、質問されなくてもどんどん教えたくなるでしょう。
反対に自分に何も教えてくれない人は、興味を持っていないサインかもしれませんので、今後人間関係を築く際にも判断材料になるかもしれません。
興味を持ってほしいから
週末どのような過ごし方をしているのか、恋人がいるのか、仕事の後は何をしているのかなど、存在がとてもミステリーな人は周囲にいませんか。
よくわからない人は他人に教えたくない心理が働き、わざと自分を不思議な存在にしています。もしこんなタイプの人を好きになったら、逆に根掘り葉掘り質問したくなりますよね。
教えたくない心理にあるものは、自分に興味を持ってもらいためなのです。わからない人が気になるのは、知りたいことがたくさんあるためなのでしょう。
傲慢な態度に対抗している
やたらと質問してくる人には、まるで自分が尋問を受けているような不快な気持ちになるケースがあります。触れてほしくない話題にも突っ込まれ、返事に困っている態度も完全に無視されて、さらに質問を続ける人。
こんな傲慢な相手には対抗心を抱き、一切教えたくない心理が働きます。他人に質問する際は内容だけでなく「聞き方」も大切ですよね。
上から目線で色々と聞いてくる人には、こちらもわざと嫌な態度で接したくなるでしょう。
秘密主義
教えたくない人の心理は、秘密主義が関係しています。自分でもわからないけれど、人に情報を提供するのが嫌な人は、疑い深い性格なのかもしれません。
秘密主義は自分の情報について全く話さず、物ごと全てを他人に知らせず秘密にしています。嘘をつく人とは違い、何も教えてくれないのが秘密主義。
そのため他人からは、全く感情や考え方が読み取りにくい人と思われ、付き合うのが難しく感じるタイプです。
教えたくない人は誤解されやすい?
コミュニケーションはお互いの知識や情報、価値観などを提供し合うのが基本です。教えたくない心理がある人は、何を考えているのかわからないので、会話も楽しく進まないでしょう。
自分を上手く表現できない人は、他人に誤解されるため損する場面もあるかもしれません。わざとミステリーな存在を意識しても、必ず相手に伝わるとは限りませんよね。
自分にバリアを張っている人は、どこかで心をオープンにしないと、自分の魅力を知ってもらうことができないでしょう。
自己開示をするためのステップとは?
隠しごとがない人やなんでもオープンにしてくれる人は、誰とでも付き合いやすいですよね。そうなるためには自分と合う人を探すのでなく、自分をもっとオープンにする必要があります。では今日から何をするべきか、自己開示のコツについてご紹介しましょう。
苦手な部分をアピールする
初対面の人に自己紹介する際に、自分の好感度をアップするためによいことばかりをアピールしようとする人が多いですよね。それとなく出身大学を自慢したり、仕事の自慢をしたりするケースもあるでしょう。
自分を的確に相手に知ってもらうためには、弱点や苦手を教えるのがコツです。弱い部分を相手に見せることを、とても怖がる人は多いもの。それは弱みにつけ込まれたくないためで、プライドが許さないのでしょう。
しかしその厳しい壁を乗り越えて、カッコつけない自分をさらけ出すと、相手も返報性により同じく自分自身をオープンにしてくれます。
本心で語りたい相手とは、話したくない部分を意識すると相手から歩み寄ってくれるということなのです。
経験談を話す
教えたくない心理が働く人は、自分にプレッシャーをかけて話を考える必要はありません。教えないのは自分を守る意思が根底にあるためで、よほどの相手でないと自己開示できません。
そんな時は、まず経験談から話してみませんか。「○○というお店、行ったことありますよ」などと過去の事例をあげると、どのような人物なのか相手が判断しやすくなります。
また昔やったこと、過去の失敗談など、自分の体験は人柄を示すものなので、教えたくない心理になった時は共有したい自分の過去を考えてください。
他人の視線を気にしない
自己開示が苦手な人に共通するのは、他人の評価や視線を気にしすぎる点です。自己開示が苦手な人とは会話が弾まず、ぎくしゃくしたまま終わってしまいます。
もしそれが好きな女性だったら、それで恋の始まりは終わってしまうでしょう。自己開示とは相手の発言に対して、自分の思いや考え方を返すことです。
どう思われるか、相手のことを過大に気にすると言いたい内容が言えず、結果的に全て内緒になってしまいます。この場合は相手に気遣いをせず、自由に話すよう意識してください。
わかりやすく話す
自己開示ができないと、一歩踏み込んだ人間関係が築けないため、仕事や恋愛など期待する方向に物ごとが進まない場面もあるかもしれません。
自分をオープンにするといっても、何からするべきかよくわからないですよね。そんな人はまず「わかりやすい」話し方を意識してください。
はっきりと断定したものの言い方、専門用語を使わず相手の立場になって話すなど。コミュニケーションはちょっとした変化で、自分を上手に伝えることができるようになります。
感想を伝える
相手に一歩近づくための自己開示は、自分の考え方を伝えるのがコツですが、とても難しく考える人も多いため、困った時は「感想」を伝えるように意識してください。
相手の意見をどう思ったか、解決策を提示するのでなく自分の感想を伝えること。それが自分らしさをアピールするために、メリットをもたらしてくれるはずですよ。
まとめ
教えたくない心理になるのは、相手との距離感があるためでしょう。自分をもっと知ってもらうのは、よりよい人間関係においても大切なことです。
☆こちらの記事もチェックしてみてくださいね。