食器を片づけないのは、心理的なことや性格的なことが関係していますので、ただ疲れて面倒だから…というだけではないようです。整理整頓に対する考え方や行動の仕方は人それぞれ。
几帳面な人もいれば、片づけを何かと後回しにしてしまう人もいますよね。そこで今回は、食器を片づけない人の心理について詳しくご紹介していきましょう。
食器を片づけない人の心理について
シンクに食器や鍋が山積みになっている様子は、見ていて決して気分がいいことではありません。なぜ片づけをしないのか、心理的な面からわかることをご説明しましょう。
効率的だと思っている
食器を片づけない人は、心理的にそのほうが効率的で物ごとが順序よく捗っていると感じるためです。コップを一個だけ洗うためにキッチンに行くなら、一日分の食器を溜め込んで一度で全て終わらせたいタイプ。
まとめてなんでもやる性格なので、決して手抜きや面倒なわけではなく、自分のルールに従って生活しているといえます。効率性や生産性を重視する性格なので、時間の使い方がとても上手ですが、食器を片づけない時間が長くなると乱雑な空間になるのは避けることができないでしょう。「後でやるから」ということが口癖になっているかもしれません。
家事が苦手
食器を片づけないのは心理的に苦手意識があるためで、どこから手をつけていいのかわからず、なかなかやる気が湧きません。数個の食器ならすぐに洗えるものの、苦手なことはついつい後回しにして結果的に食器が山積みに。
簡単にこすっても落ちない汚れや、丁寧に扱わなければいけないガラス食器など、手順を考えること自体がとても苦痛なのです。食器洗いが苦手なので食洗機を買ってみたけれど、シンクはいつも通り山積みに…というケースも中にはあるでしょう。
居心地がいいから
食器を片づけないのは心理的にそのほうが居心地がいいためで、このタイプの人は部屋の中も整理整頓せず物に囲まれている状態です。すっきりした空間だと孤独を感じることや、悲しい気持ちになることが片づけない理由。
出したものはそのまま置きっぱなしで、使った食器も汚れたままテーブルの上に置いてしまう場合もあるでしょう。何もない空間よりも雑貨や洋服、食器などが目につくところにあるほうが、大勢のものに囲まれている気持ちになるのでしょう。
他人から見ると散らかった部屋という印象がありますが、本人からすると他人にあまり口を挟んでほしくないということもあります。
ストレスが溜まっている
食器を片づけない人は、心理的にストレスが溜まっていることが考えられ、悩みごとや不安のためにやる気が起きない状態です。食器を洗う作業はモチベーションをアップしないとできないという人もいますので、ストレスが溜まっていると後回しになってしまうでしょう。
だらしない性格なのではなく、家のことをやるほど心に余裕がないとも考えられます。仕事はバリバリこなしても、私生活はマネージメントできない状態。家事がストレス発散方法のひとつになれば、全て順調になるかもしれません。
他のことに集中している
食器を片づけない人は心理的に集中力に欠けやすいためで、あれもこれも気になり最終的にどの作業も中途半端になってしまいます。とても好奇心旺盛なタイプなので、目につくものが全て気になる状態に。
食器を洗おうと一旦心に決めても、その瞬間にお風呂場が気になり掃除を始めてしまうようなこともあるでしょう。決して食器洗いが嫌いなわけではなく、やりたいことを見つけすぎてしまうのです。このタイプの人は、段取りさえ上手く考えれば計画通りに物ごとを進められそうです。
誰かがやると思っている
食器を片づけない人は、心理的に誰かがやってくれると期待しているためです。彼女が週末に遊びに来るから、その時にやってもらおう…など、手伝ってくれる人のあてがあるのでしょう。
整理整頓をしなくても生活することは可能かもしれません。しかし乱雑な空間で暮らすのは、気分的に弊害がありそうですよね。食器を片づけない心理になる人は、基本的に今やらなくてもいいことは後回しにする性格で、家事はあまり好きではありません。
洗濯も着る服がなくなるまでやらず、最終的に仕方なく自分でやるか、誰かがやってくれるまでなんとかやり過ごすタイプでしょう。
手が荒れるから嫌
食器を片づけない人は、心理的に洗剤で手が荒れてしまうことを避けているためで、もともと肌が弱い、乾燥しやすいといったことが関係している可能性があります。
油汚れのひどい食器は洗剤を多めに使わないと綺麗になりませんし、お湯で食器洗いをすると手の乾燥は避けられません。だからといって食器洗いの後にハンドクリームで保湿する作業も面倒なので、できるだけやらないように溜め込んでしまうのでしょう。
苦手な食器洗いを克服する方法
食器を片づけない人は心理的なことが関係していますが、毎日の暮らしを快適にするためにも、食器の片づけは楽しみながら次のポイントを意識して実践してみてください。
食器を使いすぎない
片づけることを想定して、食器を使う段階で工夫してみましょう。たとえば小皿を何枚も使って料理を載せるなら大きなお皿一枚にまとめる、コップを何個も使わずにサッと洗ってひとつを繰り返し使うなど。
必要以上に食器を使う傾向がある人は、いかに使わないかを考えることが重要なポイントです。とくに一人暮らしだと、大人数の家族よりも使う食器の数は少なくなりますし、食事のタイミングや量なども自分次第で調整できるはずなので、ゲーム感覚で食器の量を減らすように楽しんでみましょう。
食器洗い機を購入する
仕事が忙しくて家事まで手が回らないという場合は、食器洗い機を購入することも選択肢のひとつです。置くスペースや予算によっても異なりますが、最近はコンパクトなタイプも多いので、夜寝る前や仕事に行く際に洗う食器を全てセットしておけば必要な時にすぐに使えます。
ただし食器を片づけない人は、食器関連の作業に苦手意識を持っている可能性があるので、食器洗い機だけでは全ての問題を解決できないことも。このため購入する際はルールを決めて使うように意識してみてください。
時間を決める
食器洗いを定期的にこなしていくには、毎日やることの作業としてスケジュールに組み込んでおきましょう。仕事の後では疲れてしまうなら、一晩シンクに食器をつけ込んで朝洗う、もしくは夕食を食べた後に一日分をまとめて洗うなど。
時間やタイミングを決めておくと気分的にも準備しやすくなりますので、苦手意識も克服できるでしょう。
誰かと一緒にやる
食器の片づけは決して楽しいことではありませんが、友人や家族、恋人などが一緒ならテンションも高くなり、嫌いなことがさほど辛く感じない可能性もあります。
いつまでも食器を片づけないとだらしない人だと思われるデメリットもありますので、悪い印象を他者に与えないためにも、サポートしてくれる人を見つけておきましょう。
もしくは誰かを家に招待する機会を増やし、嫌でも整理整頓しなければいけない状況を作ることも方法です。彼女に怒られるから渋々食器を片づける…ということもよいスタートになりそうですね。
まとめ
食器を片づけない人は、心理的に色々な思いがあるようですが、洗濯や掃除などを含めて家事は苦手意識を持ちやすいことのひとつです。自分が快適に暮らせる空間にするためにも、たまには違った雰囲気にすることも必要なので、食器洗いが苦手な人は気分を入れ替えてぜひこまめに挑戦してみてください。
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