自分で天才と言う人は、心理的にそうさせている要因があるようです。自分を高く評価することは、複雑な社会でうまくやっていくために重要。しかしあまりにも自己肯定しすぎるのは、場合によってはデメリットになることもあるかもしれません。
それでは早速ですが、今回は自分で天才と言う人の心理的状況について詳しくご説明していきましょう。
自分で天才と言う人の心理について
「こんな問題も簡単にクリアできる自分は天才だ!」と周囲に自慢したりアピールしたりする人がいませんか。このような自信たっぷりのタイプは、心理的な背景を理解すると付き合いやすくなるでしょう。では自分で天才と言う人の心理や性格的な特徴について見ていきましょう。
自分に言い聞かせている
天才でいることはメリットがあり、あちこちで得をして幸福度が高まりそうなイメージがありますよね。他人から頼りにされる時や、自信を持って生活できることは天才のメリットかもしれません。
自分で天才と言う人は、心理的にもっと幸福になりたい思いが強く、現実の生活に不満を抱えている可能性があります。そのため自分で天才と言い続け、幸福を確信させているといえるでしょう。
できないことを「できない」と思い込むよりも、「できる」と信じたほうが成功しやすくなるのと同じ。最終的によい結果が得られるよう、自分自身を信じ込ませているのです。
ポジティブな性格
自分で天才と言う人は、心理的にとてもポジティブな考え方をしたいと思っています。仮にごく普通の人でも、自分は天才レベルだとポジティブに解釈して、もっと自分自身を高めようとしているのでしょう。
行動力があるので、考える前にまずはアクションを起こすタイプ。場合によっては、逆に考えすぎる自分の性格をよくわかっているので、思慮深くならないよう行動に移していることもあるでしょう。
基本的にポジティブな性格なので、多少嫌なことがあっても前向きに理解できますが、あまりにも周囲にアピールするので少し面倒な存在に思われることもあるかもしれません。
なんでも柔軟に捉えるタイプ
自分で天才と言う人は、心理的になんでも柔軟に捉える傾向があり、皆に必要とされたい気持ちや尊重されたい思いが強い可能性があります。そのため自分の意見を押しつけることはなく、臨機応変に相手に合わせるのが得意。
柔軟な接し方ができるので、あらゆる年齢層や性格の人ともすぐ仲良くなれるでしょう。そんな性格を「天才」だと思っているため、自分で「天才だから誰とでも仲良くなれるよ」のような冗談も言ってしまうかもしれません。
自己顕示欲が強い
自分で天才と言う人は心理的に自己顕示欲が強く、いつも自分が中心でありたい、注目されたいと思っています。特徴としては自分の話が多く、自慢話や過去の栄光を語ることもあり、他人の話題をさらって自分の話にすり替えることもよくあるでしょう。
自己顕示欲が強いのは他人から認めてもらいたい思いが強いためで、子供の頃からライバル意識が強かったことも。自己顕示欲は上手くアピールしないと他者との温度差で苦しむことになる可能性もあるでしょう。
目立ちたい
「私は天才だよ!」と豪語する人がいたら、つい気になって注目してしまうでしょう。自分で天才と言う人は心理的に目立ちたい願望が強く、周囲からは協調性がない人だと思われていることもあります。
自分自身を目立たせるためにはあらゆる手段を使い、皆が驚く話をしたり大声で会話したりすることも。人の視線が自分に集まった時の喜びが忘れられず、誰よりも先になんでも飛びついていく性格です。
愛情不足のため
子供の頃、充分に愛情を注がれなかった人や最近失恋したなど、愛情不足になると自分で天才と言う心理が働き、自分自身を積極的にアピールしたくなります。自分の存在をどのようにして知ってもらうか、自分なりに考えた結果「天才」「すごい」といった表現になっていると思われます。
このタイプの人は、基本的に寂しがり屋なのでしょう。誰かに構ってもらいたいので天才と言って驚かせ、周囲にアプローチしていることも。愛情不足の人は、逆に求めすぎるために周囲から孤立してしまうこともあります。
モチベーションを高めている
自分で天才と言う人は、心理的にモチベーションを高めている意味があり、自信のない自分やネガティブな性格を変えたい気持ちが強いといえるでしょう。たとえば残業前。
やりたくない仕事を目の前にして「今から頑張るぞ!」と自分に声をかけると、なんとなく気持ちが引き締まりますよね。それと同じで、自分が天才だと言いながら暗示をかけて、本当に天才になれるようモチベーションをアップさせている意味があるのです。
このタイプは「天才」以外にも「仕事が早い」「性格がいい」など、あらゆる言葉で自分自身を勇気づけているでしょう。
自己肯定感が大切な理由
「周囲の人のほうが自分よりも頭がいい」「自分はできない」など、自己肯定感が低い状態でいると何ごともうまくいかなくなる可能性があります。自分で天才と言う人のように自己肯定をすることが実はとても大切なのは、次のような理由があるからなのです。
幸福になれる
自己肯定感が低いとネガティブ思考となり、小さな成功を喜べなくなる可能性があります。何をやってもうまくいかないと思うよりも、天才だと思ったほうが自分を取り囲むものがポジティブに見えてきます。
自己肯定感が高いと、自分自身の価値を感じて否定することも少なくなるでしょう。そのようサイクルが生まれると、人生がとても過ごしやすいものに変わるかもしれません。
感情に気づきやすくなる
自己肯定感とは、いつも自分を褒めたり持ち上げたりするだけでなく、自分の感情に気づけることもメリットになります。たとえば辛い出来事が起こった時、自己肯定感が低い人はそのまま物ごとを受け止めて悲観的になってしまうでしょう。
しかし自己肯定感が高い人は、自分なら必ず乗り越えられると信じていますので、自分の感情を上手く処理できるのです。不要な我慢をせず、ありのままの自分と気持ちを受け止めることは、自己肯定感をさらに高めるきっかけにもなります。
努力できるようになる
自己肯定感が大切な理由は、夢や目標に向かって進んでいけるためです。自分の嫌な部分を変えるために努力をするのは誰しも同じことですが、自己肯定できない人にとって努力は苦痛以外の何物でもありません。
「天才でない自分は何をやっても無駄だ」と思う人と、「天才だから難しい問題もすぐにわかる」と思う人。考え方次第で努力の継続スタイルは変わってしまうのです。
自己肯定感が高い人は、基本的に自分ならできると考える前向き思考がありますので、やりたいことや希望も自然と見つかるでしょう。
自己顕示欲にしないことが大切
自分で天才と言う人は自己肯定しているためですが、過剰な周囲へのアピールは自己顕示欲になってしまいます。そうならないためには、誰にでも承認欲求があることを理解してみましょう。
自分に自信がない、愛情が足りないという時は、周囲からの評価が無性に欲しくなります。それはとても自然な願望ですが、自己顕示欲にならないためにもあらゆることのポジティブな面を見ることが大切。
仕事でミスをしたら「天才の自分がやるはずはない」と落胆するよりも、ミスから何を学んだか、自分のメリットになるよう解釈できると天才的かもしれません。
まとめ
自分で天才と言う人は、心理的に他人に自信のない自分を見せたくないからなのでしょう。誰でも弱い部分を隠したい気持ちはありますが、自己肯定は幸福な人生に欠かせないことなので、他人ではなく常に自分自身に「天才」であることを語り続けていきたいですね。
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