全員敵に見える心理は、ネガティブな原因が色々と考えられます。しかし本当に周囲の人が敵であるとは限らず、自分が過剰な不安を抱いているだけかもしれません。
人間関係をよりよくするためにも、他人から自分が評価されているのか知ることはとても大切です。私たちは気を遣いながら、毎日の気持ちを共有しています。
初対面の人に警戒心を抱きやすい人は、全員敵に見える心理がある可能性も。では今回はそんなストレスを抱えてしまう人のために、改善できるポイントについてご解説していきましょう。
人間関係がスムーズにいかない時のサイン
かなり相手のことを気遣っているつもりでも、自分の思いが100%相手に通じるとは限りません。人間関係が上手くいかない時は、徐々にそれが負担となる場合もあります。そこで注意したいサインについて、詳しく見ていきましょう。
人と話すのが面倒
人間関係を良好に維持するためにはエネルギーを使いますので、疲れてくると人と話すのがとても面倒に感じます。会話は相手と意見交換をしなければならないため、顔色を窺ったり話題についていくよう、自分にプレッシャーをかけたりしてしまいます。
そのため人と話をするのが抵抗になるのは、人間関係が辛いサインかもしれません。普段から楽しく気軽に話せる人とも距離を置いてしまう場合は、かなり負担を感じているのでしょう。
出かけるのが嫌
一番安心できるのは自分の家。そこから一歩外に出ると、全員敵に見える場合がありますよね。それは他人は自分を理解していないため、どのような態度で接してくるか不安なのです。
お店で買い物をしてレジでお金を払う、レストランで食事をオーダーする場合など、他人と交流しなければならない場面が外には必ず待っています。
それを刺激と受け止めて楽しめる人は、人間関係のトラブルを抱えていない証拠。逆に家でじっと閉じこもると安心なのは、外の世界がわからず怖さを感じているからなのです。
ストレスが溜まっていると感じる
人間関係が難しい場所として、まず挙げられるのが職場。毎日続く人との交流は、気を休める暇がなくストレスが溜まり続けます。
たとえば上司に叱られた日、体の調子が普段よりよくないケースもあるかもしれません。また朝なかなか起きられず、仕事や友人との待ち合わせに遅れてしまう場合も、人間関係にストレスを感じていると考えられます。
他人と一緒にいる時間は常に緊張感が漂うので、あらゆることに敏感に反応する人は多いでしょう。
視線が気になる
他人の視線がとても厳しく感じるのは、人間関係の不安があるためです。全く知らない人が冷たい視線を送ってくると、文句を言われるのではないかと怖くなりますよね。
人間関係が上手くいかない時は、周囲が自分に対してネガティブな意見を持っているように見えるのです。そのためいつも頭を下げて歩き、他人の視線を避けてしまうので、相手から見ると付き合いの悪い人に見えてしまうでしょう。
全員敵に見える心理について
友人全て、会社の同僚全員が敵に見える人は、心理的にどのような状況になっているのか、考えられる内容をご説明していきましょう。
敵に見えるのは実際に出来事があったからでなく、自分の頭の中で相手を敵にしているだけかもしれません。
自信がない
自分に自信がない人は、他人からいつも攻撃されそうな不安を抱えています。その理由は自分の弱点や短所ばかりが目立ってしまうため、他人にプラスにアプローチできることがないためなのです。
しかし自信がない人は、実際に魅力がないわけでなく、もっと自己分析して長所や自慢できることを発見する努力が必要。自信があれば知らない人から冷たい視線を送られても、心当たりは何ひとつないでしょう。
怖がり
怖がりな人は、他人がなんとも思わないことでも不安を募らせています。もともと感情を示さないタイプの人なら、いつも顔が怒ったように見えてしまう場合もあるでしょう。
怖がりな人はつり目の人を見るだけで、相手に怒られそうな不安を抱えてしまいます。怒鳴っているわけではないけれど大声で話す人に、威圧感を感じて怖くなるのも怖がりの人の特徴。デリケートな人は音や態度、仕草だけで自分の敵に見えてしまうのです。
幸福に育った環境がある
家族がいつも笑顔で、楽しい雰囲気で食事をする家族。喧嘩することもなく、お互いに気持ちを高めるポジティブな環境で育った人は、ネガティブな雰囲気だと全員敵に見える心理が働きます。
「自分を受け入れてくれる人は、いつも優しくて丁寧だ」という先入観があるため、話しかけても返事しない人がいると、完全に自分を拒否していると思ってしまうのです。
幸福な環境は逆にマイナス面を知らないため、世の中の現状を知りどうすればよいか困惑います。
ネガティブに受け止める
全員敵に見える心理は、相手の態度や言動がネガティブに聞こえてしまうためです。たとえばめったに着ないジャケットでデートをした場合。
彼女に「このジャケットどうしたの?」と言われると、おかしく見えるのかな…とネガティブに反応してしまいます。他人の言葉は、全てわかりやすく相手に通じるとは限りませんので、付き合いが浅い人だと話し方の癖や特徴を知らず、相手を誤解してしまうケースも。
本人は決して攻撃するつもりで言ったわけではないのに、些細な一言で傷つきずっと悩んでしまうのです。
身体的なことが原因
全員敵に見えるのは、たまたま自分の体調が完璧ではないことも考えられます。たとえば体が疲れている時は、情報をきちんと頭の中で処理できない可能性もあるでしょう。
すると他人の言葉の意味をじっくりと考える余裕がなく、表面的に相手を判断してしまうのです。人間関係はストレスを招き、すぐに解決できないトラブルも多いですよね。
悩む間にも次第にストレスが増え続け、結果的に体調を崩してしまうかもしれません。これがさらに心の疲れにもつながってしまう可能性があるので、余裕を持って周囲と交流するためには適度に距離を置くのも必要になるでしょう。
人の表情を読み取るのが苦手
怒った顔、笑った顔など、人間は今思っていることが顔に表れます。全員敵に見える人は、心理的に相手の表情をきちんと解釈しないことが考えられます。
また人付き合いの幅が狭く孤独を好む人も、多くの人の表情を知らないため間違った自己判断をして、相手を悪く評価しているのです。たとえば自分がすれ違った時に、とても嫌そうな顔をする人。
そんな人を見ると、自分が何かしたのか?嫌われているのか?と焦るでしょう。しかし相手は一切そんな思いはなく、たまたま悩みごとを抱えていて表情が暗くなっているだけかもしれません。
客観的に人の表情を理解することで、他人のイメージはよい方向に改善できるでしょう。
ストレスをなくすためには?
全員敵に見える心理は、心の奥にストレスを抱えている可能性があります。一人で解決しようとせず、信頼できる友人や家族にまずは今の気持ちを打ち明けてみましょう。
また他人の視線に負けないようになるためには、自信を持つようにするのが必要です。冷たい視線や嫌な態度をされても、決して動じない心の強い自分を目指し、今日から長所や得意分野をどんどん伸ばしてくださいね。
まとめ
全員敵に見える心理は、誰でもあることかもしれません。周囲の人全員と上手く付き合いたいため、守りに入ってしまうのは自然なこと。
他人の存在が負担になったら、自分だけの快適な時間を過ごしてストレスを発散してくださいね。
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