仕事の愚痴をこぼすのは、心理的に関係する理由があります。毎日忙しい生活を送っていると、考え方にも余裕がなくなり、全てが嫌になってしまうこともありますよね。
とくに仕事は、愚痴や不満が溜まりやすい特徴がありますので、どこかで吐き出さないと自分がつぶれてしまうでしょう。そこで今回は、仕事の愚痴をこぼす心理と、愚痴こぼしする相手との関係について詳しくご解説していきます。
仕事の愚痴をこぼす心理について
友人の愚痴や家族の愚痴など、つい言いたくなることはたくさんあるはずですが、誰もが経験する「仕事」の愚痴。心理的には次のようなことがあるといわれています。
恋愛対象の人だから
仕事の愚痴は、男性にとって自分の質や価値を他人に教えているようなもの。弱音を吐いてしまうとカッコ悪いので、一人でいつまでも悩みを抱えている人もいるでしょう。
しかし相手が恋愛対象となると意味が異なり、好きな人には甘えがあるので、もっと自分を理解してほしいために仕事の愚痴をこぼす心理があります。
普段は強がっている自分。全てをさらけ出すのは、特別な存在だからできることなのでしょう。
仕事について理解してくれるから
恋愛や食べ物など、誰にでもわかる話なら、愚痴こぼしは一般的な世間話としてもできるかもしれません。しかし仕事の愚痴をこぼすのは、心理的に相手と共通点があり仕事内容を理解してくれる人だから。
もしくは仕事という環境を理解してわかってくれる人なので、愚痴を言いやすい関係ともいえますね。たとえば職場の友人なら、上司の愚痴こぼしなども一緒にできるでしょう。
しかし友人や家族だと、仕事の現場がよくわからないので、不満を言っても同じ視点で理解できないかもしれません。仕事の事情をよく知っている人という大切な存在には、比較的愚痴こぼしがしやすいですね。
信頼している
仕事の話は自分のキャリアにつながるので、愚痴こぼしする相手は無意識レベルで慎重に判断しているはず。そのため仕事の愚痴をこぼすのは、心理的に相手を信頼していることが考えられます。
自分の不満に共感して納得してくれる人や、励ますためにアドバイスしてくれる人。そんな人は愚痴をこぼすたびに、どんどん信頼関係も強くなっていくでしょう。
仕事の愚痴は誰でも言いたくなること。しかし常に文句を言っている人は、あまりよい印象がないですよね。しかし信頼している人なら、自分の立場になって一緒に不満を理解してくれるので、なんでも話せる間柄なのです。
高く評価されたい
仕事の愚痴をこぼす心理は、人からもっと高く評価されたいためで、自分はもっとできる人間だと言い訳したい願望も言葉の裏に隠されています。
同時に仕事の話は、自分のスキルや価値を示す際にもやってしまうこと。「クライアントと食事会で…」など、いかに自分が頼られているかアピールしたいためでしょう。
仕事に精通していない相手なら、多少話を大きくしてもわからないので、相当自分ができる人であると演じることもあるでしょう。
かまってもらいたい
「残業がずっと続いて…」と仕事の愚痴をこぼされたら、「大変ですね」「体を大切にしてくださいね」など、つい慰めの言葉をかけたくなりますよね。
そんな反応を期待しているのは、仕事の愚痴をこぼす人の心理にあることで、もっとかまってほしい願望があります。甘えん坊の部分もありますので、このタイプの人が周囲にいたら、お説教やアドバイスをするよりもひたすら話を聞くだけで充分。誰かが自分を気にしてくれる環境が、ホッとする材料になっています。
相手の価値観を知りたい
仕事の愚痴をこぼすのは、心理的に相手の価値観を知りたい願望がありますので、愚痴に対してその人がどのような意見やアドバイスをするかをチェックしています。
「上司の言葉遣いがとても嫌だ」と愚痴こぼしした時、「仕方ないよ」とあっさり片づける人か、それとも「たまたまイライラしていたのかも」と前向きに解釈してくれるか。
他人の愚痴を聞かされた時、人の反応はさまざまですが、話してよかったと思える人とは価値観が共通しているかもしれません。
オープンになってほしい
仕事の愚痴はカッコ悪いのであまり言いたくないこと。それは自分の苦手や弱みを相手に見せるのと同じです。仕事の口をこぼす心理の裏には、同じように相手に対して心を開いてほしい願望があるでしょう。
恥ずかしい話をされたら、相手の気持ちを考えて逆に楽しませたくなる場面がありますよね。お互いに弱みを見せ合うことで、理解力を高めたい気持ちがあるからなのです。
仕事の愚痴をこぼせない相手とは？
愚痴こぼしは誰にでもできることではなく、とくに仕事の話は自分が無意識に選んだ特別な人のはず。では仕事の愚痴がこぼせない相手とは、どのような関係があるのでしょうか。
不利になってしまう相手
たとえば職場で満足できないことがある時、問題の根底にある当人に愚痴こぼしすることはありませんよね。愚痴こぼしは悪い印象が強いものの、向き合い方によってはストレス解消のメリットがあります。
しかし愚痴を言う相手を間違えてしまうと、逆に自分の立場が不利になり、どうにもならない状況へと悪化することも。「あの人がこんな文句を言っていたよ」と陰口のネタになってしまう可能性もあるので、そんな立場の人には愚痴をこぼすことはないでしょう。
心を開いていない人
仕事の愚痴をこぼせない相手は、まだ心を開いていないため。お互いに性格や価値観を理解している関係なら、たとえネガティブな状況でも評価や批判をせず理解しようと努力してくれます。
たとえば知り合ったばかりの女性に、仕事の愚痴をいきなり話すことはありませんよね。徐々に心の距離感が近づくにつれて、話しにくいことも話題にしやすくなるのです。
自分のプライドが高すぎる
仕事の愚痴をこぼせないのは、相手との関係だけでなく、自分のプライドが高すぎて弱みを見せられない場合もあります。そんな程度のことでくよくよして…と他人から悪い評価をされるのが嫌いなタイプ。
全ての物ごとが順調で、自分には悩みなんてひとつもないふりをしていることもあるでしょう。プライドが高い人は、他人からも相談やアドバイスを求められることは少ないので、愚痴こぼしとは縁のない存在かもしれません。
恋愛対象の人は愚痴こぼしの対処の仕方が違う！
愚痴こぼしは相手が女性の場合、好意を寄せていることが考えられます。では女性が恋愛対象として自分を見ているか判断する場合のポイントをご説明しますね。
メッセージで後日チェックしてくれる
単なる愚痴こぼしでも、好きな人が困っている姿はまるで自分のことのように心配です。好意を寄せている女性なら、愚痴をこぼした後にメッセージで必ずどうなったかチェックしてくれます。
心配してくれているので、さらなるアドバイスをしてくれることもあるでしょう。
応援してくれる
他人の愚痴こぼしは、決して楽しく聞ける話ではありませんが、好きな男性なら元気づけるために応援して、きちんとモチベーションがアップする終わり方になるはず。「頑張っているから必ずよくなるよ」と、前向きな対処をしてくれます。
最後まで話を聞いてくれる
好きな人の愚痴こぼしは、さほど意味がないことでも最後まで真剣に話を聞き、必要であればアドバイスしてくれる人は恋愛対象の可能性があります。
「よくあるよ、そんなこと」と軽くあしらってしまうのは、その程度の関係なのかもしれません。
まとめ
仕事の愚痴をこぼす心理は、こちらに対してなんらかのメッセージを発信しているからでしょう。好きな人とさらにつながるチャンスにもなるので、愚痴のこぼし方をよく考えてアプローチしてみませんか。
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