なぜ自分だけ…と言う心理になるのは、どんな時が多いのでしょうか。自分でも無意識のうちに口にしてしまう場面も。
でもそこには思いや現在の状態などが関係している場合があるのです。では今回は、自分だけと言う心理について詳しくお伝えしていきましょう。
なぜ自分だけと言う心理になる時
なぜ自分だけと感じる心理になるのは、様々な時があります。まずはこちらから見ていきましょう。
自己中心的になっている
自分の置かれている状況や、抱えている困難に焦点を当てすぎてしまうことも。このため他の人が困難に直面している現状を、つい見落としてしまうケースもあるでしょう。
これは自分の苦労が一番大きくて、不公平な扱いを受けているように感じてしまうのが理由なのです。
他者と比較している
他人の幸せそうな側面や成功している部分だけを見て、自分と比較することで、「なぜ自分だけがこんなに辛いのだろう…」と感じやすくなる時もあるでしょう。
特にSNSの普及により、他者の「理想化された日常」が目に入りやすくなったのも、この比較心理を助長する要因になっているのです。
ネガティブな側面に注目している
物事の良い面よりも、悪い面に目が行きやすい思考パターンを持っている人もいます。自分に降りかかるネガティブな出来事がとても気になり、「なぜ自分だけがこんな目に遭うのだろう…」と落胆してしまう場合もあるでしょう。
完璧主義な性格が邪魔をしている
自分で全てを完璧にこなそうとしたり、過剰な責任感を持っていたりする人もいますよね。
このケースでは、うまくいかないことや大変な状況に直面した際に、「なぜ自分だけがこんなに頑張らなければならないのだろう」「自分が至らないからだ…」と自分を追い詰めてしまうのです。この時に、「なぜ自分だけ…」と言う心理が働く場合もあるでしょう。
孤立感やコミュニケーション不足の状態
自分の悩みや苦しみを他者と共有しない、あるいはできないとしたら一人で抱え込んでしまうことになりやすいです。
これにより、自分が特別な状況にいる、自分だけが苦しんでいるという感覚が強まり、「なぜ自分だけ」と思いやすくなるでしょう。
過去の経験がトラウマになっている
過去に否定された経験や、何か問題が起きた際に自分のせいにされた経験がある場合も。
すると「良くない出来事が続くのは自分のせい」「どうせ自分だけが損をするのだろう…」という思い込みをしてしまうのです
このため「なぜいつも自分だけがこんな目に遭うんだろう…」と、ネガティブな思考パターンにつながることもあるでしょう。
悲劇のヒロインのように感じる
自分を不幸な物語の主人公のように感じたり、自分が常に状況の「被害者」であると捉えたりする場合も。
このため現実を客観的に見られなくなり、「なぜ自分だけがこんな目に…」という思いが強くなるのでしょう。
自己肯定感が低い
自分自身に自信がないと、ネガティブな出来事が起こった際に自分の価値のなさや運の悪さと結びつけてしまうのです。
「どうせ自分なんて」「自分だけがうまくいかない」と、思いやすくなってしまうでしょう。
これらの要因が複合的に作用して、「なぜ自分だけ」という心理が生まれることがあります。このような感情にとらわれた時は、一人で抱え込まずに信頼できる人に話を聞いてもらったり、自分の思考パターンを客観的に見つめ直したりすることが大切でしょう。
なぜ自分だけと言いやすい人の特徴
「なぜ自分だけ」と言いやすい人には、いくつかの特徴が見られます。ではこちらの内容について詳しくお伝えしていきましょう。
自己憐憫の傾向が強い
自分を不遇でかわいそうな存在だと捉えやすい性格の人もいます。このため困難な状況に直面すると、「なぜいつも自分だけが…」と落ち込んでしまうのでしょう。もしくは無意識に同情を引こうとする可能性もあるのです。
他者との比較癖がある
周囲の人と自分を頻繁に比較して、他者が恵まれている、楽をしている、成功していると感じるケースもあるでしょう。
すると自分だけが損をしている、不公平な扱いを受けている思いが強くなってしまうのです。
ネガティブ思考に陥りやすい
物事の悪い面に注目しやすく、問題が発生すると原因を自分や自分の運命に結びつけて悲観的に考えるタイプの人もいます。
良い出来事があっても当然だと捉えたり、見過ごしたりする場合もあるでしょう。
責任感が強い
真面目で責任感が強い性格がゆえに、多くのこと一人で背負い込んでしまう人もいます。でもその負担の大きさから、「なぜ自分だけがこんなに大変なんだろう」と感じる可能性もあるでしょう。
逆に、自分の問題の原因を外部や他者に求めて、自分は悪くないと思うこともあるのです。
コミュニケーションが苦手
自分の内面や悩みを他者に話すのが苦手で、苦しみを一人で抱え込みがちです。結果として、孤立感を深め、「誰にも理解されない」「自分だけが苦しんでいる」と思いやすくなるのでしょう。
完璧主義の傾向
物事や自分自身に対して高い基準を設け、これが達成できない場合に強く落ち込み性格の人も。
理想と現実のギャップに苦しみ、「なぜ自分だけはもっとうまくできないのか」と感じることがあるでしょう。
なぜ自分だけ…と思った時の行動の仕方
「なぜ自分だけ…」と感じた時には、理想的な行動の仕方があります。ではこちらの内容を詳しくお伝えしていきましょう。
感情を認識して受け止める
まず、「なぜ自分だけこんな辛い目に遭うんだ」と感じている自分の気持ちに、早い段階で気づくようにしましょう。
この感情を否定せずに、しっかりと受け止めることが大切です。自分自身の心に寄り添うようにすると状況が改善しやすいでしょう。
思考を書き出す
頭の中で様々なことを考えすぎてしまうよりも、紙に書き出してみましょう。自分の感情や思考を客観的に「見える化」すると、混乱が整理されたり考え方の偏りに気づいたりしやすいです。誰かに見せずに、自分の中だけで考えていくようにするのも大切でしょう。
他者も困難を経験していると思うようにする
自分と同じく、あるいは異なる種類の困難に直面している人がいることを思い出してみましょう。
全員が順風満帆な人生を送っているわけではないと気づくと、「苦しいのでは自分だけではない」と思い視野を広くすることができるのです。
良かった点にも目を向ける
自分の持っているもの、うまくいっていることや感謝できることなど、ポジティブな側面に意識的に目を向ける練習をしましょう。
今感じている困難が、人生全体の中でどのような意味を持つのか、将来どう活かせる可能性があるのかなど、長期的な視点から考えてみることも有効です。
信頼できる人に話を聞いてもらう
一人で抱え込まずに家族や友人、同僚など、信頼できる人に自分の気持ちを話してみましょう。
話すこと自体で気持ちが楽になる場合がありますし、他者からの視点や励ましが、新たな気づきを与えてくれる可能性もあるのです。
小さな行動を起こす
「なぜ自分だけ」という思考は、時に行動を制御することになってしまいます。完璧を目指さず、今の自分にできる小さな行動から始めてみましょう。
何かを達成すると、自己肯定感が少しずつ回復するケースは実際にあるのです。
なぜ自分だけと言う心理になったら自分を見つめ直してみよう！
「なぜ自分だけ」と感じても、そう思う人は多いと考えるようにしたいですね。大切なのはあまり感情に振り回されずに、自分自身を大切にして向き合うことでしょう。このうえで一つずつ対処していくようにしたいですね。
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