かまをかける人は、心理的に自分がその状況をコントロールしたい気持ちがあるからだと考えられますが、それは相手次第で変わることもあるようです。恋愛の駆け引きをして好きな人と両想いになれるラッキーな場面があるように、かまをかける人は目的意識がどこかに隠されているのでしょう。
そこで今回は、かまをかける人の心理や恋愛の駆け引きをしたがるタイプについてご解説していきます。
かまをかける人の心理的特徴
「かまをかける」というのは、それとない話題の提供で、自分が知りたい事柄や真相を突き止めるために相手を誘導すること。「ラーメン食べたくなったな」「じゃあ、一緒に食べに行かない?」という会話のように、決してわかりやすく誘ったわけではありませんが、相手から誘導されて最終的に一緒にラーメンを食べに行くようなシチュエーションです。
かまをかけて他者とコミュニケーションをとる人は、次のような心理的特徴があります。
遠回しに相手を探っている
かまをかける人は、心理的に相手が思っていることや考えていることを知りたい願望があり、直接質問する勇気がないため、遠回しにアプローチしている状態です。
脈ありだとわかっている相手にわざとかまをかけて、「俺のこと好き?」と聞かずに「どんな人がタイプ?」と質問したり、デートの行き先の好みを知るために「デートで行きたいところは?」と聞かずに「また行ってみたい場所はどこ?」と聞いたりすること。
物ごとをはっきりさせることに抵抗があり、不安を癒すためにかまをかけて相手の気持ちを探っているのです。
相手を疑っている
かまをかけるのは、心理的に相手に不信感や不安がある場合で、よくわからない人を理解するためにかまをかけて本音を引き出しています。このタイプは他人を信用するまでに時間がかかり、とても用心深く付き合う傾向がありますので、会話の中でも距離を感じることがあるでしょう。
たとえば職場の人にはプライバシーをあまり共有しないなど、少しネガティブな部分があるので、他者との付き合い方でかなり疲れる場合もあります。
他人を操りたい
かまをかけるのは、心理的に自分が優位な立場になり他者を操りたい願望があるためです。上手に相手の気持ちをコントロールして、自分にとって必要なことを確保。
かまをかけられた人は、無意識に相手の思い通りに行動していることがありますので、そのような周囲の動きが自尊心をくすぐっていることも考えられるでしょう。
他人から本音を聞き出さなければいけない状況は稀にありますので、そんな時に自在に他人からリアルな声を聞くためにかまをかける手段をとっています。
好意を寄せている相手だから
かまをかける心理は相手に好感を持っている、または恋愛感情があるためで、相手の本当の気持ちを知りたい願望が関係しています。これからどう相手と関わっていくか、作戦を練るために上手に誘導して気持ちを聞き出したいのでしょう。
誰でも好きな人に嫌われることはしたくないので、性格や価値観を正しく判断するためにも、かまをかけた時のリアクションが知りたいのかもしれません。
慎重になっている
かまをかけるのは心理的に慎重に対処している意味があり、相手から傷つくことを言われたりされたりする可能性をできるだけ回避しています。たとえば好きな人の本音を聞き出す時のように、自分が恋愛対象になっているか判断するためにかまをかける場面。
告白して断られる可能性がある相手にかまをかけて、心のダメージをある程度予測するために相手を誘導して準備しているのです。
恋愛の駆け引きをしたがる人の共通点
恋愛の駆け引きは、相手の気持ちを知る手段になりますが、相手にしてみるとなかなか本音が見えてこないこともあるので注意が必要です。では恋の駆け引きをしたがる人の共通点について見ていきましょう。
恋愛状況を知りたい
好きになった人に恋人がいるかどうか、はっきり質問するのはかなり勇気が要ることです。そんな時に恋愛の駆け引きをする人は「デートは週末にしているの?」「クリスマスは彼氏に何をもらったの?」とかまをかけて、恋人の有無をチェックしています。
そんな質問に素直に「彼氏はいないので…」と答えてくれたら、自分にも可能性があると判断できますし、「デートは忙しくて最近会っていない」と言われれば恋愛対象から外す必要も出てくるでしょう。
恋愛の駆け引きをしたがる人は、最初のステップから相手の答えを誘導しています。
自己否定しやすい
自分に自信がない人はストレートな質問を避けて、遠回しにコミュニケーションをとる傾向がありますので、恋愛だと尚更でしょう。自分なんて…といつもネガティブに思っているタイプは、恋愛でも駆け引きをして失敗する前に身を引く準備をしています。
脈なしと判断した相手にアプローチすることはなく、もっと可能性の高い人をターゲットに。自己否定しやすい性格の人は、失敗することは絶対にやらないので、恋愛のチャンスを逃していることもあるでしょう。
極端な考え方をする
恋愛で駆け引きするタイプは、自分の思い通りに状況をコントロールしたい気持ちが強く、同時に完璧主義の思いが強い傾向もあります。気持ちが通じない相手にアプローチする場合、失敗する自分が許せないためにかまをかけてコミュニケーションをとることがよくあるでしょう。
完璧に物ごとが進まないとモチベーションがなくなり、途端に好きな人にも素っ気ない態度をとるようになる場合も。極端な行動や考え方があるのは、自分で自分を認められないことも関係しています。
かまをかけられた場合の対処は?
恋愛の駆け引きが上手な「かまをかけてくる人」には、次の方法で対処してみましょう。
まずは信頼関係を築く
かまをかけるのは、本当のことを知りたい気持ちがある反面、傷つきそうで怖い不安も抱えています。そんな相手に対処するには、まずは信頼関係を築いてからコミュニケーションをとってみましょう。
相手に不信感があると、自分の全てをさらけ出すのが怖いのは当然のことです。そのため知りたいことを相手に悟られるのが怖く、かまをかけることに。信頼関係はすぐにできるものではありませんが、普段から正直な自分を意識してみましょう。
逆質問してみる
かまをかけるのは質問の裏側に真相が隠されていますので、相手が本当に知りたいことを逆質問してみましょう。たとえば「彼女と週末にデートしたの?」と質問された場合、質問者は彼女がいるかどうかかまをかけて知りたいことが想定できます。
その場合は「彼女がいるかどうか知りたい?」と逆質問して、相手のリアクションをチェック。はっきりと答えられない人は脈ありの可能性があり、かまをかけていると思われます。
素直に返事してあげる
かまをかけてくるのは、決して悪意があってやっているわけではなく、勇気がなくてそんな態度になっている可能性があります。かまをかけているな…と感じられる場合は、相手の一歩先を行き、素直に反応してあげることも方法です。
恋愛の駆け引きは、自分のことをもっと好きになってもらうためにやる場合が多いので、「○○さんのそんなところが好きだよ」と逆にアプローチしてみるのもよいでしょう。
まとめ
かまをかける心理は、プライドや不安など、色々な感情がその時にアピールされているからなのでしょう。他人の考えや心を誘導するには、信頼関係の構築がまず大事に。そこから徐々に期待通りの関係を築いてみることも大切といえるでしょう。
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