顔を伺う心理は、なぜ起こるのでしょうか。人の顔色を気にすると、ストレスが増えていくだけです。
でもこれが習慣になっている人にとっては、なかなかやめられないことですよね。上司の顔色を伺う心理や、恋人の顔色が気になるケースなど。
このような場面は、誰もが経験しているでしょう。人付き合いを上手く続けるためには、相手の感情や心の中を正しく受け止めるのはとても大切です。
問題なのはそれがエスカレートしてしまい、自分で自分をコントロールできなくなる時なのです。
そこで早速ですが、顔色を伺う心理とは何か、ストレスが溜まるほど気になる人の対処策についてご紹介しましょう。
人の顔色が気になる人の特徴について
いつもオドオドとして、人の言葉や態度が気になるタイプは周囲に必ず存在しますよね。しかし他人事でなく、誰にでも顔色を伺う心理は隠されているものです。
度合いは異なるとしても、人の顔色をいつも気にするタイプは次のような特徴があるでしょう。
大人しい性格の人
顔色が伺うタイプの人は、性格的に大人しい傾向があります。自分の意見をはっきりと言わず、周囲に流されてしまう場合もあるでしょう。
人には色々な性格がありますので、積極的に行動を起こす人は大人しい人を見るとやきもきする時があるかもしれません。
そんな相手の態度が気になると、つい顔色を伺い相手が怒っていないかどうか、確認したくなるのでしょう。
恥ずかしがり屋
恥ずかしがり屋の人は、周囲の視線がとても気になるので目立つ行動はしません。自分がどのように見られているか不安になるので、常に周囲の人の顔色が気になります。
このような性格だとちょっとしたミスが命とりになり、ストレスを抱え込んでしまうこともあるでしょう。
恥ずかしがり屋の性格がエスカレートすると、社会生活にも悪影響を与えることがありますよね。人前で話ができないなど、職業を選ぶ際にも限りが出てしまうでしょう。
最初に行動を起こさない
慎重な性格の持ち主は知らない場所に行ったり、初対面の人と仲良くなったりするのが苦手です。
顔色を伺う心理の人は、最初にアクションを起こすことはしません。常に周囲の動きを確認して、安全である場合に自分も何かを始めています。
臆病者に見られる時もある、このタイプ。顔色を伺うのは、自分が置かれた環境を正しく把握したいためなのでしょう。
職場や学校など、団体行動が必要な場所が苦手で、先頭を行くのでなくいつも誰かの後をついていくタイプです。
顔色を伺う心理について
顔色を伺うのは、どうしてなのでしょうか。深層心理について、気になるポイントをご紹介します。
いつもオドオドしてしまう自分が嫌いな人は、心理的な意味を理解しておくと対処策が見つかりやすくなります。
警戒心が強い
警戒心が強い人は、常に周囲に気を遣っています。とくに対人関係に敏感で、相手がどのような気持ちでいるのか知らないと不安になってしまうのです。
たとえば自分が間違ったことをしていないか、不安になる時がありますよね。警戒心が強いタイプは、相手の細かい態度の変化を素早くキャッチして自分なりに解釈してしまいます。
いきなり腕組みをされると相手が怒っているのではないか、表情が急に強ばったから嘘をついているのではないかなど、あらゆるアンテナを張っています。
自信がない
相手が自分をどう受け止めてくれるのか、人間関係では誰もが気になるところです。自信がない人は、さらに不安になり相手の存在が気になります。
面白い話をして、相手が笑ってくれなければショックを受けるなど、自信のなさが必然的にネガティブ思考につながってしまうのでしょう。
顔色を伺う心理は自信のなさの表れで、自分が他の人よりも劣っていると劣等感を抱いているサインです。
他の人の話には笑ってくれるけれど、自分だけ相手にされない。そのような瞬間に、自分はダメな人間なのだと思ってしまうのです。
人の評価が気になる
人の評価を気にする人は、常に顔色を伺う心理があります。さらに簡単に言うと、人からよく思われたい願望がある人。
その気持ちは誰もが持つことですが、あまりにも評価だけを意識してしまうと、自分よりも相手の価値観で物ごとを見るようになってしまいます。
上司の顔色が気になる時や、友人の反応が不安な時など。相手の捉え方が想像したものでなければ、急に不安に感じますよね。
少しでもよく思われたいために、相手がポジティブな態度でいられるように自分を苦しめてしまうのです。
話すのが苦手
緊張して人に話しかけるのが苦手な人、面と向かって会話ができない人は、言葉で相手の気持ちを聞き出せないために顔色で判断する場合があります。
意見を求められても上手く話せず、結局人に任せてしまうこともあるでしょう。コミュニケーションは言葉だけでなく態度や仕草、表情もお互いの気持ちを掴むために大切です。
しかし顔色だけでは、なかなかわからないことが色々とあります。話すのが苦手な人は言葉数が少なくても、肝心な時はしっかりと意見を言えるようにしましょう。
神経質の性格
神経質な人は、周囲の人に気を遣いすぎるところがあります。会話の最中に相手が楽しんでいるかどうか、自分の発言を相手がどう受け止めたかなどが、常に気になってしまうのです。
マナーを身につけるためには、このような相手の立場になることはとても大切ですよね。しかし自分の解釈の仕方が間違っていると、過剰な不安やストレスになることも。顔色を伺う時は、適度にコントロールしなければなりません。
ストレスを溜めないためにしたいこと
顔色を伺う心理があまりに働きすぎて、毎日の生活が負担に感じ始めたのなら注意が必要です。
人に会うのが嫌になり、家に閉じこもる時間が増えてきたら、ストレスを溜めない生活を意識してください。人の顔色が気になる人は、次のポイントを意識するとよいでしょう。
メリットを考えよう
人の顔色を伺うのは、悪い面だけではありません。相手の表情やリアクションをタイミングよく掴める人は、臨機応変な対処ができるのであらゆる場面で好感を持たれるでしょう。
怒った表情の人をさらに攻撃することもなくなりますし、相手の立場になって心配りができる人になります。悪い行為でなく、メリットもあるという点を考えてみましょう。
自分の価値観を大切にする
周囲を気にすると、自分の意見が主張できなくなりますよね。人に怒られそうな言葉は言いたくない、本音を言うと嫌われてしまうなど。
このような瞬間に、無意識に我慢してしまいます。ストレスを溜めないためには自分の価値観を大切にし、意見を言えるように練習してください。
本音を言って相手がどう思うのか心配するよりも、我慢して自分が受けるダメージについて考えるのも大切です。
理由を考えよう
顔色を伺う心理は全ての人でなく、特定の人に限られている場合もあります。そんな時はなぜ気になるのか、相手との関係を考える時間も重要です。
仕事の相手や友人など、自分に威圧感を与えてくる人との付き合い方は今後考えるべきかもしれません。
まとめ
顔色を伺うのは、相手とよい関係を維持したいためです。しかしそんな態度は自信がない人に見られるため、さらに周囲の視線が怖くなる場合もあるでしょう。
これからは自分と向き合い、気を遣わなくてもよい場面では本音で生活することが大切です。
たとえば家族や恋人など、自分らしくできる環境を大切にして徐々に自信を回復してくださいね。
顔色を伺うのはメリットもデメリットもありますので、自分に得になるように周囲の人の存在を考えるとよいでしょう。
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