
秘密をばらす人の心理について知りたいと思うこともあるでしょう。信頼して秘密を話したのに口外されてしまった場合、ショックを受けたり怒りが湧いたりすると同時に、相手の人間性に疑問を抱くことも。
では今回は、秘密をばらす人の心理になる理由や適切な対処法について詳しくお伝えしていきますので、悩みを抱えた際にぜひ参考にしてみてください。
秘密をばらす人の心理になる理由
秘密をばらす人の心理は、一見すると悪意や軽率さに見えますが、その背景には様々な動機が隠されています。単純な悪気だけでなく、もっと複雑な心の動きが関わっている場合が多いです。では、秘密をばらす人の心理になる理由について詳しく見ていきましょう。
承認欲求や自己顕示欲が強い
これは、秘密をばらす人の心理として最も多い動機のひとつです。自分が「特別な情報」を知っていると周囲にアピールして、自分は他の人よりも優れている、重要な存在だと感じたいという欲求です。
秘密を共有することで、自分が中心になれると感じる場合もあるでしょう。自分の話を聞いてほしい、注目してほしいという気持ちが強く、刺激的な話題を提供して関心を引きつけようとする人もいます。
「こんな秘密を打ち明けられるほど、自分は相手から信頼されている」と周囲に示したいという心理もあるでしょう。
危機感が欠如している
悪意はないものの、結果的に秘密をばらしてしまうケースです。いわゆる口が軽い性格の人は、誰かに話したくて仕方がない、我慢できないというタイプである場合がほとんどです。
話の引き出しが多く、面白い話題を提供したい気持ちが強い傾向にあるでしょう。また、秘密の重さを理解していないこともよくあります。
「これくらい話しても大丈夫だろう」「どうせ大したことはない」など、秘密がばれた時の影響や相手が被るかもしれない不利益を想像できない、または軽視している状態です。
悪気がないためについ口を滑らせてしまったり、聞かれてはいけない場所で話してしまったりする場合があります。
相手を支配したい
関係性を操作し、相手より優位に立ちたいという心理が働いているケースもあるでしょう。人間関係の中で、自分の立場をより有利にしようとする心理です。
秘密を握ることで、相手に対して優位に立ちたい、コントロールしたいという思いになることもあります。また、他者との関係構築が目的の場合も稀にあるでしょう。
別の誰かと親しくなりたい、親密な関係を築きたいという時に、本来他者に知られてはいけない情報を共有して連帯感を深めようとする場合があります。
悪意や嫉妬心がある
最もネガティブな動機ですが、これも可能性としては存在します。相手を困らせたい、傷つけたい、陥れたいという悪意から秘密をばらすケースです。
相手の成功や幸福に対する嫉妬心から、足を引っ張ろうとして秘密を暴露することもあります。また、過去に相手から不当な扱いを受けたと感じており、その仕返しとして秘密をばらす人もいるかもしれません。
秘密をばらす心理になる人の特徴
秘密をばらす心理になる人には、共通する特徴がある場合が多いです。では、その内容についても詳しくお伝えしていきましょう。
自己中心的な性格
秘密をばらす心理になる人は、自己中心的な傾向が強いです。秘密がばれた時に相手がどのような気持ちになるか、どういった不利益を被るかという想像力や共感力が乏しいことがあります。
自分の話したい欲求や注目されたい欲求が優先されてしまうのでしょう。秘密を話して自分が得られるメリット(注目・優越感・人間関係の構築など)の方が、秘密を守ることの重要性よりも大きく感じられています。
注目を集めたがる
秘密をばらす心理になる人は、承認欲求や自己顕示欲が強いです。自分が「特別な情報」を持っているのを周囲にアピールしたい欲求がとても強いでしょう。
話のネタとして他者の秘密を使い、自分が中心人物になりたがります。そのために話題提供者になろうとすることはよくあるでしょう。
退屈な会話を嫌い、常に刺激的で面白い話題を提供することで、自分の価値を高めようとします。しばしば秘密はそのための強力なツールとなるでしょう。
秘密の重さを理解していない
口が軽く、軽率な行動が多いのも特徴です。秘密が持つ重要性や、それがばれた時の影響の大きさを、根本的に理解できていないことがあります。
「これくらいなら大丈夫だろう」と安易に考えてしまうのです。また、場の空気を読めないのも共通するポイントです。秘密を話すべきではない状況や、相手を判断する能力が低い場合があります。
このため無意識のうちに、不用意な発言をしてしまうのでしょう。「話したい」という衝動を抑えるのが苦手で、一旦話し始めると止まらなくなる傾向があります。
感情のコントロールが苦手
秘密をばらす心理になる人は、ストレスや感情のコントロールが苦手な場合もあります。ストレスや不満、嫉妬などのネガティブな感情が溜まった時に、そのはけ口として秘密を暴露してしまうこともあるでしょう。
計画性がなく、感情の赴くままに行動してしまうタイプの人は、「秘密を守る」という理性が働きにくい傾向があります。
秘密をばらす人への適切な対処法
秘密をばらす人への対処法は、相手との関係性や、秘密をばらされたことによる影響の度合いによって異なります。大切なのは、冷静に対応し、今後の被害を防ぐことです。では、秘密をばらす人への適切な対処法を詳しくお伝えしていきましょう。
被害を最小限に抑える
まずは被害を最小限に抑えるための行動に移りましょう。誰が、どのような形で秘密をばらしたのかを特定することが大切です。これにより、今後どのように対応すべきかの方針が立てやすくなります。
そして追加の被害を防ぐことも必要です。ばらされた秘密の内容によっては、更に広がる前に、関わる可能性のある人に先手を打って状況を説明したり、誤解を解いたりする必要があるかもしれません。
秘密をばらした人には、今後一切、プライベートな秘密や重要な情報を話さないように徹底しましょう。これが最も確実な防御策です。
遠回しに伝える
穏便に済ませたい、関係を悪化させたくない場合、遠回しに伝える方法があります。「〇〇さんを信頼して話したんだけど、話が広まっていて少し困惑しているんだ。誤解だといいんだけど…」といった形で、相手に気づきを促すように伝えます。
直接的な非難は避け、相手の自覚を促すことを目的とします。相手に反省を促したい、関係を見直したい場合には、冷静かつはっきりと伝える方法があります。
「〇〇さんには秘密にしてほしいとお願いしたのに、話が広まっている」「正直、信頼を裏切られたと感じていて、とても残念だ」と具体的な事実と感情を伝えましょう。
感情的にならず、落ち着いたトーンで話すことが重要です。「どうして秘密をばらしたのか、理由を教えてほしい」と尋ねることで、相手の心理や背景を知る手がかりになるかもしれません。しかし、必ずしも正直な答えが返ってくるとは限らないので注意しましょう。
今後の関係性について話し合う
秘密をばらした人とは、今後の関係性について話し合う必要もあるでしょう。相手の行動により、二人の関係がどう変わるのかを明確に伝える必要があるかもしれません。
「今後は以前のように何でも話すことはできない」など、具体的な線引きを示すことも重要です。
重要な情報は共有しない
その人が頻繁に秘密をばらす傾向があるなら、自身の心を守るためにも、物理的・心理的な距離を置くことを検討しましょう。仕事の機密情報や、個人的なデリケートな情報などは、決してその人には話さないように徹底します。
信頼できる他の人には、「〇〇さんは口が軽いから、秘密は話さない方がいいよ」と遠回しに伝えておくのも、今後の被害を防ぐうえで有効な場合があるでしょう。ただし、これが新たなゴシップにならないよう、慎重に行う必要があります。
秘密をばらす人の心理を知ると冷静に対処できる!
秘密をばらす人の心理は、とても理解しがたい部分もありますが、内面的特徴を知ることでやりとりしやすくなる場合が多いです。
感情的になりそうなところでもなるべく冷静に対処することで、更なる被害を防ぎ、今までよりもスムーズな人間関係を築いていける可能性が高いでしょう。
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