- 2024-10-25
- 行動心理
- プレッシャーをかける人, 心理
プレッシャーをかける人の心理を理解すると、正しい接し方がわかることが多いです。仕事中に何かと急かしたり、高圧的な態度をとってきたりする人は、どのような心理が働いているのでしょうか。
では今回は、プレッシャーをかける人の心理になる理由や上手に接するコツについて詳しくお伝えしていきましょう。
プレッシャーをかける人の心理になる理由
身近にいる人が言葉や行動で威圧してくるのは、様々な理由があると考えられます。では、まずはプレッシャーをかける人の心理になる理由について詳しく見ていきましょう。
相手より優位に立ちたい
プレッシャーをかける心理には、優位に立ちたい思いが隠されていることがあります。プライドが高く、自らの地位や権力を誇示するために高圧的な態度をとる人もいるでしょう。
このタイプの人は競争心が強かったり、周囲の人や状況をコントロールしたいと考えていたりする場合が多いです。他者から見くびられないよう先手を打ち、逆らったら怖い人物であることをアピールしています。
弱い部分を隠したい
プレッシャーをかける心理になる人は、実は弱い部分を隠し持っている場合もあるでしょう。例えば自信がないことを周囲に知られたくなくて虚勢を張ってしまう人間心理も。
自信がないと知られると、攻撃されたり見切りをつけられたりして、今のポストを維持できなくなりそうという不安があるのです。このため自信があり有能な自分を演じ、他者を制圧しようとする人もいるでしょう。
焦りを感じている
物ごとが予定通りに進んでいない時に焦りを感じ、つい他者を急かしてしまう人もいます。普段はとても穏やかで人当たりのいい人がなぜかプレッシャーをかけてくる場合、その場で問題が生じている可能性が高いでしょう。
例えば期限が迫っている、目標が達成できそうにないなどの深刻な問題があると、焦りを感じて周囲に辛く当たってしまうことがあります。
イレギュラーな状況下では、真面目で責任感が強い人ほど一生懸命になりやすいでしょう。自分にも他人にも厳しくなり、つい強い言葉でプレッシャーをかけてしまうこともあるのです。
尊敬されたい
尊敬されたい、認められたいという意欲が高い人も、プレッシャーをかける心理になることがあります。例えば褒められている人を妬んで嫌味を言うのは、自分のほうが高く評価されるべきだと思っているからでしょう。
現状に納得できないために心に余裕が持てないこともあります。また、後輩や部下に辛く当たるのは、厳しく教えることで自分の地位や権力をアピールしたいからでしょう。他者を制圧できるほど偉い自分にもっと注目してほしいという心理状態です。
プレッシャーをかける心理になる人に共通する特徴
他者にプレッシャーをかけることが習慣になっている人には、どのような特徴があるのでしょうか。共通するポイントについて詳しく見ていきましょう。
自己肯定感が低い
プレッシャーをかける心理になる人は、強気な態度で堂々としているようですが、実は自己肯定感が低い場合も多いです。自信があり心が豊かな人であれば、果敢に努力したり他者を褒め称えたり、ポジティブな方向で前進していけるものです。
しかし自分に満足していない場合、曲がったやり方でしか不安や不満を解消できない場合もあるでしょう。状況に関係なく、むやみやたらに他者にプレッシャーをかける人は、不安や劣等感を抱えている可能性が高いです。
負けず嫌いな性格
プライドが高く、他者に負けたくない思いが強い人も、つい高圧的な態度をとってしまうことがあります。常に勝者でいたいので、自分よりも優れている人やチヤホヤされている人を見ると攻撃したくなってしまうのです。
この場合、他者にプレッシャーをかけるのは嫉妬心の表れといえるでしょう。自分よりも目立っている人を威圧し、その隙に一歩前へ出たいと考えていることもあります。
厳しい環境で育った
「怠けることは許されない」「常に努力し続けなければいけない」と厳しく育てられた人は、他者にも同じレベルを求める場合があります。
子供の頃から努力を怠らず、信じる道を突き進んできた人は、意志の弱い人を見ると苛立ちを覚えてしまうケースも。なぜ熱心に努力しないのか理解できず、つい辛く当たってしまうこともあるでしょう。
ストイックな性格の人は、自分にも他人にも厳しく、近寄りがたい人だと思われている場合もあるかもしれません。
感情表現が苦手
プレッシャーをかける心理になる人は、本当は他者に優しくしたくてもできないジレンマに直面していることもあります。例えば残業中の同僚を手伝ってあげたいと思っても、第一声が「まだできていないんですか？」と厳しい言葉になってしまう場合も。
本当に伝えたいことを表現するのが苦手で、プレッシャーをかけているように誤解されてしまうケースがあります。本当は優しい性格であることを理解してもらうには、行動する前に一旦踏みとどまり、言葉を組み立ててから話しかけることが大切です。
プレッシャーをかける心理になる人と上手に接するコツ
厳しい言葉をかけられると傷ついたり、反発したくなったりすることが多いですよね。では、プレッシャーをかける心理になる人と上手に接するためのコツについても詳しくお伝えしていきましょう。
相手の意図を探ってみる
プレッシャーをかけてくる人とやりとりする際には、相手の意図を探ることから始めてみてもよいでしょう。悪意の感じられる言葉を真っ向から受け止めるのではなく、俯瞰するような目線で相手を観察することが大切です。
精神的な距離ができれば、表情や態度から意図を読み取りやすくなるでしょう。そうすると、ぶつかり合わないよう会話する方法がわかってくるケースが多いです。
感情的にならないようにする
高圧的な態度をとる人は、短気な性格だったり負けず嫌いだったりすることもよくあります。この場合、不用意に怒らせてしまうと収拾がつかない事態になってしまうリスクもあるでしょう。
そうならないためには、なるべく感情的にならないようやりとりすることが大切です。いきなり反発するのではなく、まずは相手の言い分を聞いて冷静に話し合う姿勢を維持しましょう。
相手のよいところを見つけて褒める
プライドが高い人は、褒められることで満足して心が落ち着く場合が多いです。どのような人でも、褒められると緊張が緩み、角が取れたように優しくなることはあるでしょう。
このためプレッシャーをかけてくる人に対しては、自然な流れでよいところを褒めることも効果的です。ファッションや仕事への姿勢など、相手が自信を持っているところを重点的に褒めると尚喜ばれやすいでしょう。
トラブルを防ぐには、嘘はつかないようにして、よいところを正直に褒めるようにしたいですね。
適度な距離感を維持する
プレッシャーをかけてくる人が身近にいると、いつ攻撃されるのか不安を抱きながら過ごさなければいけない場合も。これでは精神的な負担が大きすぎるため、やりとりしづらい相手とは適度な距離感を保つように心がけましょう。
必要以上に近づかず、仕事関連の連絡事項のみ伝え合うという関係性でもよいでしょう。適度に距離を置けば、負担を感じず自然にやりとりしていける場合が多いです。
プレッシャーをかける人の心理を知って冷静に対処しよう
プレッシャーをかける人の心理を知ると、意外に接しやすい相手だとわかるケースもあります。気難しい性格に見えるものの、本当は弱い部分を抱えている可能性もあるのです。このためあまり身構えず、ひとつずつ対処法を実践していくことをお勧めします。
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