ドアを閉めない人は、心理的に意識しておきたい理由がありますので、毎回ドアを開けたままの人にいきなり否定的にならないほうがよいこともあります。
しかしオフィスやプライベートな空間では、ドアをきちんと閉めておきたい場合もよくあるでしょう。マナーはもちろんですが、他人の心理背景も考慮して納得できない場面は上手く対処していきたいですね。
ドアを閉めない人の心理とはなぜか?
ドアを開けてもそのまま。閉めないでさっさと出てしまう人は困りますよね。そんな時はすぐにイラッとせず、相手の心理状況も考えてみましょう。
閉所が苦手
ドアを閉めない人の心理は、マナーがないからとは断定できないこともあるので注意が必要です。たとえば閉所恐怖症のように、狭い空間にいるとパニックになってしまう人。
狭い場所でドアを閉めると圧迫感があり、閉じ込められたような不安を抱くのです。日常生活レベルでなんとなくドアを開けたままにしておきたい時はたまにありますよね。
しかしエスカレートすると、ドアを閉める行為自体が恐怖に感じてしまう人もいるのです。閉所とは自宅の部屋以外にも電車、飛行機、タクシーなどの乗り物、または映画館なども不安になる場所です。
他人の行動が気になる
ドアを閉めない人は、心理的に他人の行動が常に気になるためで、自分が知らないところで何が起こっているのか全て把握していたいからなのです。
このタイプの人は、SNSでも友人の投稿をこまめにチェックしていることが特徴。皆の話題についていけるように周りを監視しているのです。
ドアを閉めた空間は、その場にいる人でないとわからないことがたくさん起こっていますよね。他人のことが気になる人は、あからさまに自分の存在感を他人に知ってもらうためにも、わざと居場所をアピールしています。
効率的な人
ドアを閉めない人は、心理的に物ごとをテキパキと済ませたい性格が関係していますので、出入りが激しい部屋ならドアの開閉の手間をなくすため、開けっ放しにしています。
急いで部屋から出なければならない、または両手に荷物が多くドアが開けられないなど。オフィス空間で仕切りをなくしたい時にドアを閉めない人がいるかもしれません。
効率的な人は、自分のやり方はいつも正しいと自信を持っていますので、周囲を巻き込んでも徹底する傾向があります。
過去の出来事が影響している
ドアを閉めない人は、過去に狭い場所に閉じ込められた経験があることも。友人とふざけてトイレの個室に隠れて鍵が開かなくなったなど、過去の体験により今も自然と安全な空間を確保する習慣がついているのです。
このような経験は恐怖症を招くこともよくありますので、苦手な人は心理状況をよく理解して対処することが大切ですね。
心配性のため
ドアを閉めない人は、心理的に一歩先まで見通しがないととても不安になる傾向があります。物理的にも心理的にも同じで、ドアを閉めた部屋だと急なトラブルにより閉じ込められてしまうのではないか、鍵が開かなくなって出られなくなるのではないかなど、過剰に最悪の場合を想像しやすいのです。
このようなタイプの人がドアを閉めた部屋にいると、手元の作業に集中できないことも。しかし段取りよく物ごとを考えているので、心配性の人がそばにいると万が一のシチュエーションを避けやすくなりますね。
面倒くさいから
ドアを閉めない人は、心理的に面倒くさいことが大嫌い。ドアを開けても閉めない人は部屋の入口だけでなく、棚の扉を閉めない、使ったものをもとの場所に戻さないという行為も目立ちます。
他人の気持ちを考えない自分勝手な部分も関係していますので、共同生活で浮いてしまう存在かもしれません。
共同生活が苦手な人への対処
ドアを閉めない人は心理的に不安になったり、自分のことで精一杯になったり、さまざまな原因が考えられます。では一緒に暮らす人がもしこのような共同生活に向かないタイプの場合は、快適に暮らすコツを掴み、上手に対処しながら生活していきましょう。
不満を溜め込まない
他人と時間を共有するのは社会生活で欠かせないことですが、違った家庭や環境で育った他人とは価値観の違いがあるのは当然ですよね。たとえば同棲相手のように長い時間一緒にいると、些細なことも大きな問題に発展する場合も。
たとえば、エアコンをつけている部屋のドアを開けっぱなしにされると不快になるでしょう。このような不満を溜め込むと、いつか小さなことで爆発する可能性がありますので、気になった時は正直に相手に伝えること。
その場合は攻撃的な態度にならず、ドアを閉めてほしい理由を告げてストレスを解消しましょう。ドアを閉めない理由によってはすぐに改善してもらえない場合もありますが、自分の気持ちを知ってもらうだけでも気分が楽になります。
ルールを作る
共同生活をお互いに快適にするためには「ルール」を作ることもオススメです。たとえばドアを必ず閉める場所を決めておく、または閉める時間を決めるなど。
ルールがあれば反した行為を指摘しやすくなりますし、規律をお互いに尊重できる生活は信頼関係も豊かになるでしょう。ドアの開閉という些細なことでも、一度気になるとイライラしてしまいますよね。相手と自分の違いを共有するためにもルール作りは必要なのです。
自分の空間を大切にする
共同生活は納得できない部分もありますが、全て自分の好きなようにできないのも事実。オフィス機器の使い方や恋人の掃除の仕方など、日常生活で他人の行いが自分の不満になることはよくあります。
ドアを閉めない人のように、簡単なことができないとさらにイライラが募ってしまいますが、細かいことまで監視するのは自分を苦しめるだけ。逆に自分だけの空間や癒しを見つけることも方法です。
他人の存在が気になったら、外で散歩したり音楽を聞いたりして自分の世界に入ること。わずかな時間でも一人になれる空間があると不安もなくなるはずです。
優しく注意する
ドアを閉めない人には「エアコンがついているから閉めてもらえますか」など、きちんと理由がわかるように注意してください。決して相手の態度を否定するのではなく、優しく自分の考えを伝えるようなつもりで。
無意識に他人の迷惑になることをやってしまう瞬間は多々あります。しかし場合によっては意図的に嫌がる人もいるかもしれませんので、何度言ってもやめてくれない時は話し合いを設けてみましょう。
生活習慣の違いを受け入れるのは、きちんとした理由や説明が必要なこともあります。自分の行いを正当化するためにも、それぞれの考えを交換することは大切です。
ワンクッション置いた対処がコツ
ドアを閉めない人は、心理的に他人にはわからない恐怖を抱えている場合もあるので、むやみに叱りつけるのは避けたほうが無難。他人の行為を指摘する場合は、ワンクッション置いた姿勢を心がけてみましょう。
「やらないでください」と伝えるよりも、「このようにやっていただけますか」と丁寧に伝えること。行儀が悪い人には、とくにひと手間加えたコミュニケーションが大切。
「お伝えしにくいのですが…」「大変ご迷惑だと思いますが…」と、最初に相手のご機嫌をとるような表現をプラスして本題に入ってくださいね。
まとめ
ドアを閉めない人は、心理的な部分や一般常識などが関係していますので、自分の目線で全てを判断せず、最初は相手の立場になって理解してみること。
些細なことをいつまでも根に持ってしまうと、今後の人間関係が悪くなる可能性もあります。なんでもお互いに話せる環境作りは、価値観の違いをスムーズに理解するために大切かもしれません。
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