虫が怖い人には、心理的な要因があるといわれています。子供や女性が虫を嫌がるのは納得できても、大人の男性が虫嫌いというのは理由が知りたくなりますよね。
とくにアウトドアは虫との戦い。自然の中で貴重な時間を楽しむはずが、虫が怖い心理になると苦痛の環境でしかありません。
ハチや蚊、クモなど、苦手な虫は誰しもあるでしょう。体が反射的に拒否してしまう、自分にとっての苦手な虫。
今回は虫が怖い心理的な理由について、詳しくご解説していきますね。虫嫌いを克服すれば、アウトドアも全く違った快適な空間になるはずです。
虫が怖い心理について
飛び上がるほど驚いたり、過剰なほど草むらを嫌がったりする人。虫が怖いのは、心理的な理由もあるようです。次のポイントについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。
周囲の反応から影響を受けるため
子供時代は虫カゴと網を持って、あちこちに出かけた時代があった人も、大人になると急に虫が怖い心理になることがあります。
それは周囲の反応が自分に影響を与えるためで、虫を嫌う人が周りにいると自然と自分も嫌いになってしまいます。
たとえば衛生的によくない虫に対しては、悪いイメージを持っている人もたくさんいるでしょう。さらに周囲の人が悲鳴をあげる様子を見ると、必然的に防御機能が働いてしまい危険なものだと判断してしまうのです。
それほど嫌いでないもの、もしかしたら好きになれるかもしれない虫。しかし怖い、触りたくないという周囲の評価が影響してしまいます。このような影響は虫だけが対象でなく、人間関係でもありますよね。
虫について詳しく知らないため
車の運転中に、いきなり車内に飛び込んできた虫。彼女が虫嫌いでなんとかしなければならないのに、虫が怖い心理があると一緒に怖がってしまいます。
それでは男らしさに欠けるのでは?と、彼女が不安になる場面もあるでしょう。虫が怖い心理は、実は虫のことをよく知らないのが理由になっています。
虫の情報が不足していると、どのような特性や害があるか想像できないので、無意識に怖い対象物になってしまいます。
子供の頃はそんな情報は一切関係なく、なんにでも手を伸ばせましたよね。大人になるとあらゆる経験や知識が身につき、危険なものを察知するようになります。
子供が危ないところに行くような場面も、大人なら察知して回避できるでしょう。虫が怖い心理的な理由は、虫のアクションに対しての情報不足が考えられます。昆虫博士のように詳しい人なら、平気で触れるかもしれません。
生まれつき怖い
生まれつき理由がなくても、苦手なものもありませんか。男性は女性よりも虫が好きというイメージがありますが、必ずしも全ての人に共通するわけではありません。
子供の頃から外で遊ばず、家で本を読むのが好きだった人もいるでしょう。虫は好き嫌いがあるものなので、男性でも虫嫌いの人はよく見かけますよね。
「なんで嫌いなの?」と質問されても「なんとなく怖いから」と回答する人は、生まれつき虫に対して恐怖心を抱いています。嫌いな食べ物があるように、理由がないけれどどうしても苦手なものはありますよね。
虫は花のようにカラフルで心を癒すものでなく、嫌う人のほうが多いかもしれません。最近はカブトムシなど、高級な昆虫飼育を趣味にする人が増えていますので、見方を変えて好きになるように努力するとよいかもしれません。
トラウマがある
小さい頃にハチに刺されて虫嫌いになった、またはアリの巣を見て嫌いになったなど。嫌な経験が土台にあり、虫が怖い心理になる場合もあります。
虫といっても種類はさまざま。昆虫図鑑を見ているだけなら、綺麗なイメージも持てるかもしれません。しかし自然界で見る虫たちは、場合によっては攻撃的なものが色々と存在します。
虫で嫌な体験をすると、全てが嫌いになるのは仕方がないでしょう。たとえば人間関係も同じで、一度意見が食い違った人とはその後も親しくなりづらいのです。
想定外の動きをするため
虫が怖い心理は、相手の動きが想定できないためです。じっと動かないまま部屋の角にいるので大丈夫だと放置した瞬間に、いきなり自分に向かってくる場面も。
スプレーを持って近づいたら、いきなり飛び始めたケースもあるでしょう。虫の動きは犬や猫と違い、素早く変化するので人間が対応できません。
虫が怖いと感じるのは虫特有の習性のためで、想定外の動きをするので虫を捕まえるにしても苦戦してしまいます。
ハチのように危険な存在だとわかっている種類ならよいのですが、素手で掴んでいきなり刺してくる小さな虫もいるでしょう。突然刺されると、余計なトラブルになってしまうこともあります。
虫嫌いを克服する方法
虫は絶対に好きにならなければならないものではありませんが、過剰なほど虫が怖い男性は少しイメージが変わってしまうでしょう。そこで虫嫌いを克服したい人に向けて、オススメの方法をご紹介していきますね。
昆虫の写真を見る
虫が怖い心理を克服するためには、相手の姿や特性をきちんと理解するのが最初のステップです。「なんとなく怖いもの」に対しては自分で作り上げた姿があり、さらに怖くしている可能性があります。
昆虫図鑑などを見て、どういう虫なのか苦手なタイプから勉強していきましょう。虫は見た目や動きだけで判断されてしまう、可哀想な生物でもあります。
生態を知ると意外な魅力を発見できるかもしれませんし、写真で細かい部分まで姿を把握しておけば、実際に出くわした時も不安が減るでしょう。無理に本物を見るよりも、まずは写真や模型で慣れてください。
カゴに入った虫を観察する
虫は飛んできたり刺したり、意外な攻撃が怖く感じますよね。とくに素早く飛ぶタイプは逃げようがなく、恐怖心を抱く人も多いでしょう。
虫嫌いを克服するには、相手の動きが限られた状態で観察することが方法のひとつ。ペットショップのカブトムシのように、かごに入っている状態なら安心して眺められます。
そうすれば体の構成や動き方なども、慌てずに学ぶことができるかもしれません。自然界で観察するとリスクが大きいので、お店にいる虫や昆虫を飼っている人に見せてもらうとよいでしょう。
綺麗な虫からスタートする
虫の絵や写真なら大丈夫だけれど、実物が苦手だという人もいます。虫は自分の体を守るために独特な体の作りや色があり、人間にとってそれが逆に不安になる材料です。
フォルムに対して好感を持てない虫、動き方がよく把握できない虫など。絶対に触りたくない虫から好きになるのは、かなり高いハードルでしょう。
まずは見た目が綺麗で、好感を受けるタイプの虫から慣れていってくださいね。たとえば綺麗な蝶々は芸術的な魅力があり、優雅に飛んでいく姿はとても素敵です。
全ての虫が恐怖心をあおるものではありませんので、大丈夫そうな種類から好きになっていくことも方法です。
まとめ
子供の頃は平気で素手で虫を捕まえたのに、大人になると近づくことすら嫌になる虫。夏休みなると昆虫採集は、子供の楽しみのひとつです。
なぜ大人にできず子供にできるのかというと、子供には好奇心があるため。知らないものや触ったことがないものに対して「知りたい」と思う気持ちは、積極的な行動へ原動力となるでしょう。
大人になると経験値が高くなるので、頭で考えてしまう場面がよくあります。虫が怖い心理も同様に、危険だからと自分で間違った解釈している可能性も。もっと子供のように好奇心を抱き、アウトドアで刺激を求めてみませんか。
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