「個人的には」という言葉の心理には、その人の性格もよく表れているようです。人それぞれ癖や習慣はありますが、選ぶ言葉や話し方の癖も人柄を知るよい材料になります。
では「個人的には…」と最初に言う人は心理的にどのような特徴があるか、また恋愛傾向についてもご紹介していきますので、心当たりがある人はぜひ参考にしてください。
個人的にはと言う心理について
「個人的にはこちらのほうが好きです」など、意見や考え方を伝える前にたまに使うことがある表現ですが、心理的には次のような意味があると考えられます。
他人と比較している
「個人的には」という言葉の意味は、他者や社会とは関係ないさまを示し、自分の見解や判断であることを意味することが定義とされています。よく日常会話の中でも使う人はいますが、個人的にはと言う心理は他人と自分を比較していることが関係しています。
「他の人は違う意見があるかもしれませんが…」と本来は言いたいところなのでしょう。他人から違いを指摘される前に、自ら自分は「違う」ということをアピール。
このタイプは世間一般的、常識的なことをきちんと理解しているので、違うことをする時は言い訳したくなる場面もあるかもしれません。
自己防衛のため
個人的にはと言う心理は、他者と距離を置く意味があり、意見を伝える前に一旦前置きすることで相手から攻撃されないよう身を守っています。例えば間違った意見を伝える前に「それはおかしいよ」と相手に突っ込まれないよう、「個人的には」と最初に言う場面。
「個人的な意見だから、皆とは違うよ」と最終的な決議ではないことをアピールしています。
対立したくない
個人的にはと言う心理には、相手と対立したくない思いが関係しています。好意を寄せている人の可能性もあり、相手の考えていることを否定しないよう、上手く自分の気持ちを伝えている状態です。
わかりやすいシチュエーションなら、職場の上司との会話が挙げられるでしょう。白と黒ならどちらがいいか聞かれた時に、絶対に自分は白がいいと思っているのですが、自己主張を強くできない相手なので「個人的には白がいいです」と言ってしまいます。
しかし気の許せる相手なら、「絶対に白だよ」と強く意見を言うはず。相手に気を遣うのは目上の人、好きな人、初対面など、考えられる関係が色々とありますよね。
口癖になっている
個人的にはと言うのは心理的に口癖になっており、その言葉を最初に言わないと後が続きにくい状態です。特別意味があって言っているわけではないのですが、食事の前にまず水を飲む習慣のように、自分だけのルールになっていることも。
この場合は「個人的には」と最初に伝えたほうが、コミュニケーションがスムーズに進む気がしているのでしょう。
ムードメーカー
個人的にはと言うのは、心理的にその場の雰囲気を活性化したいためです。元気がない人の集まりや、なかなか意見が出てこない会議など、ポジティブにその場の雰囲気に働きかける意味があります。
基本的にムードメーカーなタイプで、自分のアクション次第で皆が変わると少し自信を持っていることも考えられますね。「個人的にはこちらのほうが好きだけどな…」と言えば、他者も「私はこっちのほうがいい」とアイデアを出しやすくなるのです。
とても前向きな性格で、その場の雰囲気を明るくしてくれるタイプの人といえます。
自信がない
個人的にはと言う心理は、自信がない気持ちの表れです。絶対に曲げたくない意見や、相手に受け入れてもらいたいことなら「好きです」と断定してアピールしますが、自分の考え方に自信がない時は「個人的には好きです」とワンクッション置いてしまいます。
それは相手との関係もあり、強く自己アピールして嫌われたくない思いも関係しているでしょう。他人と意見が違ってしまうのはよくないと普段から思っているため、発言する際に控えめになっている状態。他人と議論することに苦手意識があるタイプとも考えられます。
「個人的には」と言うタイプの恋愛傾向について
決して悪い印象を他者に与える人ではありませんが、はっきりした意思表示が求められる恋愛のシーンでは、多少デメリットになることもあるかもしれません。では個人的にはと言う人の恋愛傾向について見ていきましょう。
自分のペースに乗せるのが上手
個人的にはとよく言う人は、相手を自分のペースに乗せるのが上手です。上手く自分の世界に引き込めるので、好きになる相手はどちらかというと内向的で静かな人でしょう。
逆に強く積極的なタイプだと、中途半端なアプローチで避けられてしまうこともあるかもしれません。「個人的にはこっちのカフェのほうがいいけど…」など、デートも上手に自分好みに進めていくでしょう。
意見交換しやすい状況を作ることができるので、相手から見ると本音をさらけ出しやすい存在でもあります。
思い込みが強い
個人的にはと言う人は、他人と自分が違うと思っているために必ず「自分は…」「個人的には…」と前置きしたうえで意見を伝えます。場合によっては他者と違うと思い込んでいる場合もあり、同じ価値観を持つ相手にも「個人的には」と切り出してしまうことも。
恋愛傾向としては、思い込みにより自分が好かれていると信じて失敗、または逆に嫌われていると思いせっかくのチャンスも無駄にすることがあるかもしれません。
積極的なアプローチが苦手
はっきりと自分の考えを相手に伝えないタイプなので、必然的に恋愛でもそんな性格がアピールされています。好きな人に積極的に声をかけてデートに誘うことはなく、「どうせ自分なんか相手にされないだろう」と弱気になってしまうのです。
自分には色々な長所や魅力があると信じている人は、遠慮なく相手にも近づいていきますが、はっきり切り出せない人は最初の一歩を踏み出すことに高いハードルを感じています。
我慢強い
個人的にはと言う人は相手と争うことを嫌うため、自分と違う意見の人にはあっさり引き下がることもあります。そんな性格は恋愛にもアピールされて、相手の思い通りになるよう付き合っていくこともあるでしょう。
結果的に我慢するのでストレスが溜まってしまいます。普段は文句を言わない人が、ある瞬間をきっかけにいきなり感情的になるようなケースも。我慢強い人にも限界があるので、相手の立場になって考えられる人となら相性が合うかもしれません。
個人的にはとよく言う人は、不平不満を言わずいつもよい聞き役に。他人を優先してくれる優しいタイプですが、都合のいい人になりやすいため、恋愛関係も平等でいられるよう適度な意思表示は必要ですね。
考えていることがよくわからない
前置きをする人やはっきり自己主張しない人の本音は、なかなか掴みにくいですよね。恋愛も同じで、「好きだよ」と言っても相手が言葉の裏を探ってしまう関係に。
結果として誤解されやすいコミュニケーションになってしまうこともあるでしょう。恋愛相手とはなんでも隠さず話せることが理想的なので、たとえ意見が対立しても、思っていることは素直に言えるようにしておきたいですね。
もし対面で伝えるのが苦手なら、LINEなどのメッセージツールで気持ちをアピールするなど、自分に合ったコミュニケーション方法を取り入れてみるのもいいかもしれません。
まとめ
個人的にはと言う人は、心理的に相手の気持ちを大切にしたい願望があるからでしょう。はっきりと意見を言う人も世の中には大勢いますが、それとなく他人を優先してあげる気持ちは、恋愛関係にもメリットが期待できます。
ただし絶対に伝えたいことがある時は勇気を持って、誤解されないようトライしてみてくださいね。
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