寝坊する心理は、改善することができるもの。寝坊する人は、自分でも努力はしているところもあるのですが、なかなか結果が表れてきません。
寝坊は人間関係にひびを入れるだけでなく、社会生活であらゆるデメリットをもたらします。そこで今回は寝坊してしまう人の特徴をはじめ、心理的に改善するコツについてご紹介していきましょう。
寝坊する人の心理や特徴について
いつも最後に慌てて会社に入ってくる人。寝坊する人は、毎回同じではありませんか。癖になると改善するのは難しくなり、遅刻や寝坊が常習化すると大変です。そもそも寝坊癖があるのは、心理的にどのような特徴があるのでしょうか。
大雑把
「もしもの場合は」と綿密な計画を立てないのが寝坊する人の心理で、大雑把なので細かいところでミスが多くなります。きちんとした性格なら、朝起きる時間から逆算して寝る時間を決めるはずですが、大雑把は眠くなった寝るサイクルがあります。
朝起きて何をするか、出かけるまでに時間がどれくらいかかるか。スケジュールを立てるのが苦手な部分も共通点です。小さな可能性、不測の事態に対して、余裕を持って細かく計画を立てましょう。
時間配分が下手
寝坊する心理背景には、時間配分が下手な部分があります。慌てて着替えて会社に到着しても忘れ物があったり、髪がセットできていないままだったり。
何ごとも時間配分が下手なので、どこかで帳尻合わせをする癖があります。人間は習慣的にやることがあると、時計を見なくても時間の経過がわかるといわれています。
時間配分が下手な人は、5分しかすぎてないと思っていても実際は30分。時間を推測するのも苦手なのかもしれません。
楽観的
寝坊しても朝着る洋服はセットしてあるから大丈夫、少し遅れてもなんとかなるなど。いつも楽観的に物ごとを考える人は、寝坊するリスクを深刻に受け止めていません。
もし寝坊して、会社のミーティングに遅れたらどうなるでしょうか。仕事の評価にもつながり、将来同僚が先に昇格するかもしれません。
デートの待ち合わせに遅れて、彼女が怒って別れる可能性もあるでしょう。このようなリスクを一切考えず、どうにかなると思っているので寝坊癖を改善しようとも思わないのです。
タスクが多すぎる
タスクが多すぎるとミスが増えたり、やり残しが出てしまったりしますよね。仕事の作業と同じで、普段の生活もタスクが多くなると肝心なことが抜けてしまいます。
たとえば明日の会議。時間通りに行かないと怒られるとわかっていても、色々と会議のことを考えているうちに夜中になってしまうでしょう。
お腹が空いておやつを食べたり、やり残した洗濯を始めたり、ひとつのタスクに集中できない人は寝坊することも多いのです。
生活習慣の乱れ
寝坊癖は、生活習慣の乱れも関係している可能性がありますので、規則正しい生活をスタートしないといつまでも朝が苦手なままです。
もとの状態に戻すには、自分で訓練する必要がありますので、目覚まし、寝る前の入浴や運動などあらゆることからリズムを整える必要があるでしょう。
最近は深夜型の人が増えているといわれていますが、睡眠時間が少ないと翌日の集中力にも影響があるかもしれません。仕事の効率を高めるためにも、快眠習慣をはじめ時間通りに朝をスタートしましょう。
寝坊癖を心理的にアプローチして改善するコツ
寝坊癖は、目覚まし時計の数を増やすだけでは改善できません。心理的にアプローチして、絶対に寝坊しないようこれからは自分にチャレンジしてみましょう。ではオススメの寝坊予防策についてご紹介しますね。
自分に対する批評家になる
寝坊癖が改善できないのは、自分自身に対して甘い考えがあるからです。物理的に強制的に目を覚ますのは、一時的な対策としては有効かもしれませんが、寝坊が常習化している人にはあまり効果がありません。
寝坊は心理学的にアプローチするのがコツ。まずは自分に対して批評する習慣を始めましょう。たとえば分単位でスケジュールが組めない自分を叱ったり、遅刻するのはカッコ悪いと自己評価をしたり。
ネガティブな発想になりがちですが、寝坊は自分への甘さの延長にあることなので、これからは少し厳しく自分を管理していきませんか。
緊張感を持つ
適度な緊張感を持つのは、仕事のパフォーマンスを高めるだけでなく、自分の生活も規則正しく活気にあふれます。寝坊しやすい時は、心理的に緊張感を与えるよう考えてみましょう。
あまりにも楽な生活だと、生活のリズムが崩れてしまう可能性があります。緊張感を増やすためには、タスクを少し増やすこと。
たとえば寝坊を予防するために、朝やることを決めておけばよいのです。30分早く会社に到着して掃除をする、違う駅から歩いて会社に行くなど。やるべきことを増やすと自然と朝も緊張感があり、スケジュール通りに体が動くようになります。
締め切りを考える
寝坊すると結果的に一日の流れが乱れてしまい、仕事の場合は間に合わず残業するほど、時間配分が上手くいかなくなってしまうリスクがあります。
寝坊する心理を改善するためには、常に「締め切り」を考えましょう。たとえば朝の支度。10分間で準備すると決めたら、タイマーセットしておいてください。
何ごとも時間制限を設けるとよい緊張感が生まれ、結果的に細かい時間配分をしてきちんと行動できるようになります。締め切り習慣は仕事の効率もアップしますし、自分の生活サイクルも正しく改善され習慣になるでしょう。
他人に共感する
寝坊してもなんとかなる、許されると思っている人は、実は自己中心的な考え方が土台にあります。たとえばデートの待ち合わせ。
カフェで彼女と落ち合うことになっているので、少し遅れても大丈夫だろうと思うのは勝手な判断ですよね。このタイプの人は、相手の立場になって物ごとが考えられないので、これからは他人に共感する習慣を始めましょう。
のんびりとした性格は、自分のために周囲がどれほど迷惑しているか想像してください。寝坊が悪いのは自分のデメリットだけでなく、周囲の人も巻き込むリスクがあるため。他人の気持ちに共感できるようになると、生活スタイルもきちんと改善できるはずです。
どうしても起きられない時の対策
早起きは楽しいことではないかもしれませんが、できないことを達成すると自分に自信がつきます。どうしても起きられない時は、次の方法で寝坊癖を改善しましょう。
運動する
習慣的なエクササイズは、気分転換になるだけでなく適度な疲労感を与えるため、快眠しやすくなるといわれています。たとえ同じ6時間睡眠をとったとしても、運動した日のほうがすっきりと朝目が覚める可能性があります。
寝る直前の激しい運動は、逆に頭が冴えてしまうかもしれませんので、就寝2~3時間前までには運動を終わらせておきましょう。
いつもより早く寝る
長く寝てしまうのは、身体が休息を求めているサインかもしれません。寝坊できない日は、たっぷりと睡眠時間をとるのが重要。そうすればサイクルが合うので、目覚ましが鳴る前に自力で目が覚める可能性もあるでしょう。
健康的な睡眠時間は、6~7時間といわれています。起きる時間から逆算して、少し長めに睡眠時間をとっておきましょう。
まとめ
寝坊するのは心理や解決策も考えて、自分にとって一番やりやすい方法で改善してください。「寝坊したら人に迷惑をかける」という常識をきちんと持つこと。
もし自分が寝坊されたらどう思うか、違う視点から寝坊癖と向き合うと、心理的に改善しやすくなるでしょう。
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