人を見下す心理の人とは、できれば付き合いは避けたいですよね。カチンとくる態度や思いやりのない言動、また強気的に行動する人もいます。
このような人を見下す人は、避けては通れない場合もあるでしょう。たとえば職場の上司や友人、また自分の恋人がこのような態度をとる時も。
相手から受ける不快感は、自分の中で上手く消化していかなければなりません。でもストレスが溜まるような人間関係は、どうすれば快適に変えることができるのでしょうか。
そこで気になる人を見下す心理の、心の中で感じる気持ちを知り、不安なく付き合うコツについてご説明しましょう。
人を見下す態度が頭にくるのはこんな時!
相手から見下された態度をとられると、とても不快な気持ちになります。次のような場面は、体験したことがある人も多いでしょう。
店員に相手にされない時
レストランに入り、誰も席まで案内してくれない場面。大きな声で「すみません」と店員を呼んでも、全員が知らない振りをするケースもあるでしょう。
忙しいならまだしも、店員同士が楽しそうに話をしていたらとても頭にきますよね。「何か用?」と言いたげな顔で「いらっしゃいませ」と言われると、自分が見下されたような気分になります。
このような時にはっきりとした性格の人なら、すぐに態度が悪いと文句を言えるでしょう。しかし何も言えずに、気分が悪いまま食事をして店を出る時はよくありますよね。
友人から下に見られた時
友人と自分は、常に平等の立場。どちらが頭がよい、お金があるなどは関係なく、仲良くしていたい相手です。
でも友人の中には、強気的な態度が目につく人が必ずいますよね。上下関係が全くない友人関係なのに、自分のほうが上のような態度をして人をこき使ったり見下したりするような発言。
このような態度をとられたら、どれほど仲がよい友人でもしばらくは距離を置きたくなります。
職場の上司に怒られた時
自分のミスで怒られるのは仕方ない場面ですが、「何もそんな言い方をしなくても…」と言いたくなることがあります。
職場の上司の中には、いつも偉そうな態度の人がいませんか。失敗をフォローするのではなく、人の間違いを見つけると徹底的に攻撃してくるタイプです。
人を見下す心理があり、周囲も怒らせないようにビクビクしているでしょう。仕事場はあらゆる年齢や背景の人が一緒にいるので、力関係があるのは仕方ありません。
しかし上司と部下という関係は、よほど上の立場の人が気を遣ってくれなければ、他の人はついてきてくれませんよね。
初対面の人に品定めされた時
初対面の人に、頭のてっぺんから爪先まで品定めされるように見られると、見下された気持ちになりませんか。
笑顔で挨拶するはずが、そんな態度をとられるとこちらまで攻撃したい気持ちになってしまいます。
人を見下すタイプは、相手が誰でもいつも同じ態度。とくに弱そうな人を見つけると、徹底的に自分の力を誇示してくるでしょう。最初に会った時に、相性が悪いとすぐに感じるタイプですよね。
人を見下す心理はなぜ起こるか?
全ての人が常に相手を見下しているわけではありませんが、なぜか周囲には必ずこのタイプが存在しますよね。なぜそのような態度をとるのか、深層心理について見ていきましょう。
人に認められたい
周囲の視線を独り占めしたい人や、周囲から認められたいと思う人は、人を見下す心理があります。
承認欲求が強くなると、相手に強制的にそのような態度を求めてしまうため、威圧感があるように見えるでしょう。
また人に認められるためには、自分よりも目立つ人を陥れたい願望があるため、相手を下に見て不快な気持ちを与えているのです。
自信がない
コンプレックスがあって自信がない人は、自分の弱さを人に知られたくないので、先に相手を攻撃して自分の身を守っています。
たとえば子供の頃に親が周囲と比較したり、頑張っても褒めてもらえなかったりした経験は、コンプレックスの要因になるでしょう。
同時にこのタイプは、他の人が持っているものが羨ましくなり、相手に対する嫌悪感へと変わってしまうのです。
人を見下す心理は、相手のミスや悪いところを見つけて、自分のほうがよいと納得するための行為なのでしょう。
優越感に浸りたい
人よりも素晴らしい、お金がある、カッコいいなど、優越感を感じる瞬間はとても気持ちがよいですよね。
でも優越感は自分で無理やり感じ取るものでなく、周囲の評価が土台になって一緒についてくるものです。
人を見下す心理がある人は、プライドが高いのも共通点の一つ。プライドを高く持ち続けるために、勝てそうな相手を見つけると強気な態度に出てしまうのでしょう。
ストレスを発散している
誰かに見下された態度をとられると、相手の真意が気になりストレスになります。これは見下す張本人も同じで、ネガティブ思考があるため、常に愚痴や文句にあふれているでしょう。
そのストレスの発散方法がわからないために、人を見下す心理が働き、周囲に八つ当たりをしてストレスを解消しているのです。
見下された人の悲しい表情や困った顔を見ると、なぜか気分がすっきりするという人は要注意ですね。
嫉妬心が強い
嫉妬心が強くなると、周囲が全て敵のように見えてしまいます。自分が置かれた環境や与えられたものに満足できないと、他人から強引に奪いたくなるのです。
その行為の一つが人を見下す心理で、自分よりも上にいる人を見ると相手の弱点につけ込んできます。
嫉妬心が強い人は勝ち負けが全てなので、弱そうな相手を見つけて自分を安心させたがります。
また嫉妬の対象になる人のことは文句や愚痴ばかりを言い、周囲にもネガティブなイメージを与えています。
人を見下す性格の人と上手く付き合う方法
相手にどれほど頭にきても、見下すような態度は大人としてカッコいいものではありません。
でも職場仲間や友人など、どうしても付き合いが必要な立場なら、これからはどのような点を注意して良好な関係を築けばよいのでしょうか。
わざと機嫌をとる
褒めてもらうと気分がよくなる、人を見下す心理。頭にくる態度をとることはよくありますが、意外と簡単に相手を扱えます。
本心でなくてもよいので、相手を褒めたり絶賛したりすると、簡単に満足してその場を去るでしょう。
自分のほうが上にいると自覚できた段階で、相手の存在はもう必要ないのです。
同じ態度で接する
「人の振り見て我が振り直せ」という言葉があるように、嫌な態度をとる人には相手に知ってもらうためにも同じ態度で接してみましょう。
頭の回転が速い人なら、自分の行動に問題があるとわかってくれるかもしれません。しかし多くの場合、さらに相手がエスカレートする可能性があるため慎重に状況を考えてくださいね。
距離を置く
人を見下す心理は、本人が気づかない限り直ることはないでしょう。こちらから気を遣っていても、相手の一方的な悪い態度が続くようであれば、今後の付き方を考え直すことも必要です。
見下した態度をとられたら、そのまま何も言わずその場を去る、一切リアクションをしない、目が合っても話しかけないなど。徹底的な態度で、相手の出方を待ってみるのも方法です。
まとめ
周囲の人から学ぶことは、色々とあります。とくに不快な態度が気になる人は、反面教師として自分も今後気をつけたいですよね。
人を見下す心理はプライドや不安など、あらゆる要素が混ざっている場合も。対処が難しい人とは適度な距離を維持して、平和な関係を維持するのもよいでしょう。
☆こちらの記事も読んでみてくださいね。