欲しいものが買えない時は、心理的な面からも原因や理由を考えると、お金の使い方が変わってくるかもしれません。生活するうえで何かと出費がかさみ、人それぞれ価値観や考え方によって買い物スタイルが違うのは当然のこと。
しかし欲しい物を買えないと、知らない間にストレスが溜まることもあります。そこで今回は、欲しいものが買えない心理的な理由について、気になるポイントを詳しくご解説していきましょう。
欲しいものが買えない心理について
ずっと欲しかった売り切れの商品が再販されてもなぜか飛びつけない…そのような経験は誰しも多少あるはずですが、金額だけでなく欲しいものが買えない心理的な原因があります。
慎重すぎる
欲しいものが買えない人は、心理的にとても慎重で失敗しないよう考えすぎるため、「欲しい」という感覚をそのうちに忘れてしまいます。たとえ安い買い物でも、本当に今必要か、似たようなもので代替にならないかと納得するまで考える人。
そのため欲しいものでも不要に感じる理由を自ら見つけてしまい、最終的に買う意欲がなくなるのです。もちろん考えずに散財するのは避けたいこと。しかし時には勇気を出してお金を使わなければならないこともありますよね。
欲しいものを手にするのが悪いと思う
子供の頃から欲しいものを我慢するのが習慣になっている人や、好みを親に否定されてしまった人は、大人になってからも欲しいものを買う行為が「悪い」という考え方を持ってしまいます。
物欲は誰にでもあるもの。しかしその欲を満たすためにはお金が必要です。欲しいものを我慢することに慣れている人は、逆に買ってしまうと自分に負けたように感じるのでしょう。欲しい気持ちを抑圧することに美徳を見出しているタイプです。
お金を使うことは損だと思う
欲しいものが買えないのは、心理的にお金を使うことが「損」だと思っているため。お金は使うものではなく貯めるものという価値観が強く、お金と交換されるものやサービスには価値を感じられないのでしょう。
出費が全て損だという考え方は正しくはありません。食べ物や光熱費など、生活するうえでどうしても必要なお金もありますよね。欲しいものが買えない人は、自分にとって損か得かを決める線引きがあり、基本的に生活上なくても大丈夫な買い物は損に感じています。
将来の不安がある
欲しいものが買えないのは、心理的に将来への不安を感じるためで、今こんなものを買って後でお金がなくて困るかもしれない…と先のことまで考えているのです。
欲しいものが買えない人は「お金を使えない症候群」の可能性もあり、将来に備えて過剰な貯蓄計画をしている人も多いはず。細かくお金の使い方がルール化されていますので、最低限のことしかお金は使わないタイプです。
値札を気にしすぎる
欲しいものが買えないのは心理的に計画性があり、物ごとを順序よく考える特徴がありますが、どんなに欲しいものがあっても値札を気にして結果的に買わないことがよくあります。
「安いから買う」というスタイルが定着しているため、「欲しい」という願望を満足させることに慣れていないのでしょう。値段のために欲しいものが手に入らないことは現実的によくありますが、値札を気にする人は質と値段のバランスを考えず、値札だけが判断基準になるので、結果的に損する買い物をすることもあります。
こだわりが強い
欲しいものが買えないのは、心理的にこだわりや固定観念が強いためで、自分がいいと思ったことは徹底的に貫く傾向があります。カッコいいスーツを見つけても「定価では買いたくない」というこだわりや、「ポイントがつかない」といったデメリットを嫌います。
買い物の自己流のスタイルがありますので、ずっと欲しかったものを見つけても、マイルールに反する時には買わないことに。そのためお得な買い物も見逃して後悔する場面も多いのです。
自信がないため
欲しいものが買えないのは、心理的に自信がないことも考えられます。本当にこれを買っていいのか自分の判断が信頼できない時は、そのまま通り過ぎてしまうでしょう。
また学歴や職業などのコンプレックスを抱えている場合も、自分自身に不満があり、その心の隙間を満たすものが「お金」なのです。自己承認欲求を満たすために、過剰な節約生活を送っているのかもしれません。
欲しいものがない人の特徴について
欲しいものが買えないのは、心理的にそれほどそのものに対してのこだわりがない可能性もあります。世の中には欲しいものがない人も少なくありませんので、買い物で困った時は物欲についても考えてみるといいかもしれません。
強いこだわりがある
いいなと思っても買う衝動には至らないのは、自分のこだわりが強いためです。値段も予算内、好みの色でサイズもぴったりの服。欲しいなと一瞬思っても購入しないのは、些細な欠陥を見つけているためです。
たとえばボタンの色が気に入らない、素材が見た目以上に薄いなど、物質的な自己満足レベルが高く設定されているといえます。多少我慢して買い物するのが嫌いでいつも完璧を目指すため、こだわりを満たすものが少なく欲しいものがない状態なのです。
諦めがある
欲しいものがないのは、「どうせ高くて買えない」「お店が近くにないから買えない」という諦めがあるから。なんとしてでも手に入れようと努力はせず、無理なのであっさり諦めてしまいます。
場合によっては諦めも肝心。でも本当に欲しいものが買えないと、いつまでも自分を責めることもありますよね。そうならないためにも、無理なものでもまずは努力してみることが大事なのです。
我慢に慣れている
欲しいものを聞かれて何かしら思いつく人が多いはずですが、何も欲しいものがないという人は我慢に慣れてしまい、「我慢」している自覚もありません。
じっくり自分と向き合えば、きっと欲しいものが見つかるはずなのですが、そこまでして物欲を満たす必要性を感じていないことが特徴。そういった性格は人間関係にも表れてしまうため、誰かを好きになっても自分の感情に気づかないふりをしているでしょう。
欲しいものを探す意欲がない
欲しいものだらけで買えないストレスを抱えるよりも、欲しいものがないほうが気は楽。しかしよく追求してみると、欲しいものを探す意欲や気力がないことも原因です。
物ごとに対して関心を持たないので、人生に刺激を感じられないでしょう。面倒くさがりの性格はたとえ欲しいものがあっても、買いに行くのが面倒。気になるものをリサーチする気力もなく、トレンドにも疎くなっています。
今あるもので満足
欲しいものがないのは現状に満足しているため、もしくは満足だと自分に言い聞かせているかもしれません。ある程度のレベルに達するとそれ以上を望まず、今のままのほうが快適だと感じるタイプ。
仕事も現状で不服はないため、ライバルと競うこともなく、貪欲に成功のチャンスを掴む人ではありません。幸福に満たされるよりも「なんとなく幸福」程度で満足できる人なので、節約もしやすいでしょう。不満がない生活ならそれでいいので、それ以上にする必要性を感じないのです。
まとめ
欲しいものが買えない心理になるのは、将来の不安やお金に対する独自の価値観があるからなのでしょう。物欲が強すぎるのも困りますが、欲しいものを手に入れるための努力は毎日のモチベーションになることもありますので、ほどほどに欲しいものを考えることは幸福度を高めるチャンスになるかもしれません。
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