助けを求められない心理になりやすいという悩みを抱えている人もいるでしょう。他者を頼ることができないと、自分一人にかかる負担が大きくなり苦しくなってしまう場合も。
そんな時には、自分自身の心と向き合ったうえで適切な対策を講じることが大切です。では今回は、助けを求められない心理になりやすい人の特徴と解決策について詳しくお伝えしていきましょう。
助けを求められない心理になる時
助けを求められない心理になるのは、様々なシチュエーションがあると考えられます。まずはこちらについて詳しく見ていきましょう。
弱さを見せたくない
助けを求められない心理になるのは、弱さを見せることに抵抗があるからです。常に完璧な自分でいたい、有能だと思われたいという気持ちから強がってしまうことも。
「忙しいので仕事を手伝ってほしい」「悲しい出来事があったので話したい」と言葉にしたくても、自分のイメージを崩したくないので言えないのです。
このタイプの人は、自分から助けを求められないだけではなく、身近にいる人が救いの手を差し伸べてくれても、プライドが邪魔して素直になれない場合が多いでしょう。
迷惑をかけたくない
相手に迷惑がかかることを恐れて、助けを求められない心理になる人もいます。「誰しも自分のことで精一杯なのに、頼ったり甘えたりして負担をかけてはいけない」と思っているのでしょう。
真面目な性格の人は、周りの人に迷惑をかけることへの罪悪感が強い傾向にあります。このため困っていることは表に出さず、「大丈夫だよ」と強がっている場合もあるのです。
「自分で何とかしなければ」と一人で悩みを抱え込み、最終的にそのプレッシャーに耐えきれなくなってしまうケースが多いでしょう。
助けを求めることが恥ずかしい
助けを求めるのは恥ずかしいことだと思っている人もいます。自分でできないので他者に頼るというのはプライドが許さないのでしょう。
特に自立心や忍耐強さを重んじるタイプの人は、「助けを求める＝悪いこと」と思い込んでいるケースも。実際には、他者に頼るのは自分が思っているほど悪いことではなく、むしろ人間同士の絆を深めるきっかけになる場合もあるのです。
しかし助けを求められない心理になる人は、周りから信頼されなくなるのを恐れて一人で何でもこなそうとするケースもあるでしょう。
信頼できる人がいない
助けてほしくても素直に言えないのは、信頼できる人が近くにいないことも関係しています。人間性や能力を信頼できる相手がそばにいたら、困った時は躊躇せずに頼れるもの。
しかしそもそも心を許せる相手が近くにいないとなると、自分で解決するしか術がなくなってしまうでしょう。他者との信頼関係を構築するのはハードルが高いように感じますが、自分から挨拶してみたり、困っている人を助けてあげたりすることで、徐々に関係が深まっていくケースは多いです。
助けを求められない心理になる人の特徴
助けてほしい、でも言えない…という葛藤に陥りやすい人には、いくつかの特徴があります。当てはまるものがあるかどうか詳しく見ていきましょう。
完璧主義な性格
助けを求められない心理になる人は、完璧主義であるケースが多いです。ストイックな性格で、「何でも完璧にこなさなければいけない」と厳しすぎるミッションを自分に課すことも。
ミスは許さず、他者に助けを求めることも甘えだと思っています。このタイプの人は、常に気を張って心身を休められていない場合が多いため、時にはリラックスして気分一新することを意識したいですね。そのほうがモチベーションがアップし、作業も効率化できる場合が多いでしょう。
自己肯定感が低い
自分で自分を認めてあげられないので、加減がわからず頑張りすぎてしまう人もいます。精一杯やって結果を出し、周囲に認められるとようやく自分を褒めてあげられるのでしょう。
このため途中で投げ出すことはせず、手間のかかる作業や困難なことでも地道にこなしていきます。他者に助けを求められないのは、迷惑をかけたくないからでしょう。
他人を信用できない
他人を信頼して委ねられないので、全て自分でやったほうがいいと思う人もいるでしょう。自分のやり方を優先するタイプの人や確固たる信念の持ち主は、困った時でも他者に助けを求めることはしません。
他の人にやってもらっても上手くいくと信じられないため、何でも一人で抱え込んでしまいます。周囲からは付き合いづらいと思われている可能性があり、なかなか周りと協調できない場合もあるでしょう。
他者に頼れずに育った
親から厳しいしつけを受けて育った人も、助けを求められない心理になることがあります。「自分でできることは自分でやるように」「簡単に周りの人を頼ってはいけない」と教えられてきた人は、自立心が人一倍強い可能性があります。
周りから頼られることは多いのですが、自分が困った時は誰にも相談できず悩んでしまうケースも。誰かが気づいて救いの手を差し伸べてくれた時には、ようやく本音を言える場合もあるでしょう。
助けを求められない心理になった時の解決策
助けを求められない心理になり悩んだ時は、自分らしくリラックスして過ごせるように考え方や行動パターンを見直すことが大切です。では、効果的な解決策について詳しくお伝えしていきましょう。
助けを求められない理由を究明する
なぜ助けを求められないのか、自分の心と向き合いながら明確にしていきましょう。例えば「自分で解決したいから」「迷惑をかけたくないから」などの理由がある場合も。
自分の気持ちが明らかになったら、今度はそれにより発生する可能性のある問題について考えてみることが必要です。
他者を頼れないと自分が苦しくなる、うわべだけの人間関係になってしまうなどの問題点が見えてきたら、時には助けを求めるべきだと思えてくるでしょう。
小さなことから頼んでみる
面倒な仕事をお願いするのは申し訳ないと思う場合は、小さなことから頼んでみるというのもひとつの方法です。例えば「すみませんが、ホッチキスを貸してください」「〇〇さん、この提案書を見てくださいませんか」など。
相手にとってさほど負担がかからない内容なら、あまり躊躇せずにお願いできる可能性があります。
コミュニケーションを充実させる
助けを求められないのは、他者との信頼関係が出来上がっていないのも理由のひとつです。このためいざという時に助け合えるよう、コミュニケーションを充実させておくことが望ましいでしょう。
まずは「おはようございます」「お疲れさまです」といった挨拶を習慣化する必要があります。その後、相手のセンスや仕事に対する姿勢を褒めたり、お互いの好きなものについて話したりすると徐々に距離が縮まっていく可能性が高いでしょう。
視野を拡大して考える
助けを求められない心理になっている時は、視野が狭くなっている可能性があります。このためネガティブな感情が強くなり、「助けを求めるのは悪いこと」と思い込んでしまう場合もあるでしょう。
そんな時は、視野を拡大することを意識してみてください。もし助けを求めたらどのようなことが起こり得るかをイメージしてみましょう。そうすると、今後どのような行動をすればいいのかを決められる可能性があります。
助けを求められない心理になったら焦らず行動を！
助けを求められない心理になった時には、焦らず自分の気持ちを大切にしながら行動してみましょう。他者との絆を深めて信頼関係を築いていくためにも、困った時は助け合うことが必要です。
一人で何でもこなすのではなく、心の拠り所を作っておくことも必要ですね。味方になってくれる人と話す機会を作ることで、穏やかな生活を送りやすくなる可能性があるでしょう。
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