年下に敬語を使う心理には複雑な思いも

年下に敬語を使う心理には複雑な思いも

年下に敬語を使う人は、心理的にそうさせている理由があるといわれています。人間関係を適切に続けるためにも、「話し方」においてはとくに相手との付き合い方や立場を考慮することが社会のマナーです。

しかし本来使う必要がない相手にも敬語を使ってしまうのは、どのような理由があるのでしょうか。今回は年下に敬語を使う心理と、丁寧な先輩との付き合い方についてご解説していきましょう。

 

年下に敬語を使う心理について

年下に敬語を使う心理には複雑な思いも

年下に敬語を使う人は、心理的に次のようなことが考えられます。悪い印象は少ないものの、周りの人は少し不思議に感じるかもしれません。

 

自信がないから

年下に敬語を使うのは心理的に自信がないからで、どちらかというとネガティブ思考なタイプです。自己を卑下することもよくあり、相手が自分よりも年下で経験が少ない人だとしても、自分の弱みのほうが目立っている状態なのです。

学生時代の後輩にもきっと敬語を使って会話しているはずですが、尊敬されたい気持ち以上に自信がない自分を見破られないよう、必死にガードしている心理状態でしょう。

 

委縮している

相手に対して怖い、苦手という気持ちがあると、自然と態度は大人しくなり、相手をおだてるような言動が目立ってしまいます。たとえば職場の上司。

いつも怒鳴っているタイプには、自然と委縮して会話するようになりますよね。怒られたらどうしよう、そんな恐怖心が心理的にも植えつけられているため、言葉遣いが丁寧になります。

委縮させられる相手に年齢は関係なく、年下でも態度が大きな人だと上司のように自分の存在が弱く感じてしまうのでしょう。そのため委縮した態度が相手にも伝わってしまい、年下からもどんどん追い込まれてしまいます。

 

相手との距離感があるから

年下に敬語を使う人は、心理的に相手との距離を感じていますので、話し方にも気持ちがアピールされているでしょう。このタイプは本当に仲がよい人や信頼できる人にしかタメ口を利かず、コミュニケーション自体を苦手としています。

人見知りしやすいため、年下でも距離感のある人には初対面の人のように丁寧に敬語で話す習慣があります。相手との関係が会話のスタイルでもわかりやすい人なので、タメ口になったら心を開いてくれたサインでしょう。

 

上下関係をアピールしている

年下に敬語を使う心理は、上下関係をアピールしているためです。本来なら年上が年下に敬語を使う必要はないのですが、逆に自分が丁寧な態度で接することで、相手にも上下関係を意識してもらいたいのです。

逆マウンティングしているようなことで、敬語を使ってくる年上の人には何か違ったオーラを感じるでしょう。すると話しかけられた人も敬語で返さなければならないプレッシャーを感じ、上下関係が次第に築かれていくのです。

 

自分に厳しい

年下に敬語を使う心理は、相手への思いが関係しているだけではなく、自分に向けられた厳しさである場合も。たとえばしつけの厳しい家庭で育った人や、学生時代体育会系で上下関係がとても厳しい状況で暮らした人は、知らない間に年上絶対主義になっているかもしれません。

そんなタイプは年下の扱い方がよくわからず、年上と接しているほうが楽。自分に厳しくしている状況が快適になり、自然と年下にも敬語を使うようになっているのです。

 

上品な人

年下に敬語を使うのは、心理的に相手を思う気持ちがあり余裕のある人。上品で相手との上下関係を意識せず、どのような人にも丁寧に接するタイプです。

私たちは自分の感情や意思を他人に伝える時は、内容を表現するために言葉や話し方を無意識に考えていますよね。敬語はとても丁寧で、社会におかれるけじめのようなもの。

上品な人はたとえ年下でも、相手に対する尊敬の気持ちがありますので、言葉遣いも意識してお互いに良好な関係を続けたいと思っています。

 

丁寧な先輩との付き合い方のコツ

年下に敬語を使う心理には複雑な思いも

職場には丁寧な先輩や上司がいるはずですが、いつも敬語で会話されると、なかなか超えられない一線があるように感じます。そんな時は次のポイントを意識して付き合ってみましょう。

 

無理に近づかない

年下に敬語を使う人は、男女共に心理的な距離を必要としていることが考えられます。パーソナルスペースで、他人に踏み込まれたくないエリアが広いタイプともいえるかもしれません。

そのような人に無理やり接近するともっと心が離れてしまうので、心理的距離は相手が快適に感じるように維持すること。敬語をいつまでも使うのは、それだけ相手に深く自分の世界に入ってほしくないためなので、まずは信頼関係が築けるように会話の時間を増やしてみましょう。

 

褒めてあげる

誰に対しても敬語を使う人は、心のどこかで自己否定している可能性がありますので、仕事だけでなく恋愛関係でも同じく相手を褒めて自信をつけさせてあげることがコツです。

話し方に距離感があると、やはり話題もその程度で終わってしまいますよね。もっと仲良くなりたい人なら、タメ口でカジュアルな会話にしたいもの。

しかし自分をさらけ出すのが苦手な人は、他人に知られたくない部分がありますので、突っ込んだ質問は避けて相手の素敵な部分をどんどん褒めてあげましょう。

たとえば先輩なら「さすが経験者はすごいですね」など、必ず敬語で褒めるようにしたいですね。

 

相手と同じ態度で接する

年下の敬語を使う人は、心理的にあらゆる状態が考えられますが、年上のやることは真似したほうが無難かもしれません。親しくなっても敬語を使うのは、性格的なことや価値観も関係していますので、どのような反応をするのかチェックしている可能性もあります。

敬語で話しかけられると、つい自分が上下関係の「上」にいるような錯覚を起こすのが人間心理。そんな弱いところをついてくる一枚上手の人もいますので、相手のペースをよく考え、失敗しないよう敬語で会話を続けましょう。

 

好きな人が敬語を使う場合の対処

年下に敬語を使う心理には複雑な思いも

敬語をできれば使ってほしくないのは、先輩や年上の人だけでなく、好きな女性の場合も同じですよね。他人行儀の話し方だと心の距離があるまま、なかなか次のステップには進めない状態です。そんな関係からもっと親しくするには、次の方法でトライしてみましょう。

 

相談ごとをしてみる

敬語を使うのは、相手と心理的に距離を置いているサインで、知られたくない自分がいるのかもしれません。好きな人とはなんでも話せる関係が理想。

そのためには相手に無理やり近づいてもらうよりも、自分から悩みごとなどを相談してみるのもよいでしょう。人に知られたくない部分をオープンにすると、相手も少しは気持ちの余裕ができ、話し方が変わるかもしれません。

 

敬語を使わなくてもいいと伝える

敬語を使う女性はとても品があり、マナーがあることが魅力です。しかし恋愛相手なら一歩踏み込んだ関係になりたいはずなので、そんな時ははっきりと「タメ口でいいよ」「敬語を使わなくていいよ」と優しく言ってあげましょう。

あくまでも提案するスタイルで伝えること。強制的に敬語からタメ口に変えようとすると、自分の殻に閉じこもってしまう可能性もあるので注意してくださいね。

 

まとめ

年下に敬語を使う人は、心理的に自分と距離を置いてほしいメッセージを送っているのかもしれません。近づいてほしくないのは、慎重に相手を判断しているからなのでしょう。

そんな心理的な背景を考慮すると、敬語での付き合いはあらゆる角度から変えることができるはずなので、慌てず相手のペースを土台にして意識してみてください。

 

☆こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

>>>背もたれに寄りかかる心理でわかる状況

ページ上部へ戻る