顔が赤くなる時は、心理的にどのような理由があるのでしょうか。人前で話す時にドキドキして顔が赤くなったり、好きな人に話しかけられて緊張したりする場合。
誰でも瞬間的に緊張する場面で、あらゆる体の反応があるでしょう。顔が赤くなるのは自分でコントロールできないので、周囲にも今の気持ちがすぐにわかりますよね。
そんな場面での対処法は、顔が赤くなる時の心理を合わせて考えると上手くできるでしょう。
顔が赤くなるのはどんな時?
顔が赤くなると同時に冷や汗をかくことは、きっと誰でも一度は経験があるはずです。状況は違いますが、次のようなシチュエーションは顔が赤くなる場合がよくあるでしょう。
仕事で失敗した時
職場は、常に人の視線が気になる場所。全ての行動や言動をチェックされているようで、気が張り詰めています。たとえば仕事のミスが発覚して上司に注意された時、周りに聞こえるように怒られると恥ずかしくて顔が赤くなりますよね。
恥ずかしいと思う瞬間は日常生活の中でよくあり、とくに成績が気になる職場ではミスした自分のその後を、周囲がとても興味津々に見ているのが自分でもよくわかります。
好きな人と接近した時
好きな人ともっと距離を縮めたいと思っているのに、いざ本人が近づいてくるとドキドキして顔が赤くなる心理が働きます。緊張するのは失敗しないよう、自分で過剰なプレッシャーをかけてしまうからでしょう。
さらに相手に自分の気持ちを悟られたくないため、心を防衛しているために緊張が続きます。好きな人の前で照れる自分を友人にからかわれると、その場にいられないほど赤面しますよね。
身だしなみが気になる時
通りすがりの人とやたらと目が合うので、何かおかしいところがあるのか気になってチェックしたら、ファッションに違和感があったという経験はありませんか。
Tシャツの値札がついたまま、裾からシャツが出ているなど、自分が気づかない洋服の乱れや身だしなみの失敗は、顔が赤くなる時の心理が働きます。
このような瞬間は大げさに自分で考えてしまい、周囲の人がどう思ったか相手の思いを脚色してしまいます。実際はさほど気にするほどのことではなくても、人の視線が気になる人は自分だけが深刻に受け止めてしまうでしょう。
お酒を飲んだ時
お酒を飲むと顔が赤くなる反応は個人差があり、一口飲んだだけでも真っ赤な顔になってしまう人もいますよね。アルコール成分が体内に入り、血行がよくなると血色もよくなる可能性もあるでしょう。また人一倍顔が赤くなりやすい人は、お酒の席で緊張して余計に赤面するかもしれません。
顔が赤くなる心理はなぜか?
顔が赤くなる心理について、考えられる理由を見ていきましょう。恥ずかしいと思うのは自然な気持ちですが、他人にわかるほど狼狽えてしまう人は、できれば視線に触れないようにしたいですよね。
緊張しているから
緊張すると鼓動が速くなり、体の変化で自分でもドキドキしていることがわかりますよね。人前でコーヒーをこぼしたり、時間を間違えて休憩してしまったり。
そんな失敗は恥ずかしさと共に、周囲の反応が怖くなり緊張を引き寄せます。鼓動が速くなると同時に、赤面してしまう体の仕組みがある可能性も。
緊張しやすい場面は、誰でも赤面して冷や汗をかくケースがありますが、人によってはそんな場面でもポーカーフェイスでいられるでしょう。
家庭環境が理由になっている
両親が恥ずかしがり屋で、いつも周囲の視線を気にしながら生活する環境で育った人は、顔が赤くなる心理が働きやすいといえるでしょう。
子供が両親の行動パターンを学習して、同じような回避行動をとってしまうのです。親が恥ずかしいと感じる環境は自分も同じく反応し、振る舞いが結果的に似通ってしまいます。
過去の体験がきっかけ
初めてのカラオケで大失敗した経験など、過去の苦い思い出は顔が赤くなる心理と関係しています。他人はさほど意識しないかもしれませんが、自分の中でずっと残っている嫌な瞬間や恥ずかしい場面がありますよね。
過去の体験が思い出になり、いつまでも自分を緊張状態にするため、赤面しやすくなるのです。同じような苦い体験を他人がやった場面でも、自分に置き換えて顔が赤くなる可能性もあります。
思い込みが強いから
顔が赤くなる心理は、自分の思い込みが強いためで「きっとこう思われたに違いない」と断定するのが原因です。ある種の自意識過剰のようなもの。
他人が自分のことを観察しているという思いが常に頭の中にあるので、些細な行動が顔を赤くさせてしまいます。実際はどうなのかというと、自分が思っているほど他人が関心を寄せていない場面はよくあります。
たとえば好きな女性と会話している時。自分の気持ちが相手に通じたのではないかと焦るのは、必要以上に自己防衛しているためです。
団体意識があるから
人と違うことはダメ、周囲と一緒がよいと考える人は、自分が違う行動を行うと周りの視線の対象になり、恥ずかしいと感じるようになります。
単独行動が平気な人は、基本的に周囲の考えや評価はあまり気にしません。しかし集団行動を意識して暮らすと、仲間外れにならないよう過大な緊張が、顔が赤くなることにもつながるのです。
赤面したらこうしよう!
赤面するのは悪いことではありませんが、あまりにも狼狽えてしまうと周囲の視線が気になりますよね。顔が赤くなる苦手な瞬間は、自分でもわかっている人も多いので、困ったら次の方法で対処してみましょう。
腹式呼吸しよう
顔が赤くなるのは交感神経が優位になり、体も脳も興奮状態にあると考えられます。そんなときは冷や汗も額からだらだらこぼれさらに悪循環が待っています。
その場ですぐにできる対処方法は複式呼吸です。緊張したときにゆっくり深呼吸すると緊張が和らぎますよね。腹式呼吸は脳に酸素を送り考え方がクリアになり、さらに副交感神経を優位するため心身ともにクールダウンできます。好きな人がこちらに近づいてきたら、すぐに腹式呼吸で準備しておきましょう。
手を強く握る
緊張、照れなど体を自由にコントロールできないシチュエーションは、関係のないことに意識を集中させると赤面が回避できる場合があります。
大勢の前でスピーチする時などは、手のひらをギュッと強く握りしめてください。体のパーツを意識的に緊張させて緩めるという方法は、リラクゼーション方法として実際に行われています。
イスに座っている場合なら、両足を床から持ち上げ腹筋を意識して、ストンと力を抜いてみましょう。無気力、脱力感を繰り返すと次第と緊張がほぐれていくかもしれません。
その場から立ち去る
顔が赤くなる自分を周囲はさらにからかい始め、もっと緊張して赤面してしまいます。そんな不安がある場合はその場から立ち去り、過剰に反応する自分の姿を隠しましょう。
誰にでも苦手な部分はありますので、自己防衛するのは自然なこと。赤面が悪いことではないと開き直れば、もっと力を抜いて他人と交流できるかもしれません。
まとめ
顔が赤くなる心理は、納得できる部分はありましたか。恥ずかしいと感じるのは、人間だけの感情です。他人の視線や考えを気にせず暮らすのは、簡単ではないこともあるでしょう。
しかし自分がどう反応するか、その態度次第ではもっと他人から攻撃されてしまう場合もあるかもしれません。あがりやすい人、緊張しやすい人は、全てをさらけ出して自分を知ってもらうことが必要だといえるでしょう。
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