言い訳する心理が働くのは、誰もが体験したことがあるでしょう。しかしミスをした時に素直に謝るのは、決して楽なことではありません。
そんな場面で間違いを正当化するためにしてしまう言い訳は、相手の気持ちを逆なですることもあるのです。
とっさに言い訳をしてなんとか危険を回避しても、後々考えて気分が悪くなることはありませんか。
子供の時に学校のテストの成績が悪く、親に見せる前にあらゆる言い訳を考える。このような懐かしい場面も思い出されます。
しかし大人になるとそんな考え方が定着して、いつも言い訳する心理が働く人も。このタイプとはうまく付き合わないと、本音で語ることができませんよね。
それでは早速ですが、言い訳する心理について見ていきましょう。また、良好な人間関係を築くコツもご紹介します。
言い訳する心理はなぜか?
言い訳をする心理について、なぜだろう?と分からないようなこともあるでしょう。いくつかのものについてご説明していきますね。
プライドが高い
プライドが高い人は素直に自分のミスが認められず、いつも言い訳をしています。仕事で上司によく怒られても、反省している様子が見えない人。
このタイプは「失敗」や「間違い」を恥ずかしいことだと考えるので、認めると負けたような気持ちになるのでしょう。
プライドが高い人は本当の自分の実力を知らず、自己評価が甘いことが特徴。「自分はできる人」という変わった自信があり、何かあった時にも他人事のように思えてしまうのかもしれません。
嘘つきの性格
言い訳する心理と嘘をつく心理には、共通する部分があります。「言い訳」は実際に起こったことを別の角度から見て、自分に有利になるように理解すること。
「嘘をつく」ということも同様に、実際には違うことを自分が有利になるようにもっていくことです。
正直者なら、ミスが判明する前に自分からはっきりと言えるもの。しかし世の中には、これほど勇気を出して自分の間違いを受け入れる人は少ないですよね。
嘘つきの性格がさらにプラスされると言い訳も脚色され、納得できない反論になってしまうことも。
これでは仕事もうまくいかず、恋愛でも失敗するリスクが高くなるでしょう。賢く嘘をつく人なら表面上で軽く謝り、心の中ではまったく反省していないというタイプもいますよね。
責任転嫁したがる
何か出来事があり渦中の人になると、周囲の視線がとても気になります。たとえば仕事で、自分のミスが見つかった場合など。
チームワークが問われる場面では、責任をもって誰かが間違いを認めなければなりません。しかしこんな時にも言い訳する心理が働く人は、常に責任転嫁をして自分には関係ないと言うはず。
自分勝手な価値観や考え方は、トラブルに遭った時にも本性が出てしまうものです。責任転嫁する人はたとえ自分が過ちを犯しても、それを平気で他人のせいにしています。
たとえばデートの待ち合わせ時間を間違って彼女に伝え、結果的に会えなかった時。彼女に謝る前に「先に気づいてくれればよかった」と、相手のせいにしてしまうのです。
自信がない
自信がない人は、いつも自分が悪者になりそうな不安を抱いています。「間違いを犯したら、人に嫌われてしまうかも」と思うと、なんとか周囲との関係をつなぎ留めたくて言い訳をしています。
こんな性格の人は、ネガティブ思考をポジティブ思考に変えること。自信をつけるために得意なことを伸ばしたり、正直になれる練習をしたり。
些細な間違いであっても、自分の中ではかなりの失態を犯したように感じます。自信がない人はさらにマイナス思考が働き、どうにもならない状況を自分で作り出しているのです。
誰でも他人からよい評価を受け、好感をもたれたいと望むもの。そのためにはコンプレックスをなくして、胸を張る勇気も大切です。
怒られることに恐怖を感じる
親が厳しくてトラウマになっている人や、人の感情的な姿を見ると怖いと感じる人など。このタイプが言い訳する心理は、恐怖心から自分を守るためです。
誰かのミスが見つかった時に叱られているところを想像すると、その前になんとかして回避したいと考えるもの。
子供が親の顔色を心配するように、大人になってからも「怒鳴られる「指摘される」ということに不安感を抱く人は多く存在します。
でも言い訳をして、それが相手にバレてしまった時。さらに強く怒られるのが、よくあるパターンでしょう。
それなら最初から素直に謝っておけばストレスも少なくて済み、ミスから逃れられるかもしれません。
言い訳ばかりする人とうまく付き合う方法
言い訳する心理が常に働く人とは、どのようにして付き合うべきなのでしょうか。次のポイントを詳しく見て、これから意識していきましょう。
感情的にならずに話す
言い訳をする人は、怒られたり責められたりすることを嫌がります。またそんな人にとっての言い訳は、相手から自分を守るための作戦。
間違いが発覚した時は頭ごなしに怒らず、冷静に相手と話をしましょう。そうすれば感情を抜きにして、相手も安心して本音で語れるようになります。
またミスを見つけたなら、一緒に改善するためのサポートをするのもよいでしょう。相手の負担を減らしてあげながら、うまく付き合うことも大切です。
性格だと思い諦める
世の中には色々な性格の人がいますので、言い訳が習慣になっているタイプも存在します。しかし勢いよく言い訳する人は、ミスを指摘させないような圧力を与えてくることも。
このようなタイプとは、正面から話をするのは時間の無駄になってしまうかもしれません。そのためそんな人もいるのだと諦めて、軽くあしらうように対処することも重要。
もし仕事を依頼する時はミスされることを想定して、大切な作業はお願いしないのもよいでしょう。
反省の色が見えない人とは付き合いを考えよう
反省の色がまったく見えない人や、ミスを犯したことを認めても訂正する気持ちがない人も。そんな人が相手では、付き合うのが大変ですよね。
恋人や友達など周囲にいる人とはお互いを理解し、相手のミスをカバーし合う関係が理想的。でもそれが一方的になってしまうと、対人関係を改善するのは難しいでしょう。
常に言い訳する心理が働く人とは、相手の反応を見ながら上手に距離感をとりたいですね。
まとめ
言い訳する心理については、理解できましたでしょうか。強引に自分の意見を押しつけて、うまく正当化させる勝手な人も世の中には存在します。
そのため信頼関係がどこまで築けるか、冷静な判断をもとに対人関係を続けてくださいね。
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