職場の同僚や仲間と話をする時、いつも愚痴を言う人がいます。どうしてこんなに不満が出てくるのかと心理を疑いたくなる時も。
また聞きたくない話を聞かされると思うと、顔を合わすのが嫌になることもありますよね。愚痴を言う心理は、心のモヤモヤを吐き出したい思いを感じ取れますが、隠された本音を知るとストレスが溜まらない付き合い方が出来るのです。
今回は、愚痴を言う時の心理を理解して、程よい距離感を保つコツをお伝えしていきましょう。
一緒に共感して欲しい
愚痴を言う人の心理には、気持ちを共感して欲しいとの思いが強く肯定した意見を求めています。自分に非があっても、今の気持ちを共感してもらいたくて感情的になってしまう人も。ただ聞いて欲しい心理が表れているので、愚痴を言う気分の時は孤独を感じている状態と言えるでしょう。
愚痴に対して肯定した意見を言おうとすると、言葉に詰まって嫌な空気が流れる時も。感情的になっていると、言葉にも敏感になってしまい八つ当たりの対象になる場合も。
多くの言葉を掛けるよりも、頷きながら話を最後まで聞く姿勢で向き合うと感情が落ち着いて穏やかな表情になるでしょう。
嫉妬心から妬みに変化
自分の置かれた立場や環境に納得いかない時に、誰かと比較して文句を言いたくなる愚痴を言う心理。失敗して上手くいかないからと、周りのせいにして嫉妬心を強く抱いている状態です。
ライバルがいると張り合いがあるものですが、比べる部分多すぎると自分の至らない点が目立ってしまうことも。自分にないものを持っている人を羨ましく思うのは良いことですが、比較ばかりしていると嫉妬から妬みへと強い感情を抱くでしょう。
愚痴を言うつもりが、悪口を言う心理へと変わっていくことも。上手くいかない状況になったのは、周りのせいにして現実から目を背けたい弱さが隠されています。
心が弱っていると、攻撃的な心境になる時がありますよね。違うとわかっていても後に引けずに強がってしまう場合は、一人になる時間が必要に。冷静さを取り戻すまで、そっと見守る優しさも大切です。
退屈だから
愚痴を言う心理になるのは、時間を持て余している時に表れるもの。暇な時間をどのように過ごすかによって、人間性が問われることがあります。退屈な時は、つい愚痴を言う心理に火がついてしまうこともあるでしょう。
お互いの愚痴の言い合いは、批判へと発展していき盛り上がりを見せることも。実際よりも話を大げさにすることもあり、その場の一体感を生み出します。
嘘か本当かというよりも、面白ければそれでいいとの気持ちが強いのです。つまらない時間を少しでも楽しくしたいというサービス精神が働きますが、聞く側にも楽しいと感じる人もいれば不快に思う人も。聞いていて不快に感じた時は、相手に伝えると周囲の状況を改めて話題を変えてくれることが期待できます。
変えられない窮屈さ
現状を変えれば状況が良くなるにも関わらず、動こうとしないで愚痴を言うのは、勇気が持てずに窮屈な心理状態が伺えます。
自分から何かしたいとは思わずに、周りに何とかして欲しいと思うところも。現状を変えられる自信が持てない弱さが、愚痴を言う心理に含まれているでしょう。
身動きが出来ないと思い込むため、せめて誰かにわかってもらいたいと不満を周囲に言いたくなるのです。臆病な部分を必死で隠す状態が愚痴を言う心理ですが、嫌なことを周囲に言えるのは、この現状に安心感を抱いている場合も。
窮屈な状況を嘆いていても、愚痴が言えるくらいが丁度いいバランスだと思っているのです。親身になって聞くよりも、聞き流す感覚で接すると嫌な気持ちにならずに付き合えるでしょう。
自慢したくてウズウズしている場合も
愚痴を言う心理には、自慢したい気持ちが隠されています。愚痴だと思って話を親身に聞いていたら、実は自慢話だったというケースも。自慢話を堂々としても、周囲に嫌がられるもの。しかし、愚痴なら自慢話よりも話を聞いてくれる人が多いでしょう。
周囲を惹きつけるために大げさに愚痴を言う心理は、とにかく言いたいという思いが強く表れています。自慢だと気付かれにくい話題から話す人もいて、ニコニコと笑顔で愚痴を言う時は自慢話の可能性もあるでしょう。
距離を置くのが振り回されないコツになります。話を聞いて欲しいと笑顔で近づいて来た時は、理由を作って席を離れると他に聞いてくれる人を探す場合もあるでしょう。
まとめ
愚痴を言う人の心理は、聞いてもらえるだけで十分という人もいれば、アドバイスが欲しいと思うケースも。深刻な内容には、親身になって寄り添ってあげる優しさで接していきたいですよね。
誰にでも吐き出せそうで、実は言い出しにくい愚痴を言う心理。いつも決まった人に自分の胸の内を吐き出すこともあり、すべてを拒否するのは関係の変化に繋がってしまうので難しいもの。
状況に合わせて聞き流すコツを身につけると、接するストレスも軽減するでしょう。あまりにも話を聞くのが辛い時は、こちらの愚痴を聞いてもらうと聞く側の心境を理解するきっかけになり良好な関係が築けるのです。
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