
揉め事が好きな人の心理には、どのような思いがあるのでしょうか。自分とは性格が違う…と感じると、避けたくなってしまうこともありますよね。
でも心理を理解することで、よい関係が築ける可能性も。では今回は、揉め事が好きな人の心理について詳しくお伝えしていきましょう。
揉め事が好きな人の心理

揉め事が好きな人の心理は複雑で、単に「意地悪」というだけでなく、自己顕示欲、感情の調整、そして関係性への依存など、複数の要因が絡み合っています。では、こちらの内容について詳しくご説明していきましょう。
自己顕示欲と「主導権の確保」
揉め事や対立を引き起こすことで、その場の注目を独占し、議論の中心人物になりたいという強い欲求があります。
揉め事を通じて自分の意見や存在感を周囲に認めさせ、優位な立場や主導権を握ろうとするでしょう。
詳議論や衝突の場で自分が勝つこと、あるいは自分の言動によって他者が動揺することに、自分の力の証明を見出し、自己肯定感を満たします。
感情の刺激と退屈からの逃避
日常の生活や人間関係に退屈や虚無感を感じており、揉め事による強い感情的な刺激を求める心理です。
衝突やドラマを通じて、生きている実感や高揚感を得ようとするでしょう。安定した平和な状態を物足りなく感じ、「対立」という非日常的な状況を意図的に作り出します。これは、感情の起伏が少ない状態への耐性が低いことを示しているでしょう。
真のつながりや関心を求める不器用な表現
相手との深い関わりや自分への真剣な関心を、穏やかなコミュニケーションでは得られないと感じている場合、対立や揉め事という極端な形で関わりを求めようとします。
「怒ってくれる=真剣に向き合ってくれている」と無意識に解釈し、揉め事を通じて相手の感情を引き出すことで、関係性の確信を得ようとするでしょう。これは、愛情や関心を求める不器用な依存の形です。
自分の正しさを絶対視する認知の歪み
自分の考えや意見が常に正しいと強く信じており、それを否定されると自己全体が否定されたと感じるため、徹底的に相手と衝突し、自分の正しさを証明しようとします。
自分の意見に反対する相手を「間違っている」「敵だ」と認識し、議論ではなく「攻撃」と捉え、徹底的に叩き潰そうとするでしょう。これは、異なる意見を受け入れる柔軟性の欠如から生じます。
親密さへの恐れと距離の調整
相手との関係が深まりすぎることや、支配されることに恐れを感じている場合、揉め事を起こして意図的に距離を置こうとします。
揉め事によって一時的に関係を冷却し、適切な距離感を維持しようとする無意識の行動でしょう。
親密な関係を望みながらも、それによって傷つくことを恐れる両価的な心理が背景にあります。
揉め事が好きな人の特徴

揉め事が好きな人には、その対人関係のスタイル、感情の処理方法、そして自己評価の傾向に、いくつかの共通した特徴が見られます。では、こちらの内容について詳しくお伝えしていきましょう。
自己顕示欲が強く常に注目の中心でいたい
議論や対立を通じて、自分が注目される状況を意図的に作り出そうとします。自分が発言することで周囲の反応を引き出し、自分の存在感を確認しようとするでしょう。
会話の中心になれないと不機嫌になり、議論で勝つことや他者を論破することに強い優越感を感じるタイプです。
挑発的な言葉や断定的な表現を多用する
相手の感情を逆なでしたり、議論を煽ったりするような強い言葉や極端な表現を好んで使います。
これは、相手の感情的な反応を引き出し、揉め事に発展させるための手法でしょう。相手の意見を「それは間違っている」「論外だ」と頭ごなしに否定したり、「どうせあなたは〇〇だ」と決めつけたりするタイプです。冷静な議論ではなく、口論へと導こうとするでしょう。
感情の波が少なく安定した状態に「退屈」を感じやすい
平穏で安定した人間関係を物足りなく感じ、感情的な刺激や緊張感を外部の揉め事によって補おうとします。
刺激的な出来事がないと、「生きている実感がない」と感じやすいでしょう。意図的に火種を撒いたり、他人の些細なミスを大げさに指摘したりします。周囲がピリピリしている状況やドラマチックな展開を好むでしょう。
自分の正しさを証明するために手段を選ばない
自分の意見や信念が絶対的に正しいと信じていて、それを他者に認めさせるためなら、論点のすり替えや個人攻撃など、非論理的な手段も厭わないことがあります。
異なる意見を個人的な攻撃と受け取るため、相手の意見を聞き入れようとしないでしょう。議論の目的が「解決」ではなく「勝利」になっています。
親密さや依存への不器用な表現をする
穏やかな方法では相手との関係に満足できず、「揉め事」という強い刺激を通じて、相手に自分のことを見てほしい、真剣に向き合ってほしいという愛情や関心を求める傾向があります。
揉め事の後、極端に優しくなるなど、関係の起伏が激しいタイプであることも。「怒り」という感情を、相手への関心を測るバロメーターとして無意識に利用している場合があるでしょう。
揉め事が好きな人との理想的な接し方

揉め事が好きな人と接する際には、相手の心理的な動機(主導権の確保、刺激の追求、承認欲求)を理解し、冷静かつ論理的に対応することで不必要な衝突を避けることが鍵となります。では、こちらの内容について詳しくご説明していきましょう。
感情的な反応を避けて「冷静なバリア」を張る
揉め事が好きな人は、相手の感情的な動揺や怒りを求める傾向があります。感情的な反応は、相手にとっての燃料となり、揉め事をエスカレートさせるでしょう。
挑発的な言葉を使ってきても、声のトーンを一定に保ち、表情を変えないようにしましょう。感情を露わにせず、事実に基づいた冷静な応答に徹することが必要です。
論点を明確にして逸らさない
議論の焦点が「具体的な問題」から「人格や過去の言動」といった個人的な攻撃に逸れそうになったら、すぐに論点を引き戻します。
相手が「君はいつもそうだ」などと感情的な攻撃を仕掛けてきたら、「その点については今回の論点ではないので、後で話させてください」と、冷静かつ明確に軌道修正をしましょう。
対等な立場を崩さず主導権を渡さない
相手の目的が優位性を確保することである場合、萎縮したり、過度に謝罪したりすると、相手の主導権が確立されてしまいます。
対等なプロフェッショナルとして接することが重要でしょう。攻撃的な発言に対しては、すぐに言い返すのではなく「そのご指摘の根拠は何でしょうか?」と事実確認の質問で返します。
これにより、感情論ではなく論理的な応答を促し、相手を「支配者」の立場に立たせないようにしましょう。
簡潔な結論で会話を早期に終結させる
会話を長引かせたり、詳細に入り込んだりすると、相手は更に多くの論点を見つけて揉め事を広げようとします。このため目的を果たしたら、速やかに会話を終了させましょう。
必要な情報交換が済んだら、「ご理解いただきありがとうございます。それでは、〇〇という結論で進めます。他に懸念点はないですよね?」と確認して、会話をクローズしましょう。不要な世間話や雑談には深入りしないことが大切です。
「関心と承認」を適切なタイミングで提供する
相手が承認欲求から揉め事を起こしている場合、揉め事ではない建設的な行動に対して、ポジティブな承認を与えます。
揉め事とは関係のない仕事での成果や努力を具体的に褒め、「〇〇さんのあの資料、とても論理的で分かりやすかったですよ」と伝えましょう。
これにより「揉め事を起こさなくても、自分は認められる」という健全な承認のルートを示すことができます。
揉め事が好きな人の心理を知ると気持ちが楽になる!
揉め事が好きな人の心理について悩んだ際には、本音や内面を理解すると気持ちが楽になることが多いでしょう。このためまずは落ち着いて穏やかな対応をするように意識することが必要です。
☆こちらの記事もお勧めです!
>>>占い好きな人の心理が気になる!特徴や今後の行動の仕方について





















