- 2025-10-26
- 行動心理
- 心理, 電気を消して寝られない

電気を消して寝られない心理になるのは、どのような理由があるのでしょうか。自分でも習慣化しているので、特に理由について考えたことはないという人もいます。
でも今よりも快適な日々を過ごすためには、ぜひ知っておきたいことでしょう。では今回は、電気を消して寝られない心理について詳しくお伝えしていきましょう。
電気を消して寝られない心理

電気を消して寝られない心理になる主な理由は、暗闇に対する不安や恐怖、または習慣によるものです。では、まずはこちらの内容から詳しく見ていきましょう。
本能的な警戒心
人間は日中に活動し、視覚から多くの情報を得て身を守る習性があります。でも暗闇では「視覚」という最大のセンサーが使えなくなるため、何が潜んでいるか分からない、危険を察知できないという本能的な警戒心や不安が増幅されやすいでしょう。このため電気を消して寝られない心理になるケースはとても多いです。
孤独感と無力感
特に一人でいる場合、暗闇が孤独感や無力感を強め、「夜中に何かあったらどうしよう」という不安につながることがあります。
このため電気をつけて寝た方が安心感があり、ゆっくりと入眠できるという場合もあるでしょう。
過去のトラウマや連想
幼少期の怖い体験と暗闇が結びついていて、フラッシュバックのように不安を誘発することがあります。例えば閉じ込められた、怖い映像を見た、体調不良で心細かったなどの体験が考えられます。
生活上の利便性
夜間にトイレなどで起きた際にすぐに動けるようにしたいので、電気を消さずに寝るようにしている人もいます。具合が悪い家族やペットの様子をすぐに確認したいと考えている場合もあるでしょう。
入眠儀式としての習慣
小さい頃から、常夜灯をつけて寝る習慣がある人もいます。この場合には、部屋を暗くすることで逆に違和感や落ち着かなさを感じて眠れなくなる可能性もあるでしょう。
体調不良による思考力低下
極度に疲労が蓄積している時や体調が優れない時は、思考力が低下する可能性があります。このため暗闇に対して、より強い不安を感じやすくなることもあるでしょう。自分でも無意識のうちに、寝る時に電気をつける場合もあるのです。
電気を消して寝られない人の特徴

電気を消して寝られない人、真っ暗な寝室に不安を感じる人には、主に心理的側面や習慣に起因するいくつかの特徴が見られます。では、こちらの内容を詳しくお伝えしていきましょう。
警戒心が強い
普段から最悪の事態を想定して、周囲の状況を常に把握しておきたいというコントロール欲求が高い傾向があります。
「何かあったらどうしよう」「誰かが侵入してきたらどうしよう」といった具体的な危険や漠然とした不安を感じやすいでしょう。
無防備な状態を嫌う
睡眠中は最も無防備な状態になるため、光で周囲の状況を把握できる状態を保つことで、安心感や状況をコントロールできている感覚を得ようとします。
自分の現在の状態を把握しておきたい気持ちが強いのでしょう。このタイプの人は、暗い部屋にいると心が落ち着かなくなる可能性が高いです。
夜間の中途覚醒が多い
トイレや水分補給などで夜中に目覚めることが多い人もいます。そうすると、「暗いとすぐに動けない」「転倒の危険がある」といった実用的な理由から、わずかな光を必要とすることもあるでしょう。その方が自分にとって安心感があり、リラックスして過ごせるという思いがあるのです。
体調や精神状態の変化に敏感
体調が優れない、極度の疲労が蓄積している、あるいは強いストレス下にあることも。このように心身の状態が不安定な時は、特に暗闇への耐性が低下しやすいでしょう。
感受性が豊かで繊細
刺激に対する感受性が強く、外部環境の変化(暗闇や物音)に過敏に反応しやすい人もいます。暗闇の中で聞こえる些細な物音を、現実以上の脅威として認識してしまうこともあるでしょう。
安心感を重視する
何よりも安全で予測可能な状態を求めるタイプです。微かな光は、周囲の輪郭を認識させ、心理的な安心感や安定感を与えてくれます。
このため寝る時にも電気をつけておくことを習慣化している可能性があるでしょう。それが自分にとってベストな状態だという思いがあるのです。
電気を消して寝られない心理になった時の対策

電気を消して寝られない心理になった時、最も大切なのは無理に真っ暗にしないことと、段階的に安心感を築くことです。
睡眠の質を守りつつ、不安を和らげるための具体的な対策をしていきましょう。では、こちらの内容について詳しくご説明していきましょう。
光と安全の確保
不安を感じるからといって、蛍光灯などの強い光をつけたまま寝るのは、睡眠の質を高めるメラトニンの分泌を抑制する可能性があるので避けるべきです。光の種類を工夫して、安心感と睡眠の質を両立させましょう。
光の色と強さを変える
天井の照明を消し、「暖色系(電球色)」の光に切り替えましょう。青白い光(昼光色)は、覚醒作用が強いです。明るさは、足元がうっすら見える程度(1〜30ルクス)に抑えることをおすすめします。
間接照明やフットライトを活用する
光が直接目に入らないよう、ベッドから離れた足元や壁側に間接照明を置きましょう。タイマー機能付きの照明を使い、入眠後に徐々に暗くなるように設定する方法もあります。
そうすると、寝入った後に自動で消えるため、メラトニンへの影響を最小限にできる可能性があるでしょう。
外からの光を遮断する
窓からの街灯の光などが気になる場合は、厚手の遮光カーテンを使用しましょう。外からの「予測できない光」を遮断することで、部屋の中の光を自分で完全にコントロールでき、安心感につながるでしょう。
物理的な安心感を高める
寝る前に戸締まりをしっかり確認することが大切です。「物理的な安全が確保されている」という事実を意識的に確認してから寝床に入りましょう。
リラックスできるナイトルーティンを作る
就寝1時間前には、スマートフォンやパソコンの使用(ブルーライト)をやめましょう。温かい飲み物(カフェインを含まないハーブティーなど)を飲むのもひとつの方法です。
もしくは、軽いストレッチや深呼吸(腹式呼吸)を数分間行い、心身の緊張をほぐしましょう。心が落ち着くヒーリング音楽や自然音のBGMを小さな音でかけると、穏やかに眠れる場合もあります。
「心配事ノート」を活用する
不安や考え事が頭の中でぐるぐる回る場合は、寝る前に全て紙に書き出します。書き出すことで頭の中から不安を追い出し、「心配事は明日考える」と意識的に区切りをつけることが大切です。
セルフ・コンパッション(自己肯定)
暗闇が怖い自分を否定せず、「怖いと感じるのは自然なことだ」「疲れている証拠かもしれない」と受け入れることが大切です。
そして「光をつけても大丈夫」「すぐに眠れなくても大丈夫」と自分に許可を与えることで、焦りや不安を軽減できるでしょう。
徐々に明るさを落とす
最初は大きなライトをつけたままにしましょう。次のステップで、天井灯を消して明るいスタンドライトに切り替えます。
更に次のステップで、スタンドライトをより弱い間接照明に、最終的にフットライト(足元灯)のみにしましょう。これを1週間〜数週間かけてゆっくり行い、体が慣れるのを待ちます。
アイマスクを利用する
どうしても家族の都合などで部屋を暗くできない、または外からの光が強い状況で睡眠の質を上げたい場合は、肌触りのよいアイマスクを着用しましょう。自分の目元だけを真っ暗にすることで、光の影響を受けずに眠ることがあるでしょう。
電気を消して寝られない心理を知ると現在の自分の状態が分かる!
電気を消して寝られない心理には様々な理由がありますが、電気をつけたまま寝ることを習慣化することで、睡眠の質を保てなくなる場合があります。このため心理について理解したうえで、自分に合った対策を講じることが望ましいでしょう。
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