ディスる心理は理解できないところが多く、人間関係を難しくするネガティブな存在ですよね。しかし世の中には色々な人がいますので、相手の性格や価値観などを考えて、よいところを引き出すよう考えるのも必要です。
そこで今回は、ディスる人の心理について詳しくご解説しますので、付き合い方のコツについてぜひ参考にしてください。
ディスる人の心理について
ディスるという言葉は、2000年代になってからよく聞かれるようになりましたが、意味を知らない人もいるかもしれません。またディスる人の心理や特徴について、気になるポイントをご説明していきましょう。
ディスるということ
ディスるというのは和製英語で、「RESPECT」(尊敬)する言葉の反対の意味で「DISRESPCET」(軽視)という言葉があります。
この言葉についている「DIS」がディスるの元になり、他人を批判したりする際に「○○をディスる」と使います。アメリカではラッパーがライバルと敵対する際に「ディスる」という言葉を使う文化があります。
嫌いな人に対して使う言葉なので、頻繁に使用する人は心理的に抱えているストレスなどがあるかもしれません。
セルフコントロールができない
相手が傷つくことを承知で、厳しい言葉を投げかけるのがディスるということです。ディスる人は心理的に自分を抑制するのが嫌いなので、思ったことをそのまま相手に伝えてしまう傾向があるでしょう。
いったん考えようという余裕がないので、文句や愚痴などネガティブな意見を言う場合は、かなり辛辣になってしまいます。日常生活の中で私たちは、我慢が必要になる時もよくありますよね。
職場や友人との付き合いなど、言いたいことを好きなように言えないのが現実。我慢はセルフコントロールができないディスる人が最も苦手なことなので、どのような言葉が出てくるか周囲がひやひやしてしまうでしょう。
相手を操りたい
ディスる人の心理は、相手を操りたい願望があります。ディスられた人は不安や恐怖を抱く可能性があり、強い人に対して泣き寝入りしてしまうこともありますよね。
ディスる人は内面的な強さがないので、態度だけで自分の強さをアピールします。相手が期待に応えてくれないと頭にきて、相手を軽視するような態度で自分の欲望を満たしているのです。
自己防衛のため
ディスる心理は、相手が自分に危害を加えてくる不安があるためで、やられる前にやってしまおうという気持ちが理由です。たとえば似たような性格の人。
嫌なことがあるとはっきりと態度に出してくる人は、自分もいつか対象になってしまうかもしれません。危害を加えられる不安を漠然と抱かせる相手には、自分の弱みを握られないようにディスる心理が働くのです。
強い人に対しての警戒ともいえるでしょう。自分から強い態度を相手に見せておけば、きっと自分が標的になることはないと安心するのです。
嫉妬しやすい
ディスる心理は、他人が自分にとっての理想的な人生を送っていたり、物質的に満たされた生活を送っていたりする人に向けた嫉妬です。
たとえば同じゴールを目指す友人が、自分よりも先に目的を達成したとしましょう。すると悔しい気持ちと同時に、あらゆるネガティブな考えが浮かび、相手を軽視して優越感を味わいたいのです。
嫉妬はさまざまな理由で起こりますが、ライバル意識が高い男性同士はディスる場面も多い傾向があります。自分と比較対象になる人が成功すると、嫉妬心は最高潮に達してしまうため、その時はディスる気持ちもマックスになっているでしょう。
思い込みが激しい
自分は嫌われている、見下されたなど、誤解から生じる気持ちがエスカレートすると、逆に相手を攻撃したくなってしまいます。ディスる人の心理は、普通の人よりも思い込みが激しいため。
一度思い込んでしまうと全てそう見えてしまうので、自分はいつも被害者という認識が植えつけられてしまいます。近くで小さな声で話している人を見ると、自分の悪口を言われているように思ってしまうタイプ。
相手はそんなつもりではないのに、軽視するような意味にとられてしまうのがディスる人の共通点です。
カッコいいと思っている
ラップのフリースタイルで、お互いがディスるのはカッコいい文化に思っている人もいるでしょう。そのため「ディスる」意味をよく考えずに、自分のスタイルとして他人をディスる心理が働いてしまいます。
カッコよく見られたいので他人をディスるのは、かなり無礼な態度になるのです。ディスるのはヒップホップカルチャーの一部なので、無関心な人にはただの失礼な人にしか見えないとも考えられます。ある種の自己満足の世界ともいえるでしょう。
ネガティブ思考
ディスる人の心理はネガティブ思考があるため、人の弱点や苦手なところを攻撃してきます。ネガティブ思考の人は、基本的に人に嫌われたくない願望があるのですが、どのようにすれば好かれるか方法がわかりません。
そのため、相手の印象に残ることだけを意識するため、マイナス的な発言を繰り返してしまうのです。「嫌われたくない」という否定的な発想は、自然と相手を避ける態度になってしまいます。ディスる人は周囲に威圧感を与えることが、よい関係を築けない原因なのです。
ディスる人との付き合い方について
ディスる人は若者だけでなく、あらゆる年齢層に存在します。人の悪口を言う態度や軽視する行動は、決してよいものではありませんが、上手にかわして状況を悪化させないためにはテクニックが必要です。ではディスる人との付き合い方で、注意したいポイントを見ていきましょう。
刺激しない
ディスる人は、必要以上に相手の言うことに食いついてくる場合があります。失礼に思う言葉を平気で発したり、思わぬ場面で攻撃してきたりするため、ディスられた人はどう反応すればよいのか一瞬頭が真っ白になります。
この場合考えておきたいのは、ディスる人は相手の反応を待っていること。相手を不快にさせるのが目的なので、言われた言葉に敏感に反応して逆に攻撃することは避けましょう。
ディスる人が期待している行動に出ないのがまず基本。もしディスられたら聞こえないふりをして、その場を立ち去るのも方法です。
説得しない
ディスる人は相手に拒絶反応を示していますので、何を言っても聞く心の余裕はありません。納得のいかないことを言われてカチンときても、自分の価値観や考えをディスる人に押しつけないこと。拒絶する人から上から目線で話をされると、もっと苛立ちを覚えてしまうのがディスる人の特徴です。
相手がどれほど努力しても受け入れる姿勢がないので、相手の考えを訂正させるような態度は控えたほうがよいですね。
冷静な時に話す
ディスる人は感情的になりやすいので、大切な話をしたい時は冷静になるまで待ちましょう。ディスられた人はその勢いで、逆にディスり返したくなるかもしれませんが、それではいつまで経っても終わりが見えてきません。
そんな時は、その場所から離れて気分転換をしてください。相手が冷静になっている時なら、普通に会話がしやすくなるので、話すタイミングを掴むのが大切です。
またディスる人は心理的に弱い部分も抱えていますので、そんな内面があるのだと理解してあげることも必要かもしれません。
まとめ
人をディスるのは、どのような理由があってもできればやりたくないことです。大切な人とよい関係を続けるなら、ネガティブな感情をできるだけ丁寧に相手に伝えるのが必要ですね。
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