外向的な人の心理にあるものは、内向型の人にはわからない点が色々とあります。積極的で自分の意見をきちんと言える外向的な人は、友人も多くあんな人になりたいと周囲から憧れられる存在でしょう。
しかしイメージとは反対に、他人にはわからない苦悩を抱えていることもあります。そこで今回は、外向的な人の心理について詳しくご解説していきますね。
外向的な人の心理的特徴とは?
性格を大きく分けると、外向性と内向性の二つがあります。おしゃべりが好きでいつも元気な外向的な人には、どのような心理的特徴があるのか見ていきましょう。
ポジティブな性格
外向的な人の心理背景には、基本的に積極的に物ごとに取り組む姿勢があります。そのため周囲からは、いつも元気な人として見られることが多いでしょう。
困った場面でも「なんとかなる」と前向きに考える習性があるため、必要以上のストレスを抱えずになんでも乗り越えるスキルがあります。
外向的な人はたとえば営業職のように、初対面の人でも気兼ねなく話せる人を想像しますよね。臨機応変に行動できるので、頼りになる存在かもしれません。
自信がある
外向的な人は明るくて社交性のある人、そんな決まったイメージがあるでしょう。常に明るく生活できるのは、外向的な人は自信があるためなのです。
人生経験を活かし、あらゆるシーンにも対応できる能力を持ち、失敗しても立ち上がれる人。自信があるので行動にも考え方にも余裕が見られ、仲間を引っ張ってくれる存在です。
行動力がある
外向的な人の心理的特徴は、考えるよりも行動することが先。なんでも考えすぎると不安になり、どうしても一歩踏み出せない瞬間がありますよね。
外向的な人は思慮深く考える癖がないため、気になることがあるとまずは体が動いてしまうのです。行動しながら周辺の状況を見て、その都度方法を変えていく順応性があります。
世の中全て想定通りに進むとは限りませんが、行動せず後悔するよりもやって失敗する道を選ぶのが、外向的な人といえるでしょう。
目立ちたい
目立ちたい、周囲にちやほやされたいと思う外向的な人の心理には、根底に愛されたい願望があります。また「自分が他の人よりも愛されている」と実感できないと不安になるのも、外向的な人の特徴です。
外向的な人は無意識のうちに周りの注意を引くために、積極的な態度になります。子供がわざといたずらして、親に叱られるようなもの。目立ちたいと思う心理には、一人でいるのが嫌いという悩みも関係しているのでしょう。
好奇心旺盛
世の中には自分に与えられたものだけで満足する人と、自らリサーチして新たなことを探し続ける人がいます。外向的な人は好奇心旺盛なので常に注意を払い、知らないことや新しいことに敏感に反応しているでしょう。
好奇心がある人は自分の可能性を限りなく試せるので、メリットが色々とあるのです。よりよい結果を出す行動力へとつながるので、仕事でも恋愛でも魅力的な存在になるでしょう。
孤独が嫌い
外向的な人の心理は、孤独が嫌いな性格が考えられます。周囲と一緒でないと仲間外れにされたような不安感を抱き、友人が少ないと嫌われ者になってしまうと感じるなど。
そんなことがいつも頭にあるので、他人にアプローチされるのを待たず、自分から積極的に友人作りをしています。孤独が嫌いなのは、一人で何をすればよいのかわからないのも考えられるでしょう。周囲にちやほやされると、孤独がとても悪いことのように感じてしまいます。
決断力がある
日常生活の中では、行動力が求められる場面がよくありますよね。適切な判断をするためにはタイミングも大切で、外向的な人は決断力があるので躊躇せずに行動に移しています。
決断力は、あらゆることが要素になり発揮できるもの。そのため外向的な人は難しい状況を、今まで何度も乗り越えた経験があるといえるでしょう。
その積み重ねは次第と成功体験となり、自分に自信がつくので決断する際にも迷いがないのです。
外向的な人が持つ悩みとは?
大人しく周囲についてくる内向型の人から見ると、外向的な人は理想ですよね。なんでも自分が思うように行動に移せる、リーダー的な存在。しかし外向的な人には、内向型にはわからない悩みも色々とあります。
失敗に弱い
外向的な人は、共通して自己肯定感がある傾向にありますので、失敗した後の行動が内向型とは大きく異なります。外向的な人は損得勘定で物ごとを見ることが多く、その考えがマイナス的に表れてしまうのが、失敗に直面した時なのです。
内向的な人は、そのような場面に思慮深く考えて次のアクションを判断するでしょう。しかし外向的な人は何が悪いか考えるよりも、損しないように速度を落とさず突っ走る傾向があります。さらに状況が悪化して、どうにもならなくなるリスクもあるのです。
強引すぎる
外向的な人は周囲からちやほやされることも多いので、自分が置かれている状況をきちんと把握しています。そのため言いたいことややりたいことがなんでも通ると自信を持っているため、時には少し強引になるケースもあります。
自分では意識して嫌われることをしているわけではありませんが、よかれと思ったことで他人が傷つく可能性もあるのです。たとえば好きな人にしつこくアプローチして嫌われる場面。なぜ自分が避けられるのか納得できず、不快になってしまうでしょう。
人の意見が聞けない
外向的な人は、自分が正しいと思ったことを貫き通す傾向がありますので、邪魔されることをとても嫌います。仕事のプロジェクトのように、周りの意見を集めて最終的に判断する場合も、自分が絶対に正しいと思っているので他人の意見に耳を傾けることはないでしょう。
そのため自分と似た性格の人とはぶつかりやすく、柔軟性がない人に見られる場合も。頑張っているのに、なぜか受け入れてもらえないと不満が募っていく瞬間です。
傷つきやすい
自分が絶対的な存在だと思っている外向的な人は、いつも元気で明るいイメージがありますが、本当は傷つきやすい繊細な性格です。
人から注意されたり、批判されたりすると必要以上に傷つき、立ち直るまでに時間がかかります。外向的な人の中には、コンプレックスを隠すために積極的な行動力をアピールする人もいるでしょう。
自分がマイナス評価をされないか、心配しすぎて狼狽するケースも。外向的な人は自分のイメージをとても大切にするため、常に不安があるかもしれません。
相談相手がいない
外向的な人はいつも多くの人に囲まれて友人も多いので、内向型の人から見ると羨ましい存在になるでしょう。しかし数多い知り合いがいても、実際はなんでも話せる相談相手がいないのが悩みのひとつ。
いつも元気に生活しているので、他人から見ると悩みなんてひとつもないように見えます。そのため心配してくれる人が少なく、自分も弱みを見せたくないため、相談したいことがあっても話し相手がいない状態。
一人で心配ごとを抱え込み、よい解決策が見つからずいつまでも悩む場合もよくあるでしょう。
まとめ
外向的な人、内向的な人、どちらもメリットやデメリットはあるものです。一番の理想は、中間的な存在になることかもしれません。
私たちは、他人に与えるイメージをとても大切にしています。本来の自分とのギャップがある人ほど、社会生活がストレスになってしまいますので、外向的な人もたまには気分転換をしてリラックスしてみるのもよいかもしれません。
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