全身黒のファッションは、心理的なことが関係しています。色は心理学でも使われるように人間に与える作用が期待でき、癒されたい時や気分を高めたい場合など、適した色を使うととてもよいサポート効果があるかもしれません。
日本人は髪がもともと黒いので、全身黒に統一すると目立ちますよね。なぜ他の色を合わせないのか、周囲の人が気になる存在ではないでしょうか。
では全身黒ずくめを好む心理背景について、詳しくご紹介していきましょう。
全身黒ずくめの心理はなぜか?
自分のセンスを周囲にアピールしているのか、それとも別の理由があるのか。全身黒ずくめファッションにする心理的特徴で、考えられることをご説明しましょう。
自己主張をしている
全身白ずくめよりも、黒ずくめにしたほうが目立ちますよね。黒は光を反射せず吸収する色で、周囲とのコントラストで独自の影響力があります。
絵具で色を混ぜる際、綺麗な色に変わる組み合わせはたくさんありますが、黒が入ると結果的に色は黒系になってしまいます。
このように色の特性を考えてもわかりますが、全身黒ずくめにするのは自己主張したいため。自分の存在感を知ってほしいので、黒という強さを感じる色を選ぶのです。
ナルシスト
全身黒ずくめのファッションといえばタキシード、スーツ、ドレスなどフォーマルな洋服を考える人も多いでしょう。ビシッと決めてカッコよく、全身がすっきりと見えて注目されそうなイメージ。
全身黒ずくめにする心理はナルシストで、自己愛がとても強い性格を表しています。他人よりもカッコいい自分をもっとカッコよく見せたいため、自然と目立つ色を選びます。黒は無口で威厳を感じる色、そんな連想される姿を求めているのです。
コーディネートが苦手
洋服の色選びは、意外と難しいですよね。他のアイテムとのバランスを考えて、統一感があるようにコーディネートをする必要があります。
オシャレが苦手な人は、無難な黒を選びがち。どのような色にも合わせやすい特徴がありますので、迷った時は黒を選んでしまいます。
結果的に持っている服が黒ばかりで、コーディネートする際も余計なことを考えず、全身黒ずくめにしているのです。全て無難にしたつもりが、結果的に人よりも目立ってしまったという場合もあるでしょう。
コンプレックスがある
黒は体を引き締める色の作用が期待できますので、体型にコンプレックスがある人は見た目がすっきりとするといわれます。全身黒ずくめにする心理は、着やせ効果を狙っているのかもしれません。
隠したいことがあるので、バレないように努力しています。それは体型だけでなく、内面的な部分が影響している場合もあります。性格が大人しくて悩んでいる人なら、黒で違った自分を演出したいのでしょう。
意志が強い
黒は派手な色ではありませんが、とても存在感がある色なので、全身黒ずくめにする心理は強い意志をアピールしています。人の意見に左右されない自分、逆に他人に影響を与えるほどの存在感があります。
意志が強い人は、自分がよいと思ったものを曲げることはありませんので、黒ずくめファッションを指摘されても人の意見は無視するでしょう。
意志を貫くのが目的なので、やっていることが正しいか間違っているか、判断していない場合もあります。
効率的な人
汚れが目立たない服なら黒が一番。ジュースをこぼしたり、調味料のシミがついたりしても、大抵の場合なんとかごまかせます。全身黒ずくめにする心理は、とても効率的なものの考え方をする人だから。
黒の服なら洗濯が楽、どのような色にも合わせやすい、誰にでも似合うとメリットを最大限に活かしています。面倒なことが嫌いで、頭の回転が早いのも特徴です。
手間のかかる作業を短絡化して、サクサクと仕事をこなせる人かもしれません。
真面目な性格
黒は他の色と一線を引き、とてもステータスの高い印象があります。また色の特性としてはっきりとした存在感があるので、他の色と混同されることもありません。
たとえばサーモンピンク。ピンクなのかベージュなのか、判断できない中間色がありますよね。黒ははっきりとした意志を感じ、間違いがない色。そのため全身黒を好む人は、根が真面目だと考えられます。遊び心がなく、貫き通すものがある性格なのでしょう。
孤立したい
黒を好む人は周囲に振り回されるのが嫌いなので、心理的に孤立したい願望があると考えられます。他人に干渉されるのを嫌い、人にどう思われても気にしない人。
友人が少なくてもマイペースに人生を謳歌できるので、それだけ精神的に強い人ともいえます。洋服の色は第一印象にも影響を与えますので、暗い印象を与える黒はシチュエーションごとに慎重に判断が必要です。
しかし黒を好む人は、他人の意見で自分の行動を制限されたくないため、まずは自分優先になっています。
二面性がある
全身黒ずくめの人は、個性的に見られる場面が多いはずですが、実は二面性があり色で自分を演出しています。黒はとても威厳のある色で、重厚感があり人にプレッシャーを与えます。
全身黒だと圧倒されてしまいますが、実は中身が弱い人の場合も。他人には強い人のイメージを与えながらも、心を許せる相手にだけは本当の自分をさらけ出しています。
黒の服は戦闘服のようなもの、プライベートでは本当に好きな色を選ぶといえるでしょう。
色と気分の関係について
毎日のオシャレは無意識のうちに選んでいるはずですが、心理背景が影響してその日の気分を色でアピールしています。では気になる色の意味や作用について、詳しくご説明しましょう。
色ごとの働きと色彩の心理
周辺を見ると、ものには必ず色があります。色はどこに行っても共通するもので、文化によって多少心理的な影響は異なりますが、上手く活用すると感情のコントロールとして使うのもできます。
では主な色ごとの違いについてご説明しましょう。見ている人に刺激を与えるのは「赤」、楽天的で陽気な気分を示す「オレンジ」、安心感が増えて体の癒しになる「緑」。
そして希望や明るさを与えてくれる「黄色」、冷静さ、爽快感がアップする「青」などが挙げられます。そして純潔さ、清潔さを示すリセットカラーの「白」など。このように色ごとに持つ特性があり、無意識に毎日求める色が異なるのです。
色の影響について
色にはさまざまな影響力がありますので、自分が他人にどう見えるのか組み合わせ次第で、別の自分を演出するのも可能です。たとえば平面で色が飛び出して見えるオレンジのような進出色と、奥に下がっているように見える後退色の青。第一印象にも影響があるでしょう。
またモノトーンの白と黒のように膨張職と収縮色、同じサイズが違って見える効果など。好きな色にも意外な作用が期待できるので、色の本質を知っておくとさらに自分らしいコーディネートができるでしょう。
色で誘導される
自分をアピールする色、全身黒ずくめ、派手なカラフル好き、目立たない地味な色を好む人など色々です。色彩は人に与える作用がたくさんあり、その人の印象、感情、また錯覚もその一部。
そのため相手に心理的に与える影響力が強いので、人間関係を向上させる時にも色が関係しています。たとえば初対面の人と会う時に、黒ずくめファッションを選ぶと、自立して重圧感がある人のように思われるでしょう。
逆に青なら、誠実で落ち着いた印象を与えます。恋愛や仕事、友人付き合いなど、目的に合わせた色選びが大切なのです。
まとめ
全身黒ずくめの心理背景は、自分らしさをアピールしているだけでなく、他人へメッセージを送っています。色のマジックは毎日楽しめますので、ファッションや持ち物でその日の気分を意識してみませんか。
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