仕事をよく休む人の心理には、どのような内容が考えられるでしょうか。上司や同僚にバレてしまいそうな言い訳でも、平気で仕事を休み続ける人がいますよね。
朝起きて仕事に行くのが嫌になるのは、誰にでもあるもの。それでも我慢して働くのが、社会人としての一般常識です。それができない「仕事をよく休む人」は、心理的な特徴があります。
では今回は仕事をよく休む人の心理や、それによりどのようなデメリットがあるのかをご説明していきましょう。
仕事をよく休む人の心理背景について
仕事が楽しくないと感じるのはよくあることですが、理由もなく休むのは抵抗になりますよね。しかしたまに存在する、仕事をよく休む人にはどういう心理背景があるのでしょうか。
向上心がない
仕事を通じて学ぶことはたくさんあり、毎日社会勉強をしているようなものです。仕事をよく休む人の心理は、自分を成長させようという向上心がないため。
働くのは給料をもらうためだと割り切っているので、それ以上の価値を感じられません。また仕事はスキルを高めて給料をアップしたり、仲間意識を持ったりするためにも欠かせないものです。
仕事をよく休むと周囲に遅れをとり、さらに仕事がつまらなく感じてしまいます。しかしそんなマンネリ化した生活の中でも、価値のあるものを見出すのが社会人の意識なのです。
他人に頼っている
仕事をよく休む人の心理は、自分がいなくても誰かがなんとかしてくれると、他人に頼り切っているためです。仕事だけでなく、人生全てにおいて他人任せなところがあり、何ごとにも手を緩めてしまいがち。
そんな環境を自ら作り出すと「できる」人がどんどん注目されるので、さらなる悪循環が生まれて仕事を休みたくなるでしょう。「きっとあの人がやってくれるから」と言い訳ができるので、仕事に対してのモチベーションが下がっています。
責任感がない
任された作業を達成できないのは、責任感がないためです。子供の頃から親に甘やかされて育った人は、とくに仕事をよく休む傾向があるでしょう。
社会人なら、決められたことをやるのは当たり前。責任感がない人は適度に手を抜いて、自分のせいで誰かが苦労することまで頭が回りません。
そんな考え方はあらゆる場面で顕著に出ていますので、友人と約束してもドタキャンするなど、物ごとを完全な形で終わらせない傾向があります。
我慢ができない
嫌な物ごとを続けるには、我慢が必要。仕事を毎日楽しんでやっている人は少ないはずですが、生活するためには働かなければなりません。
仕事を我慢と考えるか、必要なことと捉えるかで働き方の姿勢も変わってくるでしょう。我慢できない人は辛くなるとすぐに投げ出し、作業が計画通りに進みません。
そのため普段から楽な道を選ぶようになり、結果的に自分を育てるチャンスを失っているのです。我慢はあらゆるところで必要。人生を豊かにするためにも、必要なところで我慢できないと損してしまいます。
傷つきやすい
職場の人間関係が楽だと仕事はやりやすくなり、毎日充実するはずです。しかし現実は辛く、会社の人間関係ほど難しいものはありませんよね。
仕事をよく休む人はこのような複雑な環境が辛く、傷つきやすいのが特徴です。他人の視線が気になり、仕事のミスで叱られたり自分の居場所がなかったりして、孤独感を覚えてしまう人。
そのため自らその環境に飛び込まず、仕事を休んで距離を置いているのです。仕事を休んでも世の中、あちこちで傷つく場面はあります。嫌なことを回避するだけでなく、正面から向き合う気持ちも重要ですね。
ネガティブ思考
ネガティブ思考の人は、仕事をよく休む傾向があり「働くとストレスや疲労が溜まりやすそう…」など、悪いところしか見えていません。
自己否定感が強いと周囲の評価がとても気になり、そんな嫌な環境から逃げたくなります。一度ネガティブになると、周囲が全て自分の敵のように見え始め、作業に集中できない場合も。苦しいサイクルを作り出すのは、自分以外の誰でもないのです。
仕事をよく休むとこんなことに?
仕事を休んで平日に好きなことができるのは、一時的には得した気分になる場合もあるかもしれません。しかしあまり頻繁に休んでしまうと、次のようなデメリットがあります。
人間関係が悪くなる
頻繁に仕事を休む人は、周囲も半信半疑の目で見るようになり「皆は我慢しているのに、一人だけ休んでずるい」と思われます。すると自然とチームの一員から外され、仕事で困った時に助けてもらえないケースも。
職場には厳しい性格の人や自分勝手な人もいますが、関係を悪くするのは自分にも原因があるかもしれません。本当に具合が悪くて休んでも、ずる休みだと思われる可能性もありますので、周囲から信頼されなくなってしまいます。
周囲に迷惑がかかる
仕事をよく休む人は、自分勝手な性格が関係しています。「疲れたから仕事に行かない」と自分を優先して物ごとを考え、そのために周囲にどのような影響を与えているか考えていないのです。
たとえ重要なポジションでなくても、休んだ人のカバーは誰かがやらなければなりませんよね。その負担はとても大きく、休んだ人のせいで残業になる場合もあるでしょう。
周囲に迷惑をかける行為は、逆の立場にならないとわからないのかもしれません。しかし仕事は学校や習いごととは違い、多少無理してでも行くのが当たり前。朝寝坊して慌てるのが面倒で、そのまま病欠する人もいますよね。
やりがいが感じられない
仕事を休むようになると会社側も期待せず、休ませることが増えてしまいます。「どうせ休むから」という扱いをされると、必然的に重要な仕事は依頼されません。
誰にでもできる仕事、簡単な繰り返し作業などが多くなり、仕事にやりがいを感じられなくなります。多少複雑な仕事でも、きちんとやり遂げた時には達成感が得られますよね。
仕事をよく休む人や手を抜く人には達成感がなく、いつも大変なところをすり抜けて満足しています。その時はそれでもよいかもしれませんが、経験値の低さのために損する時がいつかやってきてしまいます。
評価が下がる
学校生活と同じで成績がさほどよくなくても、皆勤賞をとる生徒は一目置かれます。辛い毎日でも頑張って何かを続けるのは価値があり、なかなかできないことですよね。
仕事も同じ。休まず時間通りに出勤する律儀な人は、働く姿勢を評価してもらえます。また仕事に前向きなので、スキルアップもしやすくなり昇格もできるでしょう。
仕事を休んだ日は快適かもしれませんが、後の評価で休まなければよかった…と後悔してしまいます。
何ごとも続かない
仕事を休む人、また休む環境があると何ごとも達成できません。マンネリした仕事に飽きたからと転職しても、結果は同じ。何も続かない性格は、人生にも悪影響を与えます。
たとえば結婚生活も、仕事と同じでマンネリ化してしまうでしょう。さらに夫婦関係を平和に維持するために、辛いことも我慢しなければなりません。
しかし仕事を休むように手を抜いてしまうと、幸福な人生は送れないのです。休んでもなんとかなると甘く考えていると、全ての物ごとが中途半端になります。
まとめ
仕事をよく休む人の心理は、打たれ弱い性格が関係しているのでしょう。嫌でも我慢すると、どのようなものが得られるでしょうか。休む癖を直すと、生活全てが意味のあるものに見えるはずです。
どうしても体調を崩して休むことや、急な用事で仕事に行けないのは仕方ありません。自分がいない間に職場で何が起こっているかイメージすると、理由もなく休むことは減ると考えられるでしょう。
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