現実逃避の深層心理について、ふと気になったことはありませんか。失恋や仕事のミス、人間関係のトラブルなど、現実的に目を向けたくない問題は必ず起こってしまいます。
毎日を楽しく過ごしたいと思うのは、誰でも同じ。辛い現実を受け入れながら暮らすためには、つい現実逃避する心理が働く場合もあるでしょう。
現実逃避は人によっては、ストレス発散方法になっている場合があります。心の癒しになり、スイッチを上手く切り替えられるなら問題はないでしょう。
しかし中にはもっと深いところに問題があり、現実逃避する心理が起こるケースもあります。
そこで早速ですが、現実逃避する心理と原因について考え、心のバランスを整える方法についてご紹介しましょう。
現実逃避したくなる瞬間
現実逃避は誰でも経験があるかもしれませんが、どうやって現実と切り離すか方法はさまざまです。
適度なメリハリをつけることは、心身共に健康生活を送るために必要。次のような瞬間は、現実逃避したくなりますよね。
仕事のトラブルが続く時
仕事は生活のメインを占めるので、職場で起こる出来事は自分の人生を左右するほどの影響力を持っているケースもあります。
仕事のミスが続き上司に叱られた場合や、同僚と口論になった時など。毎日の仕事環境では、決して楽しいことばかりではありませんよね。
家に帰ってもぐっすり眠れず、また次の朝を迎えてしぶしぶ会社へ。こんな辛い生活が続くと、現実逃避したい心理になるでしょう。
このまま電車を降りてどこかに行きたい。そんな衝動に駆られた経験は、きっと一度はあるはずです。
金銭的な問題を抱えている時
お金の問題はストレスになり、どうにもならずに現実が嫌になる理由です。たとえばクレジットカードの使い込みで借金が増えてしまった場合など、毎月の給料だけではやりくりが無理だとわかるとお手上げになるでしょう。
そんな時に現実逃避の心理が働き、今とは別の世界で息抜きすることも大切です。しかし実際問題、お金のトラブルはすぐに解決できることでなく、間違った判断でさらに状況を悪くする場合もあります。我慢できない人は、とくに金銭管理には注意したいですね。
病気をした時
風邪をひいて寝込んでいるだけでも、健康だった自分がとても懐かしくなりますよね。たとえば骨折して身動きがとれない、手術をして入院したなど。
健康に関するトラブルを抱えた時は、早く元気になりたいために現実逃避したくなります。体を壊して、初めて健康のありがたみがわかること。
早く元気になりたいと焦るよりも、ゆっくりと休憩するための時間なのだと前向きに捉えるのも必要でしょう。
健康であることは心も安定し、現実をしっかりと受け止められます。病気になり心が折れてしまうのは、誰しも経験があるでしょう。
恋愛が上手くいかない時
恋人と喧嘩別れした、最近マンネリしていて上手くいかないなど、恋愛は普段の生活を振り回すほど大きな問題になります。
デートが楽しみになるような楽しい関係なら、仕事のモチベーションもアップするでしょう。
しかし恋人と喧嘩した後は集中力もなくなり、人と話すことすら面倒になります。こんな時に現実逃避して、楽しかった頃の二人を考えて幸せに浸りたくなるかもしれません。
恋愛は一人でするものではないので、上手くいかない時こそお互いから学ぶことは色々とあるのです。
将来が不安
ふと襲ってくる将来の不安。何が原因かはわからないけれど、このままだと幸せになれないと焦りを感じた経験はありませんか。
将来のプランがあり目標に向かって進んでいる人は、とても生活力があり精神力も安定しています。
しかしなんとなく生きている人は、将来の自分が見えず急に不安になることがあるでしょう。
とくに男性は結婚、マイホームの購入、社会的な地位など、あらゆることに責任を感じて暮らしているはずです。
このような将来のプレッシャーが増えると、無意識に現実逃避して違う世界でリラックスしたくなりますよね。
現実逃避する心理について
現実逃避する深層心理について、考えられることを見ていきましょう。現実逃避は誰にでもあることで、決して珍しくはありませんが上手に心を切り替えるのが必要です。
不器用な性格をしている
つい口を滑らせて、人を怒らせてしまうタイプの人もいるでしょう。本当はそうじゃないけれど…と言いたい場面がよくある人は、注意が必要ですね。
不器用に生きる人は決して悪い人ではありませんが、素直すぎる、コミュニケーションが苦手など、結果的に自分が損しやすい立場にあります。
不器用な人はなんでも難しく考える傾向があり、思い込みが激しい部分にも注意が必要です。
そんな性格が負担になると、ある日突然一人旅を始めてストレス発散することもあるでしょう。
快適な暮らしをするためには、肩の力を抜いて相手の立場になることも大切です。
目標がなくて不安になる
未来のゴールが見えない、やりたいことがわからないという人は、徐々に不安がストレスになり現実生活が嫌になってしまいます。
仕事もただ毎日通うだけ。やりがいや目標を持たないので、やる気が持続しません。こんなタイプの人はきっと子供の頃から、なんとなくその場の流れで今までやってきた可能性があります。
目標を持たずに生きるのは、今やっていることの価値がわからず、現実味がなくなってしまいます。
現実逃避して一時的に気分を楽にしても、結果的に同じところに戻るだけです。目標ややりたいことを発見して、気持ちを引き締めてみましょう。
信頼できる人がいない
現実的に抱えるあらゆるトラブルや問題、悩みごとなど、一人では解決できない場面は色々とありますよね。
そんな時に相談に乗ってくれる人や、アドバイスをしてくれる人はいますか。信頼できる人がいないと自分だけで抱え込む問題が山積みになり、そこから逃げるために現実逃避して違う世界を作り上げてしまうのです。
友人と一緒に遊んでいてもなんとなく距離感を感じるという人は、一歩踏み込んだ人間関係を築くための努力が必要かもしれません。
相手から近づいてくれるのを待つよりも、積極的に自分から助けを求めることも必要です。
自分を防御している
ゲームの世界や旅行、趣味など、あらゆる現実逃避の手段があります。このような好きな時間を多く費やすことは、現実から逃れたい原因があるためです。
自分を守る行動でもある現実逃避。これ以上傷つきたくない、疲れたくないと不安になれば、無意識に楽しい世界へ逃げたくなります。
自分を守る行為はお酒やタバコにも共通し、ストレス発散が目的です。しかしきちんと一線を引かないと、どんどん現実から離れてしまい自分を苦しめることにもなりかねません。
心を整理するためには?
現実としっかりと向き合うためには、次のポイントを意識してこれからは生活してみましょう。
責任感を持つ
責任感がない人は、現実から背を向けてしまいます。誰かががなんとかしてくれるだろう、それほど大ごとでないから大丈夫だろうと、簡単に見切りをつける責任感がない人は、損することも多いはずです。
他人に責任を押しつけずに、自分の力で最後までやり遂げる習慣をつけましょう。
完璧主義をやめる
失敗しても間違ってもよいのだと思う気持ちは、自然と心に余裕を持たせてくれます。誰にとっても現実は楽でないと知ることが、ストレス軽減にも役立つでしょう。
まとめ
現実逃避して気分転換することは、さらにしっかりと現実を受け入れるために必要なことです。メリハリをつけ、上手に現実に向き合う習慣を心がけてみましょう。
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