物欲が湧く心理は、誰にでも起こることです。その時々どのように物欲を我慢するのか、コントロールするのかは、心理状態や性格も関係しています。
欲しいものがなんでも買える生活は夢のよう。お金を貯めてやっと手に入れたものは、一生の宝物になりますよね。
人それぞれ物欲の度合いは異なり、買い物に行くたびに不要のものまで買ってしまい散財する人も少なくありません。
その時の心理状態を考えると、物欲が湧いてしまう背景が理解できるのです。欲求を満たすことは大切ですが、お金がかかることは後でストレスにもなります。
そこで早速ですが物欲の心理を抑えて、貯金額を増やす快適な生活方法をご紹介しましょう。
物欲が止まらない心理状態について
さほど欲しくないものでも、見るとつい買ってしまう時。物欲が止まらないのはどのような心理が働いているためなのか、考えられる理由を見ていきましょう。
ストレス解消で買い物をする
買い物をすると、もやもやした気持ちがスカッとする時がありますよね。物欲はストレスの表れで、解消するために買い物をしています。
仕事の悩みや恋人と喧嘩した時など、生活の中でふと感じる不満は次第にストレスとなり蓄積されています。
その時に自分なりのストレス発散方法を知っている人は、エクササイズをしたり趣味の時間を過ごしたりして解消できるでしょう。
でも買い物が好きな人は、物欲が一気に強大化してしまうのです。現金がなければクレジットカードで買い物をして、冷静になってから後悔するでしょう。
満足したい本能が働く
美味しいものを食べたい、安心できる場所にいたいなど、人間には本能的な欲求があります。
物欲の心理もこれらの欲求と同様に、満たすことが目的となっているでしょう。欲求を満たした後は心も落ち着き、自己満足の世界に浸れますよね。
欲求は理性では抑えられない場面もあり、人生を楽しく過ごしたい願いが根底にあるのです。
そのため物欲も美味しいものを食べたい時と同じように、自分を幸せにする本能的な欲求の表れだといえます。
孤独で寂しい
孤独で人付き合いが少ない人は、他人から受ける刺激や楽しみが少ないもの。そのため一人でできる買い物が、エンターテイメントの代わりになっています。
寂しさを紛らわせるために、色々なもので溢れた暮らし。それは孤独を感じないための防御策の可能性もあります。
物欲は、ピンポイントで自分を満足させられるものです。洋服や化粧品、旅行など、お金を遣って喜ぶ瞬間はあちこちにあり、そのような時に孤独が忘れられるのです。
見栄っ張りの性格
物欲が湧く心理は、基本的に見栄っ張りの性格が影響しています。人よりもよいものを持ちたい、目立つ服装をしたいという気持ちは、目立ちたい願望へとつながっていきます。
女性なら洋服などのオシャレ、男性なら腕時計やオーディオなど、お金がかかることを思いきりやってしまう場合もあるでしょう。物欲はある瞬間に訪れ、勢いで散財することが多いですね。
我慢できない人
欲求を抑えるためには、セルフコントロールが必要です。物欲のまま買い物をしたいだけしてしまう人は、我慢できない性格の可能性が高いでしょう。
物欲だけでなく、食欲などの本能的な欲求に正直に生きているタイプです。物欲の場合はものが増えるのはよいことですが、そのたびにお金を遣い冷静になって考えた時にかなりショックを受けますよね。
でもしばらくすると立ち直り、結局同じことの繰り返しになってしまうのです。
依存しやすい
ごく普通の主婦が買い物に夢中になるという話を聞くことがありますが、買い物は依存しやすいことで男性にも当然起こります。
とくに仕事でのストレスはもので心を満たすため、その悪循環にいつの間にか依存することも。
このタイプはアルコール依存、ギャンブル依存などにも陥りやすい傾向がありますので、普段から自分の行動は冷静に判断しなければなりません。
感情的に物ごとを判断する
物欲の心理は感情的に物ごとを判断する人に起こりやすく、その場のノリで大きな買い物をすることもあるでしょう。
たとえば年末のボーナスセール。家電販売店でただふらふらと商品を見るつもりが、店員の勢いに乗せられて不要な大型テレビを買ってしまったという経験はありませんか。
感情的になりやすい人は冷静さを失い、正しく物ごとを判断できない場合があります。あったら便利、持っていたらカッコいい、そんな感情に流されて散財をしています。
物欲を抑える方法
物欲は全くないのも仕事のモチベーションが下がるので困りますが、毎月のカードの請求額におびえてしまう生活も困ります。
適度な物欲で快適に暮らすためにはどのような注意をすべきか、大切なポイントをご紹介しましょう。
別のお金の使い道を考えよう
物欲の心理が湧いてしまう時、まずはいったん気持ちを静めてください。たとえばスーツ。セールを見つけてすぐ買う前に、別のお金の使い道を考えてみましょう。
欲しいと思ったものを金額に置き換え、他に買えるものを考えるのです。衝動買いは視野が狭くなり、それ以外のものが見えなくなっています。
たとえ安いスーツでもその金額分で買えるものを想像すると、本当に必要なものが見えてくる可能性も高いでしょう。
財布の中身を減らす
物欲の心理が働くのは、そもそもお金があるため。全くお金がない人なら、買い物は我慢せざるを得ないでしょう。
そこで物理的に衝動買いをストップするためには、お財布に現金をあまり入れておかないことや、クレジットカードを持ち歩かないこと。
そうすれば欲しいものを見つけても、持ち金がないので諦めることになるでしょう。でも物欲が多い人は、なんとしてでも買うまでは我慢できません。
コンビニのATMに行き、お金を下ろしてから買い物へ。そのようなアクセスをしないためにも、預金口座の残額を減らしておくことも方法ですね。
ない暮らしを想像する
衝動買いでも、生活に必要なアイテムなら仕方がありません。でも物欲の心理が抑えられない人は不要な買い物をする傾向があり、お金の無駄遣いが問題点なのです。
欲しいと思うものを見た時は、本当に必要かどうかよく考えてください。買わないとしたら自分の生活はどうなるのかと、「ない暮らし」も想像しましょう。
どうしても物欲が収まらない時は、いったんその場を離れること。翌日まで待ってからお店に行く、オンラインショップなら翌日にもう一度ネットで検索するなど、ひと呼吸入れることが大切です。
本当に欲しいものを決める
物欲は心理的な孤独、ストレス発散などの表れなので、買い物をしないと精神的にダメージを受けてしまう人もいるでしょう。
買い物をしてはいけないのでなく、計画的にすることが現実問題で大切な点です。買い物もプランを立ててゴールを作ると、無駄な買い物が減り仕事のモチベーションもアップします。
ブランドの財布や腕時計など、少し高めのアイテムをゴールにして普段の余計な買い物をストップ。
目標を持つと買い物自体にも価値が見えてきますし、貯金の計画も作りやすくなるでしょう。
まとめ
物欲を満たす喜びは一時的なもので、場合によってはお金を遣ったことに対して後悔することもあります。
貯金を増やすためには毎月の給料は貯金額を先に分けて、残りで生活することが一番ですね。
物欲が抑えられない人は、お金を遣わないで得られる楽しみを発見してください。たとえばエクササイズ、家で筋トレをしてストレス発散する、ジムに通うなど、買い物以外で生活を快適にする方法は色々とあるのです。
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