臆病な心理は、どこからやってくるものなのでしょうか。「周囲の人と比較すると、自分は怖がりかもしれない」と思う人はいませんか。
人は誰でも臆病になる瞬間がありますが、怖いものや不安に感じるものは異なりますよね。いくら強気なイメージがある男性でも、人には言えない臆病な部分が何かしらあるでしょう。
誰にでも共通する弱い面。しかし中には、臆病な心理がいつでも働いてしまうタイプも存在します。そのような性格では新しい環境に馴染めず、自分のスキルや魅力を発揮できないこともあるでしょう。
では早速ですが臆病な人の心理を理解し、共通する特徴と性格改善のコツについてご説明します。
臆病な人に共通すること
臆病な人は、あからさまにビクビクしているわかりやすいタイプだけでなく、心理的に怖がりな人もいますよね。それではそんな臆病な人に共通する、次のポイントを見ていきましょう。
心配性
臆病な心理がいつも働いてしまう人は、とても心配症で「小心者」と呼ばれることも。些細なことで不安を感じやすく、ネガティブな考え方をする傾向があります。
心配の度合いが他の人よりも強く、不安や恐怖心が周囲にも伝わるでしょう。「心配しないほうがいいよ」と励まされても、自分で自分にプレッシャーをかけているのです。
「もし失敗したらどうしよう」「このままではダメになる」など、発想の転換がうまくいっていない状態です。
トラウマがある
臆病な人の心理には、過去の出来事がトラウマになっている人も存在します。たとえば怖い経験をした人は、なにごとにも慎重になります。つい後ろを振り返ったり、常に守りの体勢に入ったりしているでしょう。
トラウマがあると、そこから抜け出さない限り臆病な生活が続くでしょう。克服せずにビクビクしながら生活していると、自分の可能性を発見できないままでいてしまいます。
慌ててしまう
臆病な人の心理は「怖い」と感じるものや、不安に思うシーンが生活のなかに色々とあります。
そのたびに頭の中がパニックになるので、物事の整理ができなくなるのです。臆病な人は、土壇場の対応が苦手。
緊張して冷静な判断ができないこともあるので、仕事のミスや人間関係でさらに状況を悪くする場合もあるでしょう。
頭の中の整理ができないと、次にとるべき行動がわかりません。そのため、間違った判断を下しやすい傾向があります。
臆病な人の心理について
臆病になることは、誰でも一度は経験があります。性格的に臆病な人の心理には、どのような特徴があるのか見ていきましょう。
成功体験が少ない
臆病な心理が働く人は成功体験が少ないため、自信が足りない傾向があります。目標をもって努力すると、小さな成功体験が徐々に自信につながるでしょう。
そのため怖いものに対しても、勇気を出せるチャンスになるのです。臆病な性格は、ずっとそのままでいては改善されないもの。成功する喜びを積極的に増やして、心に余裕をもってくださいね。
ネガティブな思考パターンがある
ネガティブな思考パターンがあると、本来安心できる物事にも過剰な不安を抱えてしまいます。そうして、結局うまくいかなくなることもあるでしょう。
ネガティブな思考は、育った環境や価値観などによって植えつけられてしまうもの。臆病な人は、何事もプラスに解釈するように心がけてくださいね。
「どうせ臆病だから」と諦めてしまう性格も、ネガティブな思考をさらに悪化させる要因に。開き直るのはやめて、自分を受け入れる努力をしましょう。
気持ちを押し殺してしまう
「怖い」と感じる気持ちや仕草、動作など「目立ちたくない」と思う気持ち。それは、必然的に自分を殻に閉じこめる要因です。
たとえばホラー映画を観ていて、怖くて飛び上がったり冷や汗をかいたり。周囲にも、自分が怖がっていることを示しているサインです。これは感情表現として自然なことなので、決して我慢する必要はありません。
臆病な心理が働く人は、とくに「怖い」「怒り」「悲しみ」とったマイナスの感情表現を押し殺す傾向があります。それを続けていると、知らない間にストレスに変化していきます。
苦手意識が強い
苦手意識が強い人は、不安や恐怖を抱きやすいもの。失敗することを考えると、つい一歩下がってしまうのです。
苦手なことをどうやって対処すればよいかわからず、正面から向き合えないためいつも避けてしまうのでしょう。
するとトラブルに遭った時にさらに恐怖心を抱き、いざという時の対処ができずに失敗してしまいます。
「失敗は、悪いことでしかない」と考え、ミスを防ぐためには安全な道を選ぶ臆病な人。常にビクビクしながら、自分の置かれた環境を守っています。
臆病な性格を克服するコツ
臆病な部分が多少ならば、無理に強がることはありません。でも臆病な心理が常に働き、生活が快適に感じられない場合も。
そういった時は、コンプレックスを克服することが必要です。そのためには次のポイントを意識して、これから臆病な性格を改善していきましょう。
色々な体験をする
知らないことに不安を感じるのは、当たり前のことですよね。あらゆる体験をして、新しい環境に飛び込めるようになると勇気がもてるでしょう。
「自分にもできる」という余裕を少しもてば、そこから行動力につながり臆病な性格を乗り越えられるようになるはずです。
はっきりと自分の意見を伝える
臆病になっている時、一人で我慢すると苦痛に感じますよね。こんな時、誰かに正直な気持ちを伝えると怖さが軽減することも。
自分らしさを出すことが苦手な臆病な人は、コミュニケーション力が足りない場面も。勇気を出して、発言するチャンスを増やしていってください。仕事や人間関係など、はっきり自己主張しないと損する場面もあるのです。
苦手を克服する
「怖い」と感じるものは、人それぞれ異なります。でもイメージだけで恐怖を感じているものも、かなり多く存在するはず。
苦手を克服するには、勇気が必要。時間がかかったとしても、苦手なことに取り組むことは人生にもメリットをもたらします。
避けて通れない場面は、今後も色々と出てきます。苦手な場面は、自分のなかで消化するように心がけてください。
まとめ
臆病な心理が働くのは、決して悪いことではありません。自分で自分を認めて、コンプレックスに感じないことも重要です。
誰にでも長所や短所がありますので、自分が一番快適でいられる性格になることが大切ですね。
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