怒鳴る人の心理には、なにが引き金になるのか興味があるところです。感情の表し方は個人差がありますので、怒っていても静かに態度に示す人もいますよね。
しかし周囲まで緊迫させて怒鳴る人は、はじめは静かにスタートしても徐々にエスカレートし、最後には手が付けられないほどになることも。
感情的になる人と付き合うためには、深層心理を考えておくのもうまく関係を維持するコツになります。
ではちょっと扱いが難しい、怒鳴る人の心理とはなにか、知っておくべきポイントをご紹介していきましょう。
相手の怒りに惑わせされて、自分の冷静さをなくしてしまうことだけは避けたいですね。
怒鳴る人の心理について
職場の上司、気が短い友達など怒鳴る人の存在は必ず周囲にひとりはいるでしょう。いつ怒りが爆発するのか、まわりがハラハラする瞬間もありますよね。
では怒鳴る人の心理について、考えられるポイントをみていきましょう。
プライドが高い
怒鳴る人の心理に共通する点は、プライドが高いこと。誰でも多少のプライドはありますが、怒鳴る人の場合は無駄にプライドが高いことが特徴です。
周囲の人がすべてライバルで、自分よりも見下して接しています。そのため自分の存在が危うくなるような事態が起きる場合、馬鹿にされるような接し方をされるとプライドが傷つき異常なほど怒りが爆発してしまうのです。
自分はできると、高く自己評価している高学歴の人、逆に学歴で自慢できないため怒りで相手を抑制しようとするタイプなども注意したい存在でしょう。
自分勝手
感情をそのままストレートに表すことは、相手の気持ちを考えない自己中心的な態度です。とくにネガティブな感情表現は、周囲を不快な雰囲気にするものなので、よほど注意して表現しないといけません。
しかし怒鳴る人の心理は、相手のことを考える心の余裕がないため、自分の感情を吐き出すことだけにフォーカスしてしまうのです。
似たような人がいると、怒鳴り合いになり収集が付かなくなるでしょう。どっちが最後に勝つか、意味のない勝負になってしまうのです。
目立ちたい
怒鳴るという行為は、声が大きくときには身振り手振りが加わり、とても目立つ存在になりますよね。
仕事場で上司が誰かを叱りつけている時は、なにが起こったのかとても気になるでしょう。
このように怒鳴るというアクションは注目されることなので、視線を集めたい人にとっては好都合の感情表現。
怒っている気持ちを相手に伝えるには、声を荒げる必要はありませんので、あえて目立つ怒鳴る態度を選ぶことは、人に注目されたい心理があるためなのです。
ボス的な存在になりたい
人を怒鳴るのは、相手の弱みを握り自分の立場が上にあるように感じることです。たとえば浮気した彼氏に対して、彼女が怒鳴るのは相手の立場よりも自分が強いことを示すため。
怒鳴る人の心理は、このようなボス的な存在に憧れを持つ意味がありますので、とくに職場で怒鳴る人は自分の強さなどをアピールしているサインでしょう。
グループのリーダーになる素質がある人は、感情的にならないことが必要です。無理やり自分の立場を作ろうとして怒鳴る人は、結果的に周囲から尊敬されない可能性があるでしょう。
繊細な人
人のコメントを考えすぎて傷ついてしまうタイプ。冗談なのに本気だととらえてカッとなる人は、普段の生活で怒鳴ることが多いでしょう。このタイプは見た目とは違い、意外と内心は繊細で傷つきやすい性格をしています。
ちょっとした言葉使いでショックを受けて、いつまでも相手の意図を探ってしまう場合、長く付き合っている人に対しても、どこか信頼ができない不安を抱く人など。
繊細な人は、相手の態度や仕草で感情を揺さぶられてしまいます。
衝動的な行動が多い
カッとなりやすい人はとても衝動的な行動が多く、その場の感情に流されて判断する場面がよくあります。
とくにネガティブな感情表現は一呼吸置かずにアピールするため、後で後悔することも。カッとなり相手にきつい一言をいってしまい、人間関係がダメになる場合もあるでしょう。
衝動的な行動は、感情のコントロールがうまくできないことが要因です。実際は怒鳴るほどでもない事柄でも、一瞬の感情で自分の行動が支配されてしまうのです。
怒鳴る人と付き合うコツについて
怒鳴る人の心理をうまく理解して、さらに状況が悪化しないよう穏やかに対処する方法をご紹介します。怒っている人に対して、怒り返すのはよい作戦になるのでしょうか。
反論せずだまって聞く
怒鳴る人は、自分が怒鳴られて育ってきた背景があり、ネガティブな感情をすぐに抱く傾向があります。
そんな性格が土台になっているため、怒鳴りながらストレスを発散しているところもあるでしょう。
怒鳴る人には反論せずに、相手が言い終わるまで黙って聞くことが必要です。途中で話を遮られると、さらに怒りを感じて感情がエスカレートしてしまうことも。
怒鳴りだしたらまた始まったと、こちらは黙って相手の感情を発散させておきましょう。
感情を逆なでしないこと
怒鳴る人が何に腹を立てているのか、根本的なことを考えることもうまく対処するコツになります。
怒りがわく瞬間は誰にでもあること。でもどう表現するかは個人差があり、怒鳴る人はうまく人に感情が伝えられない弱点があるのです。
火に油を注ぐようなことは、怒鳴る人には逆効果になりますので、相手の怒りに同感する態度で接してみましょう。自分を理解してくれる人がいると、怒りをしずめやすくなりますよ。
冷静に間違いを指摘する
怒鳴る人が嫌がることは、冷静に自分の間違いやミスを指摘されることです。その瞬間はとても恥ずかしくなり、怒っている自分に逆に頭にくることもあるでしょう。
また怒鳴る人はプライドが高いため、自分の思い通りにならないとすぐに機嫌を悪くします。
冷静な態度で接すると、客観的に自分の姿を見直すチャンスになり、急に我に返り冷静になる人もいるでしょう。
相手にしない
怒鳴る人の心理は、支配欲を相手に示している意味があり、力の強さ、立場の違いを一方的に相手にわからせようとします。
そのため反論する人には、さらにモチベーションがアップして怒りもエスカレートするでしょう。
こんな勝負的な瞬間を楽しんでいる部分もありますので、怒鳴る人と穏やかに付き合うためには一切相手にしないことも方法です。
相手の態度や言葉使いを一切気にしない、そんな大人の態度は自分にないことを感じ、負けたと思う場合もあるでしょう。
怖がらないこと
怒鳴る人は威圧感があり、その場にいるだけで委縮してしまうことがあります。しかしここが怒鳴る人の目的。相手が自分を怖がっている姿を見ると、プライドがくすぐられ強くなった気分になります。
怖がって本心ではないのに、謝ったり怯えてしまうのはできれば避けたいこと。自分勝手な怒りを発散させているだけなので、相手の態度はそのまま受け流すように心がけてみましょう。
弱い者いじめをする怒鳴る人もいますから、相手の意図を考えてうまく対処する必要があるのです。
まとめ
怒鳴る人は相手の心理を考えて、過度な反応をしないことが無難ですね。自分の態度や行動は人にどのような影響を与えるか、まずは相手の気持を考えて感情表現することが大切です。
ストレスだらけの現代社会、怒りたくなることはあちこちにありますが、上手に自分の気持ちを相手に伝えられるような怒り方ができることが理想的ですね。
それぞれの個性や性格に合わせて、快適な人付き合いをするのはチャレンジになり、毎日学ぶことも色々あるでしょう。
☆こちらの記事も読んでみてくださいね。